【ほい】~【ほそ】
・本意ない(ほいない・ほんいない) 1.期待外れだ。飽き足りない。2.本来の意向に反する。不本意である。 用例:竹取「かへすがへすほいなくこそ覚え侍れ」
・ポイントを稼ぐ(ぽいんとをかせぐ) 1.運動競技などで、得点を挙げる。2.有利な地位や良い評価を手に入れる。相手の心証を良くするなど、自分の評価を上げる。 類:●点数を稼ぐ
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・暴飲暴食(ぼういんぼうしょく) 《四熟》 見境なく飲んだり食べたりすること。節度を守ることができず、食欲に任せて食べ過ぎたり飲み過ぎたりすること。 ★「暴飲」は、主に酒の飲み過ぎについていう。
・蓬屋(ほうおく) 1.蓬(よもぎ)で屋根を葺(ふ)いた家。粗末な家。2.みすぼらしい家。また、自宅を遜(へりくだ)って呼ぶ言葉。 類:●陋屋●拙宅(せったく)
・砲煙弾雨(ほうえんだんう) 《四熟》 大砲の弾や銃弾が盛んに飛び交うような激しい戦い。また、その様子。 類:●硝煙弾雨●弾丸雨注 ★「煙」は「烟」とも書く<新明解四字熟語辞典(三)>
・方外の交わり(ほうがいのまじわり) ここでの「方」は、世間のことで、「方外」は僧侶などのこと。世を捨てた僧侶が世間一般の人と交際するように、世俗を超越して心から交際すること。
・方角が立たない(ほうがくがたたない) なすべき手段が見付からない。手立てが見つからない。 類:●方策が立たない
・方角が付く(ほうがくがつく) 見通しが付く。見当(けんとう)が付く。
・方角を失う(ほうがくをうしなう) どちらの方角へ進めば良いのか分からなくなる。これから向かう進路や方向が分からなくなる。また、目標をなくしてしまう。 類:●途方に暮れる
・忘我の境(ぼうがのきょう) ものごとに心を奪われて自分を忘れること。夢中になること。 類:●無我の境
・砲火を交える(ほうかをまじえる) お互いに発砲する。戦いを始める。 類:●戦端を開く
・抱関撃柝(ほうかんげきたく) 《四熟》 門を守る者と拍子木を打って夜警をする者という意味で、身分の低い小役人のこと。
・判官贔屓(ほうがんびいき・はんがんびいき) 《四熟》 不遇な者、弱い者に同情して肩を持つこと。また、そういう感情。 類:●曾我贔屓 ★薄幸の九郎判官(源)義経に同情し愛惜する意から<国語大辞典(小)>
・忘形の契り(ぼうけいのちぎり) 容貌、地位、形式など、外面上のことに囚(とら)われない交際のこと。隔てのないこと。 出典:「新唐書−孟郊」「韓愈一見、以為忘形之契」
・忘形の交わり(ぼうけいのまじわり) 分け隔(へだ)てのない親密な交際。容貌、地位、形式などを問題にしない付き合い。 出典:「後漢書−デイ衡伝」「時衡未満二十、而融已五十、為忘形交」
・方向音痴(ほうこうおんち) 《四熟》 生まれ付き、方向がよく分からないこと。方向の感覚が鈍く、道に迷い易いこと。または、そういう人。
・方向転換(ほうこうてんかん) 《四熟》 1.進んで行く向きを変えること。2.方針を変えること。 類:●転向 例:「今更方向転換はできない」
・蓬戸甕ユウ(ほうこおうゆう) 《四熟》 蓬(よもぎ)で編(あ)んだ戸と、壊れ甕(がめ)で作った窓。貧しい家の喩え。 出典:「礼記−儒行」
・暴虎馮河(ぼうこひょうが) 《四熟》 虎に素手で立ち向かい大河を徒歩で渡るという意味で、血気に逸(はや)って向こう見ずになること。無謀な行為をすること。命知らずなこと。 類:●暴虎 例:「暴虎馮河の勇」 出典:「論語−述而」「暴虎馮河、死而無悔者、吾不与也」
・棒先を切る(ぼうさきをきる)[=撥(は)ねる] 買物などの代金の上前を取る。 類:●上前を撥ねる
