青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)

ことわざの意味
教えを受けた者が教えた人よりも優れること。弟子の方が師匠よりも優れること。

類似のことわざ

出典について

出典1:「荀子-勧学」 「学不可以已、青出之藍、而青於藍」
出典2:荀子(じゅんし)は中国の儒家書。20巻。荀況撰。「勧学」「礼論」「性悪」などの諸編で礼を価値規準とした哲学・倫理・教育・政治などに関する論評・随想を述べたもの。孟子の「性善説」に対して「性悪説」を唱えた。善なる偽(人偽)を高揚して個人の能力主義を主張し、世襲制・血縁制を否定している。

ことわざに関連する人物の詳細

荀子(じゅんし)・荀況(じゅんきょう)は戦国時代の思想家。名は況。前298~前238頃。趙に生まれ、斉に仕え、後に楚に仕えた。孔子の学問を受け継いで、礼儀・道徳による教育を重んじ「性悪説(人間の本性は動物的本能にそのまま従うものであるとする学説)」を唱えた。韓非と秦の宰相李斯(りし)を教え、後の法家の考え方にその基礎を与えている。著に『荀子』がある。荀卿・孫卿とも呼ばれる。

参考:性悪説(せいあくせつ)  「人間の本性は質朴であるが、そのままの状態では悪に向かう性質がある。善というものは、人為を正しく積んだ結果である」とする説。孟子は善悪を道徳的・主体的なものとしたが、荀子は善悪を社会的・客観的なものとして規定した。