易簀(えきさく)

ことわざの意味
学徳の高い人や賢人が死ぬことを敬って言う言葉。

類似のことわざ

出典について

礼記-檀弓・上」「我未之能易也、元起易簀」 孔子の弟子の曾子は、死ぬ前に病床の大夫用の簀(すのこ)を、身分不相応だとして、童子の元(げん)に言って易(か)えさせた。

出典の詳細

礼記(らいき)は古代中国の経書。49篇。五経の一つ。周末から秦、漢に懸けての諸儒の、古礼に関する諸説を整理編集したもの。通常、漢の戴徳(大戴)が纏(まと)めたものを、従兄の子戴聖(小戴)が更に改修して成立したとされるが、異説もある。書名中の「記」とは「注記」の意で、「儀礼(ぎらい)」に記される周代の礼の理論と実際を、更に敷衍(ふえん)、解説した部分が多い。四書のうちの「大学」・「中庸」は元々本書の一篇である。周礼(しゅらい)・儀礼(ぎらい)とともに三礼(さんらい)と呼ばれる。