ことわざの意味
1. 表面的な違いにだけとらわれて、結局は同じであることに気付かないこと。
2. 詐術(さじゅつ)を以って人を騙(だま)し、愚弄(ぐろう)すること。
3. 転じて、命を繋(つな)ぐだけの生計・暮らし。 用例:太平記-三八「朝三暮四の資(たすけ)に心有る人もがなと」
2. 詐術(さじゅつ)を以って人を騙(だま)し、愚弄(ぐろう)すること。
3. 転じて、命を繋(つな)ぐだけの生計・暮らし。 用例:太平記-三八「朝三暮四の資(たすけ)に心有る人もがなと」
類似のことわざ
- 狙公橡を賦る(そこうとちをくばる)
出典について
「荘子-内篇・斉物論」「列子-黄帝」など 狙公(そこう=猿回し)が手飼いの猿に嶌(とち)の実を与えるのに、朝三つ暮れに四つとしたところ、少ないと猿が怒ったので、朝四つ暮れに三つとしたら喜んだ。
出典の詳細
太平記(たいへいき) 軍記物語。40巻。小島法師作と伝えるが不明。応安年間(1368-1375)の成立か。正中の変・元弘の変、建武中興とその挫折、新田義貞と足利尊氏との確執から南北両朝の対立、室町幕府内の軋轢(あつれき)など、文保2年(1318)から正平22年(1367)までの動乱期の様態を和漢混交文で記述する。