・法三章(ほうさんしょう) 1.漢の高祖(=劉邦)が、秦を破り咸陽(かんよう)に入ったとき、煩雑で苛酷な秦の法を廃止して発布した殺人・傷害・窃盗だけを処罰するという三章の法。 出典:「史記−高祖本紀」「吾当王関中与父老約、法三章耳」 2.転じて、法律が極めて簡略なこと。
・茅茨剪らず采椽削らず(ぼうしきらずさいてんけずらず) 宮殿や屋敷などが質素である様子。 故事:「韓非子−五蠹」「堯之王天下也、茅茨不翦、采椽不[卯/亞+斤]」 帝尭(ていぎょう)は、自分の宮殿の屋根を葺(ふ)いた茅の先端を切り揃えもせず、椽(たるき)は削らない丸太のままにして、質素・倹約の模範とした。
・封豕長蛇(ほうしちょうだ) 《四熟》 大きな猪(いのしし)と長い蛇(へび)のこと。 1.残忍で貪欲な悪人の喩え。2.暴虐な行為。 出典:「春秋左氏伝−定公四年」
・法師の櫛蓄え(ほうしのくしだくわえ) 俗世間への執着を断ち切った筈の出家僧が、女性の髪に差す櫛を持っているという意味で、似つかわしくないことをすることの喩え。不似合いなこと。 類:●法師の櫛工(くしだくみ)●法師の櫛集め●法師の軍咄(いくさばなし)
・芒剌背に在り(ぼうしはいにあり) 針がこちらを向いて、背後から付いてきている。びくびくして心が安らかでないことの喩え。 出典:「漢書−霍光伝」「大将軍光従驂乗、上内厳憚之、若有芒刺在背」
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん) 《四熟》 「傍(かたわら)に人無きが若(ごと)し」という意味。人前を憚(はばか)らずに勝手気ままな言動をすること。 類:●野放図 例:「傍若無人な振る舞い」 出典:「史記−刺客列伝」「荊軻嗜酒、…已而相泣、旁若無人者」
・望蜀(ぼうしょく)
・飽食暖衣(ほうしょくだんい) 《四熟》 暖かな衣服を着て、飽きるまで食物を食べること。何の不足もなく生活すること。 類:●暖衣飽食●飽暖 出典:「孟子−滕文公・上」「人之有道也、飽食暖衣、逸居而無教、則近於禽獣」
・庖人庖を治めずと雖も、尸祝は樽俎を越えて之に代わらず(ほうじんほうをおさめずといえども、ししゅくはそんそをこえてこれにかわらず) 料理番が料理しないからといって、神官が神酒の樽や供物台を踏み越えて、台所に立ってはならない。 出典:「荘子−逍遥遊」「庖人雖不治庖、尸祝不越樽俎而代之矣」 ★中国の伝説上の高士、許由(きょゆう)が尭帝(ぎょうてい)から帝位を讓ると言われたとき、それを断わって言ったとされる言葉。「庖人」が尭で、「尸祝」が許由の喩えとされる。 参考:潁川に耳を洗う
・坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)
・坊主の鉢巻き(ぼうずのはちまき) 1.締まりがないことの喩え。2.坊主の鉢巻きは滑り落ちるので、耳で受け止めることから、耳で聞いて知っているということの洒落(しゃれ)。
・坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし) 1.女性とは無縁であるはずの僧侶が花簪を持っていても仕方ない。似つかわしくないものの喩え。 類:●比丘尼に笄(こうがい) 2.髪の毛のない坊主には髪飾りなど不要である。持っていてもなんの役にも立たないことの喩え。 ★「花簪」は、造花などを付けて美しく飾った簪のこと。
・坊主丸儲け(ぼうずまるもうけ) 僧侶は資本も経費もいらず、収入がそのまま全部儲けになるということ。また一般に、元手なしで思わぬ儲けをするようなこと。 類:●按摩掴み取り
・茫然自失(ぼうぜんじしつ) 《四熟》 呆気(あっけ)に取られて、我を忘れてしまうこと。また、気抜けのあまりぼんやりしてしまうこと。 類:●我か人か●手に持ったものを落とすよう
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・放題もない(ほうだいもない) 1.行動などが、この上もなく自由気ままであるということ。2.転じて、どのように対処して良いか分からず、困惑するほどである。 類:●途方(とほう)もない
・忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)[=自ずから閑あり] 忙しい中にも僅(わず)かな暇(ひま)はあるものだということ。また、忙しい中でこそ、心に余裕を持つべきであるということ。 反:■閑中忙あり ★安岡正篤氏の「六中観」の1つ。 参考:六中観(りくちゅうかん) 「忙中有閑」(忙しい中に心の余裕を見付ける)、「苦中有楽」(苦しみ抜く最中に楽しみを見付ける)、「死中有活」(死を背にしたその中に活路を見出す)、「壷中有天」(現実世界にあって、別天地見付ける)、「意中有人」(尊敬でき心の師がある)、「腹中有書」(腹中に哲学、信念がある)−『百朝集』58話。
・鵬程万里(ほうていばんり) 《四熟》 1.旅程が極めて長距離であること。また、限りなく広がる大海の形容。 類:●万里鵬翼●鵬霄万里 2.将来が希望に満ち溢(あふ)れていることの喩え。 類:●前程万里●前途洋洋 出典:「荘子−逍遥遊」「鵬之徙於南冥也、水撃三千里、摶扶揺而上者九万里」 ★「鵬程」は、鵬(=おおとり・想像上の巨大な鳥)の飛ぶ道のりのこと。
・放蕩無頼(ほうとうぶらい) 《四熟》 酒色に耽(ふけ)り、勝手気ままに振る舞って、品行が悪いこと。 類:●放蕩三昧●放蕩不羈●流連荒亡●婬虐暴戻
・棒に振る(ぼうにふる) それまでの努力や苦心の結果をすっかり無駄にする。 類:●ふいにする ★家屋などを棒手振(ぼてふり=天秤棒での行商)に掛けて売り払う意、つまり、「棒にぶら下げて振る」からか、という。
・忘年の友(ぼうねんのとも) 年齢の隔たりを忘れて親しく交わる友達。
・朋輩笑み難き(ほうばいえみがたき) 同僚同士は表面は仲が良いようだが、内心では互いに嫉(そね)み合うものであるということ。
・棒引き(ぼうびき) 1.線を引くこと。特に、帳簿などの記載を棒を引いて消すこと。2.転じて、金銭の貸し借りをなしにすること。 類:●帳消し 例:「借金を棒引きにする」
・抱腹絶倒(ほうふくぜっとう) 《四熟》 腹を抱えて、倒れそうになるほど大笑いすること。 類:●棒腹大笑 出典:「艸山集−復南紀澄公書」「想公読之、棒腹絶倒也」 参考:「史記−日者列伝」「司馬季主、棒腹大笑曰、…」 ★元は「棒腹絶倒」。「抱腹」は誤用が慣用化し、定着したもの。
・蜂房鵠卵を容れず(ほうぼうこくらんをいれず) 蜂の巣の小さな穴には、大きな鵠(こうのとり)の卵を入れられない。小さいものには、大きいものを包容できないということの喩え。 出典:「淮南子−氾論訓」「蜂房不容鵠卵、小形不足以包大体也」
・這う這うの体(ほうほうのてい) 酷(ひど)く恐縮したり、散々な目に遭ったりして、今にも這い出さんばかりに慌てて逃げ出す様子。 用例:日葡辞書「ハウハウノテイデニゲタ」 例:「這う這うの体で逃げ帰る」
・棒ほど願って針ほど叶う(ぼうほどねがってはりほどかなう) 願望は、なかなか叶えられるものではないということの喩え。
・報本反始(ほうほんはんし) 《四熟》 「本(もと)に報(むく)い始に返る」という意味。祖先の恩に報いること。儒教的理念の一つ。 出典:「礼記−郊特牲」
・砲門を閉じる(ほうもんをとじる) 火砲の射撃口を閉めるという意味で、砲弾による攻撃を止(や)めること。戦闘を止めること。 反:■砲門を開く
・忘憂の物(ぼうゆうのもの) 憂(うれ)いを忘れさせてくれるものという意味で、酒のこと。単に、「忘憂」ともいう。 類:●酒は憂いの玉箒(たまははき)●菊の水 出典:陶淵明「飲酒二十首−其七」「秋菊有佳色、[濡]露[摘]其英、汎此忘憂物、遠我遺世情」
