【つし】~【つも】

−−−−−−−つし(#tusi)−−−−−−−
・辻褄が合う(つじつまがあう) 合うべきところがきちんと合う。筋道が良く通る。前後が矛盾しない。多く、打消しの言葉を伴って用いられる。 類:●筋道を合わせる●綴じ目を合わせる 
反:■矛盾 ★「辻」は裁縫で縫目が十文字に合うところ。「褄」は着物の裾の左右が合うところ<国語大辞典(小)> 
・辻褄が合わない
(つじつまがあわない) ある人の言動や文脈などで、前後が食い違っていて揃(そろ)わないこと。 類:●矛盾自家撞着木に竹を接ぐ 例:「話の辻褄が合わない」

−−−−−−−つち(#tuti)−−−−−−−
土一升に金一升
(つちいっしょうにかねいっしょう)
・土が付く
(つちがつく) 力士が相撲で負ける。また一般に、勝負に負ける。
・槌で庭を掃く
(つちでにわをはく)[=家を掃く] 1.急な客に慌てふためきながらも、手厚く持て成そうとすること。 類:●横鎚で庭を掃く 2.転じて、露骨(ろこつ)に世辞を言ったり、追従(ついしょう)したりすることの喩え。
・土になる
(つちになる)・土となる 1.朽ちたり腐敗したりして、土に変わる。2.死ぬ。死亡する。 類:●土に返る
・土のよう
(つちのよう) 顔の色が土のように青黒く見えるということ。病人が顔色の悪い様子。恐怖を味わった人の青ざめた顔色。 類:●土色●土気色
・土仏が夕立に逢ったよう(つちぼとけがゆうだちにあったよう)[=遭ったよう] 土で作った仏様は雨で流されてしまうところから、しょんぼりとして見る影もない様子であること。みすぼらしく悄然としている様子。
・土仏の水遊び
(つちぼとけのみずあそび)[=水なぶり・水狂い] 土が水中で溶けて崩れてしまうところから、危険が身に迫ることを知らないで、自分で自分の身を破滅に導くこと。身の程知らずなことをして、自分を破滅させること 類:●土人形の水遊び●雪仏の湯好み●雪仏の湯嬲(なぶ)り●雪仏の水遊び
・土を齧る
(つちをかじる) 土を齧ってでも生き抜くという意味で、貧乏な生活に耐えて生き延びること。

