秋の扇(あきのおうぎ)

ことわざの意味
夏を過ぎて顧みられなくなった扇を我が身の境遇に喩えた言葉。男の愛を失った女性のこと。

類似のことわざ

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  • 秋扇(あきおうぎ)

出典について

故事:「文選-怨歌行」 漢の成帝の宮女、班[女+捷-手][女+予](はんしょうよ)が、君寵の衰えた我が身を秋の扇に喩えて詩を作った。

出典:文選(もんぜん) 中国の詩文集。30巻。梁の昭明太子蕭統(しょうとう)らの撰。6世紀前半に成立。唐の李善注本60巻が伝わる。周から梁に至る約千年間の美文の粋、約800編を文体別・時代順に並べたもの。中国現存最古の選集。日本への伝来は古く、「白氏文集」と共に文集(もんじゅう)・文選と併称された。