・亡羊の嘆(ぼうようのたん) 1.学問の道が、あまりにも多岐に渡っており、容易に真理を得られないこと。2.方法が多いためどこから手を付けて良いか考えあぐね、途方に暮れること。 類:●多岐亡羊 故事:「列子−説符」 逃げた羊を追い求めたが、枝道が多く、とうとう羊を見失い途方に暮れた。
・亡羊補牢(ぼうようほろう) 《四熟》 羊が逃げてから囲いを修理する。過ちを犯してからその元を改めることの喩え。時機に遅れては用をなさないことの喩え。 類:●兎を見て鷹を放つ●兎を見て犬を顧みる●泥棒を見て縄を綯う 出典:「戦国策−楚」「見兎而顧犬、未為晩也、亡羊而補牢、未為遅也」
・炮烙の刑(ほうらくのけい)・焙烙の〜 中国古代に殷(いん)の紂王(ちゅうおう)が行なった火焙りの刑。銅柱に油を塗り、それを炭火の上に掛けて罪人を渡らせ、滑り落ちた者を焼き殺した。この刑を見て、王妃の妲己(だっき)と共に楽しんだという。 出典:「荀子−議兵」「紂刳比干、囚箕子、為炮烙之刑」 人物:妲己(だっき) 中国、殷の紂王の妃。生年不詳〜前1046頃。もと殷に滅ぼされた有蘇(ゆうそ)氏の娘で、紂王の寵愛を恃(たの)んで淫楽に耽(ふけ)り、残忍な行為が多く、殷の滅亡の元となった。周の武王(ぶおう)の遠征軍に殺された。亡国の悪女の典型とされる。 →参考:傾国
・法律の網を潜る(ほうりつのあみをくぐる)[=網の目を〜] 網の目のように張り巡らされた法律を通り抜ける。法律の盲点を突いて、罰則を受けないで済むように考えて悪事を働く。
・法令滋彰らかにして、盗賊多く有り(ほうれいますますあきらかにして、とうぞくおおくあり) 法律が整備されればされるほど、法律の網の目を潜(くぐ)る悪知恵が発達し、結果、犯罪者が増える。煩雑な法令が、却(かえ)って民を悪に走らせるということ。 出典:「老子−五十七」「天下多忌諱、而民彌貧。民多利器、國家滋昏。人多智慧、邪事滋起。法令滋彰、盗賊多有」
・焙烙の一倍(ほうろくのいちばい) 焙烙は欠(か)け易いから、初めからそれを計算に入れて、売り値をを倍にする。掛け値をして売ることの喩え。 用例:浮・世間胸算用−二「各別高い物ながら、これ焙烙の一倍とて何のやうなし」 ★この「一倍」は、現在の二倍(=二層倍)のこと。「焙烙」は、素焼きの平たい土鍋で壊れ易かった。
・焙烙の割れも三年置けば役に立つ(ほうろくのわれもさんねんおけばやくにたつ) 1.今は役に立たなくても、後で役立つ時がある。 類:●破れ鍋も三年置けば用に立つ●愚者も千慮に一得あり ★「焙烙」は、素焼きの平たい土鍋。 2.災難に遭って痛手を受けても、いつかそのことが原因となって幸せを掴むこともあるということの喩え。 類:●塞翁が馬
・棒を掉って月を打つ(ぼうをふるってつきをうつ) 棒を振り回して夜空の月を打ち落とそうとする。 1.実現できないものごとに労力を使うこと。 類:●掉棒打星●猿猴取月 2.思い通りになりそうでいて、どうにもならないもどかしさのこと。 類:●隔靴爬痒●靴を隔てて痒きを掻く 出典:「無門関−自序」「掉棒打月、隔靴爬痒、有甚交渉」
・暴を以って暴に易う(ぼうをもってぼうにかう) 1.一つの暴を取り除くために、他の暴を利用する。結局は、暴を取り除くことにならないことの喩え。 反:■怨みに報(むく)ゆるに徳を以ってす 出典:「史記−伯夷叔斉列伝」 参考:采薇の歌 2.暴力には暴力で立ち向かう。 類:●目には目歯には歯
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・吠え面を掻く(ほえづらをかく) 泣き顔をする。悔しがって声を上げて泣くこと。 例:「後で吠え面掻いても知らないからな」
・吠える犬は噛み付かぬ(ほえるいぬはかみつかぬ) 矢鱈(やたら)と威張ったり脅かしたりする者は、むしろ実力はなく、何もできないものだということ。 類:●光るほど鳴らぬ●能無しの口叩き●Barking dogs seldom bite.
