一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)

ことわざの意味
桐の葉が一枚落ちるのを見て秋が来たのを知るという意味で、僅かな現象を見て、その大勢や将来を予知することの喩え。

類似のことわざ

類似の英語のことわざ

  • A straw shows which way the wind blows.(一本の藁で風の吹く方向がわかる)

出典について

淮南子-説山訓」 「見一葉落、而歳之将暮、睹瓶中之冰、而知天下之寒」

出典の詳細

淮南子(えなんじ)の哲学書「説山訓」。中国前漢、成立年不詳。淮南(わいなん)王の劉安編。現存するもの21巻。諸家の思想・学説を総合的に記したもので、秦代以前の諸思想が総合的に伺える。正式の書名は「淮南鴻烈解」。

ことわざに関連する人物の詳細

淮南子(えなんじ)・劉安(りゅうあん) 古代中国、前漢の学者。前179~前122。姓は劉、名は安。高祖の孫で、淮南(わいなん)王に封ぜられた。読書を好み、賓客や方術の士を招き、諸家の思想・学説を記述、編集した。