目には目、歯には歯(めにはめ、はにはは)

ことわざの意味
自分が受けた害に対して、同様な方法で仕返しをすること。

ことわざの補足

元来は、自分がやられた以上の報復をしてはならないの意。怒りに任せて殺害してはいけない、ということ。

類似のことわざ

  • タリオの制裁(同害復讐法)

出典について

バビロニアの「ハンムラビ法典」にある言葉で、「旧約聖書-出エジプト記21章」にも見えるが、イエス・キリストがそれを「山上の垂訓」の中で用い、これを否定したことで有名になった。

ハンムラビ法典(はんむらびほうてん) ハンムラビが紀元前1700年頃発布した法典。シュメールの慣習法を集大成し、成文化したもので、後のヒッタイト、アッシリア、ヘブライなどの法典の規範とされた。1901~2年スーサで発見された。

旧約聖書(きゅうやくせいしょ) キリスト教の経典。3部全39巻。キリスト出現以前の記事を集めたもの。後に福音書や使徒書簡を神との新しい契約(新約)の書として纏めたのに対し、当初から保持していたユダヤ教の文書をキリストの出現を預言した古い契約の書とみなしたことから「旧約」とされた。「旧約全書」。 ⇔新約聖書