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・頬が落ちるよう(ほおがおちるよう) ほっぺたが落ちそうなほどという意味で、食べ物が非常に美味であること。
・頬被りして食う(ほおかぶりしてくう・ほおかむり〜・ほっかぶり〜) 頬が落ちないように頬被りをして物を食べるという意味で、食べ物が非常に美味いことの喩え。
・頬桁が過ぎる(ほおげたがすぎる) お喋りが過ぎる。言うのを控えるべき事柄や遠虜すべき事柄を喋る。勝手なことを言い過ぎる。 類:●口が過ぎる
・頬桁を叩く(ほおげたをたたく) 1.頬を叩く。2.口を利く。ものを言うことを卑(いや)しめて、また罵(ののし)っていう言葉。
・酸漿と娘は色付くと虫が付く(ほおずきとむすめはいろづくとむしがつく) 少女も大人びてくると虫が集(たか)るようにして男が寄ってくるということ。 ★少女とホオズキの組み合わせから、頬突(ほほつき)だという説もありますが、はっきりとはしていません。 「本草和名(ほんぞうわみょう・918)」では、酸漿(さんしょう)の漢名に対して、和名を保保都岐(ほほつき)として、「一名奴ヌ加カ都ツ岐キ」としています。 ホオズキの語源については「大和本草(やまとほんぞう・1708)」に、ホオという臭虫(カメムシ)が好んでホオズキの葉を食べるからその名がついたと書かれています<イー薬草・ドット・コム> 用例の出典:本草和名(ほんぞうわみょう) 平安初期の本草書。2巻。深根輔仁撰。延喜年間(901〜923)918年頃?成立。日本最古の薬用植物辞典。唐の「新修本草」に記載された薬物について異名・起源・用途などを解説し、和名を記したもの。
・頬張る(ほおばる) 1.頬が膨らむほど口一杯に食べ物を入れる。 用例:虎明本狂言・末広がり「どじゃうのすしをはうばって」 2.転じて、物を一杯に詰め込む。 用例:俳・犬子集−一「川口にほうはるや異米柳」 3.賄賂(わいろ)を、貪(むさぼ)るように取る。 用例の出典:末広がり(すえひろがり) 狂言。各流。都に末広がり(扇)を買いに行った太郎冠者は、悪者に騙されて、古傘を買って帰り、主に叱られる。そこで太郎冠者は悪者に教えられた囃子(はやし)物を謡(うた)い、主の機嫌を直す。
・頬を顔(ほおをかお)[=は面(つら)] 呼び方は違っても実質は同じであること。
・頬を染める(ほおをそめる・ほほを〜) 頬を赤くする。頬をぽっと赤く染めて恥かしがる様子。 類:●顔に紅葉を散らす
・頬を膨らます(ほおをふくらます) 頬っぺたを膨らませる。膨れっ面をする。不幸や不満を顔に表わす。機嫌が悪い顔付きをする。 類:●頬を尖(とが)らす
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・ぽか 俗語。 1.囲碁や将棋で、普通では考えられない悪い手を、打ったり差したりすること。2.転じて、思いも掛けない失敗。普通ならしそうもない過(あやま)ち。 類:●ちょんぼ●へま
・外でもない(ほかでもない)[=までもない] そのこと以外のことではない。問題にしているのは正(まさ)にそのことである。話の内容を強調したり、相手に強く印象づけるための言葉。 例:「話というのは外でもない」
・外ならない(ほかならない)[=ならず] 1.「〜に外ならない」の形で、それ以外のなにものでもない。確かにそのことだ。2.「ほかならぬ」の形で、余人ではない。その人が他の人と違って、特別の関係にあることを指して言う。 例:「外ならぬ君の頼みだから」
−−−−−−−ほく(#hoku)−−−−−−−
・木実繁き者は其の枝を披く(ぼくじつしげきものはそのえだをさく) 木の実があまりたくさん生ると、その重みで枝が裂ける。臣下が勢いを得過ぎると、君主の地位が危うくなるということの喩え。 出典:「史記−范雎伝」「詩曰、木実繁者披其枝、披其枝者傷其心」 ★「逸周書−周祝」の類似句から引いたものかという。
・墨守(ぼくしゅ)
・木石に非ず(ぼくせきにあらず) 人間らしい感情を解さない木や石ではない。人情も感性も持っているということを強調していう。 用例:徒然草−41「人、木石にあらねば、時にとりて、物に感ずる事なきにあらず」 例:「我が心木石に非ず」 出典:白居易の詩「李夫人」「人は木石に非ず、皆(みな)情(じょう)有り」 ★「我が心石に匪ず転ず可からず」とは、まったく別物。
・北叟笑む(ほくそえむ)・〜笑う 1.控えめに微(かす)かに笑う。満足そうに微笑(ほほえ)む。2.ひとり悦に入って笑う。 用例:源平盛衰記−一九「文覚ほくそ咲(ヱミ)て」 例:「人が叱られているのを見てほくそ笑む」 ★「ほくそ」は「北叟」で、塞翁(さいおう)の意とする説がある<国語大辞典(小)>
・朴念仁(ぼくねんじん) 1.無口で愛想がない人。物分かりが悪い者。 ★「ぼくねん」は擬態語、「じん」は人の意<新明解国語辞典(三)> 2.気が利かない者を罵(ののし)っていう言葉。 類:●野暮天●木の股から生まれる 用例:滑・浮世風呂−四「此ぼくねんじんにつかまって、みじめヱ見るぜ」
−−−−−−−ほけ(#hoke)−−−−−−−
・墓穴を掘る(ぼけつをほる) 自分の行為が原因となって破滅する。自ら滅亡に進んで行くこと。 類:●紙子着て川へ嵌まる
−−−−−−−ほこ(#hoko)−−−−−−−
・矛先が鈍る(ほこさきがにぶる) 矛先の鋭利さがなくなるという意味から転じて、攻撃や議論の勢いが弱くなり、鋭さがなくなること。
・矛先を争う(ほこさきをあらそう) 戦いの勝負を争う。
・矛先を交える(ほこさきをまじえる)[=交(か)わす] 矛の切っ先を交差させるという意味から、戦いをすること。戦(いくさ)をすること。 類:●一戦交える
・矛先を向ける(ほこさきをむける) 戦闘で攻撃の対象にするということから、議論などで、攻撃の目標にすること。 類:●矛を向ける
・反故にする(ほごにする・ほぐに〜)[=反古に〜] 役に立たないものにする。以前にした言動などをないものとする。 類:●無駄にする●ほぐにする●ほんごにする
・矛を収める(ほこをおさめる) 矛を仕舞うという意味から、戦いを止めること。
・矛を倒にする(ほこをさかしまにする) 戦闘の矛先を味方の方へ向ける。 類:●裏切る 用例:太平記−38「弐(ふたごころ)ある者出来て、矛を倒にする事あるべし」
・矛を向ける(ほこをむける) 議論などで、攻撃の目標にすること。 類:●矛先を向ける
−−−−−−−ほさ(#hosa)−−−−−−−
・ほざく 1.喋(しゃべ)る。また、感情などを隠さずに勝手なことを喋る。他人が言うのを罵(ののし)って言う言葉。 類:●抜かす 用例:浄・国性爺合戦−千里が竹「しほらしい事ほざいたり」 例:「つべこべとほざくな」 2.動詞の下に添えて、他人の動作を罵って言う言葉。 用例:浄・心中天の網島−上「扨は盗みほざいたな」 ★「ほさく(祝)」または「ほたく()」の変化か<国語大辞典(小)>
・干される(ほされる) 1.飲食物を摂らせずに、放っておかれる。2.人に、故意に仕事や役割りなどを与えないでそのままにしておく。相手にしないで無視する。 例:「芸能界で干されている」
−−−−−−−ほし(#hosi)−−−−−−−
・恣(ほしいまま)[=縦] 1.心のままにすること。勝手気ままであること。他人の制約を受けず行なうこと。 類:●逞しくする●遣りたい放題 例:「権力を縦にする」 用例:高野本平家−七「恣に帝位を進退し」 2.散漫で、だらしがないこと。 類:●放恣●放肆 ★「ほしきまま(欲儘)」の変化<国語大辞典(小)>
・干し草の中から針を探す(ほしくさのなかからはりをさがす) 見付かる当てのないものを探して、無駄骨を折ること。至難の業(わざ)の喩え。 ★英語の諺It’s like looking for a needle in the haystack.から。 ★日本では、「藁(わら)の中から針を探す」などとも言う。
・星の如くに列なる(ほしのごとくにつらなる) 多くの人が威儀を正して居並ぶ様子。 類:●星を連ぬ
・星の林(ほしのはやし) 星が多く集まった様子を林に見立てていう言葉。
・輔車相依る(ほしゃあいよる) 互いに助け合って存在しているということ。密接な関係にあって切り離せない状態であること。 類:●唇歯輔車●唇亡びて歯寒し 出典:「春秋左氏伝−僖公五年」 ★「輔」は頬骨、「車」は歯ぐき<国語大辞典(小)>
・ポシャる(ぽしゃる) 予定や計画が途中で駄目になる。無駄になる。失敗する。 類:●おじゃんになる ★「ポシャ」は「シャッポを脱ぐ」の「シャッポ」の「シャ」と「ポ」を逆にしたものからか<国語大辞典(小)>
・暮色蒼然(ぼしょくそうぜん) 《四熟》 日が暮れて辺りが薄暗くなってきた様子。夕方の薄暗い景色のこと。
・星を挙げる(ほしをあげる) 「星」は、容疑者や犯人を指す隠語。容疑者を検挙する。犯人を逮捕する。
・星を戴く(ほしをいただく)[=被(かず)く] 1.夜明け前の、まだ星のある時刻に出勤する。また、夜遅くまでなにかをする。 例:「星を戴いて帰る」 2.星が残っている早朝から、星が出る夜まで勤め励む。
・星を落とす(ほしをおとす) 運動競技などで、負ける。 例:「惜しい星を落とした」
・星を稼ぐ(ほしをかせぐ) 点数を稼ぐ。成績を上げる。殊勲や武勲を上げる。 類:●ポイントを稼ぐ
・星を数うる如し(ほしをかぞえるがごとし) どこまで続けてもきりがないこと。到底成功しそうにないことの喩え。
・星を指す(ほしをさす)[=食わす] 言い当てる。見破る。 類:●図星を指す(突く)●星を射る
・星を潰す(ほしをつぶす) 相撲のる星取表で、丸い印を黒く塗り潰すこと。勝負に負けること。
・星を列ぬ(ほしをつらぬ) 1.禁中に公卿、殿上人が列座する。2.転じて、多くの人が威儀を正して居並ぶ。
−−−−−−−ほそ(#hoso)−−−−−−−
・細く長く(ほそくながく) 短期間に全力を出し切ってしまわないで、長く続くように少しずつすること。また、偉大なことを成さなくても長生きした方が良いとする生き方のこと。 反:■太く短く
・細くも樫の木(ほそくもかしのき) 樫の木は、外見こそ細いが固くて丈夫である。見掛けは貧弱でも、実際はしっかりしているものの喩え。性質の良いものは、小さくても丈夫だということ。 類:●細くても樫の木●外襤褸の内錦 反:■陶犬瓦鶏■羊頭狗肉
・臍堪え難し(ほぞたえがたし) 堪えることができない。堪え切れない。
・細細(ほそぼそ) 1.非常に細い様子。細くて弱々しい様子。 例:宇治拾遺−一二・二二「ほそぼそとある手にて」 2.辛うじて繋(つな)がっている様子。また、辛うじてその状態が続いている様子。特に、やっと生計を立てている状態を指す。 類:●どうにかこうにか 用例:中華若木詩抄−上「高堂に六月辺、この扇が細々つかわれて」 例:「細々と暮らす」
・臍を固める(ほぞをかためる)[=固うす] 1.固く心を定める。決心する。覚悟を決める。 類:●腹を決める 2.堅固に用心する。
・臍を噛む(ほぞをかむ)[=食う] 後悔する。及ばないことを悔やむ。返らないことを後悔する。 類:●噬臍(ぜいせい) 出典:「春秋左伝−荘公六年」「亡弖国者、必此人也、若不早図、後君噬臍」
・臍を付ける(ほぞをつける) 食事を取る。飯を食う。
・臍を外す(ほぞをはずす) 腹を空(す)かす。
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