−−−−−−−つつ(#tutu)−−−−−−−
・津々浦々(つづうらうら・つつうらうら) 1.至るところの港や海岸。あちこちの港や海岸。2.転じて、国中(くにじゅう)遍(あまね)く。全国の至るところ。
・恙無し
(つつがなし) 健康である。故障や異常がない。 用例:太平記−五「源氏の世に恙(ツツガ)無く候ける」 例:「恙無く毎日を送る」 出典①:「戦国策−斉」「歳亦無恙耶、民亦無恙耶、王亦無恙耶」 出典②:「楚辞−九弁(宋玉作)」「?皇天之厚徳兮、還及君之無恙」 参考:(つつが) 病気などの災難。患(わずら)い。病(やまい)。虫が人の腹に入って人の心を食うと考えられていたことによる。
・突っ慳貪
(つっけんどん) 刺々しくものを言ったり、乱暴な振る舞いをしたりすること。 類:●無愛想●けんもほろろ 例:「つっけんどんな態度」
・突っ突き回す
(つっつきまわす)・突突き回す 何度も何度も突く。あちこちを手当たり次第に突く。 例:「膳の上を突っ突き回す」
・筒抜け
(つつぬけ) 1.筒の底が抜けていること。遮(さえぎり)り止める底がないこと。2.話し声や音などが、そのまま他の人に聞こえること。 例:「隣の部屋の話が筒抜けだ」 3.談話・相談・計画などの内容がそっくり第三者に伝わること。話したことがすぐに他人に漏(も)れること。 例:「秘密が筒抜けになる」 4.雨が激しく漏ること。
・突っ撥ねる
(つっぱねる) 1.突き飛ばす。2.物を突き返す。3.提案などを、手厳しく撥ね付ける。拒絶する。 例:「和睦の申入れを突っ撥ねる」 
★「つきはねる」の転。
・突っ張る(つっぱる) 1.強く張る。伸張する。また、身体(からだ)などが固くなって反(そ)り返る。2.自分の主張を通そうと、強硬な態度で行動する。 類:●我意を張る 用例:伎・お染久松色読販−序幕「その方はナ、気遣ひなしにつっぱれつっぱれ」 3.ある気持ちが非常に強く心に漲(みなぎ)る。 用例:滑・浮世風呂−二「此子の様な、いぢのつっぱった子はねへよ」 例:「欲の皮が突っ張っている」 4.見張りや客引きなどで戸外(こがい)に立つ。 用例:洒・浪花色八卦「門口につっはって鼻へ声を入れ顔でまねいて」 5.荒くれのような態度を取って虚勢を張る。 例:「高校時代は突っ張っていた」 6.材木など、棒状のものを押し当てて強く支える。また、腕や脚などを伸ばして強く押す。 用例:浄・女殺油地獄−中「母がつっぱる朸の先」 7.相場で、強引に売りまたは買いを続ける。8.相撲で、突っ張りをする。 ★「突き張る」の転。
・包み隠す
(つつみかくす) 1.物を覆(おお)って、外から見えないようにする。 用例:源氏−蛍「ほたるを<略>包みおきて、光をつつみかくし給へりけるを」 2.秘密にして、他人に知られないようにする。 例:「包み隠さず白状しなさい」 用例:夜の寝覚−四「内の御文に心入れ給はで、なほつつみかくさむの御心よろしくて」
・鼓を鳴らして之を攻む(つづみをならしてこれをせむ) 1.太鼓を打ち鳴らして敵陣に攻め込む。2.転じて、人の非や罪状を殊更(ことさら)に言い立てて、声高(こわだか)に非難することの喩え。 故事:論語−先進」「非吾徒也、小子鳴鼓而攻之可也」 魯(ろ)の季(き)氏が権力を恣(ほしいまま)にして周公以上の富を蓄えた。孔子の弟子の冉求(ぜんきゅう)は増税を定めて、季氏の富を増やすことに努めた。これについて、孔子が弟子たちに向かって言った言葉。
・美人局
(つつもたせ) 1.偽物(にせもの)を掴(つか)ませて、詐欺(さぎ)をすること。いんちきをすること。 ★もと博徒(ばくと)の語で「筒持たせ」の意か<国語大辞典(小)> 2.女が夫や情夫と共謀して他の男を誘惑し、最後に共謀の男が現れて、それを元にして脅し、金銭などを強請(ゆす)り取ること。 類:●馴れ合い間男 出典:「武林旧事」 中国の元の頃、娼妓を妾と偽って少年などを欺(あざむ)いた犯罪を言ったのに始まる。 ★「美人局」は、当て字・借字。 出典:武林旧事(ぶりんきゅうじ) 随筆集・繁盛記。南宋。周密(しゅうみつ)。1290年前後か。10巻。官僚として建康や臨安などに暮らしたときの記憶を辿(たど)り、これらの都市の繁華を記録したもの。

−−−−−−−つね(#tune)−−−−−−−
・常なし
(つねなし) 1.永久不変ではない。変わり易い。無常である。儚(はかな)い。 類:●諸行無常 用例:古今−六〇三「こひ死なば誰が名は立たじ世の中のつねなき物といひはなすとも」 2.一定していない。それと決まっていない。 用例:俳・
本朝文選−三「世を便々といふ鳥ありて、<略>遊ぶ所又常なし」 類:●常ならぬ 用例の出典:本朝文選(ほんちょうもんぜん)・風俗文選(ふうぞくもんぜん) 俳文集。宝永3年(1706)。芭蕉十哲のひとり森川許六(きょりく)編。10巻5冊。蕉門の俳人の俳文約120編を収めたもの。体裁は中国の『文選』や『古文真宝』に倣い、辞・賦など21類の文体に分ける。芭蕉の『幻住庵記(げんじゅうあんのき)』『柴門(さいもん)の辞』などは俳文の代表作。
・常ならず
(つねならず)・常ならぬ 1.永遠不変でない。無常である。儚(はかな)い。 用例:
拾遺−1300「常ならぬ世は憂き身こそ悲しけれ」 2.普通と違っている。並大抵ではない。 用例:浮・武家義理物語−一「殊に母がなげきも常(ツネ)ならず」 用例の出典:拾遺和歌集(しゅういわかしゅう) 平安中期の3番目の勅撰集。20巻。撰者、成立ともに未詳。花山法皇を中心に寛弘初年(1004)頃の成立か。「拾遺和歌抄」との関連が深い。四季、賀、別、物名、雑、神楽歌、恋、雑四季、雑賀、雑恋、哀傷に部立され、1351首の歌を収める。万葉歌や紀貫之、大中臣能宣、清原元輔の歌などが多い。三代集の一つ。拾遺集。
・恒の産
(つねのさん) 一定の職業または資産。安定した職または財産。 用例:徒然草−一四二「人、恒の産なき時は、恒の心なし」 
★「恒産(こうさん)」の訓読み<国語大辞典(小)>
・常は
(つねは) 1.いつもは。常日頃は。 用例:源氏−帚木「つねは、すこし、そばそばしく、心づきなき人」 2.いつも。始終。 用例:平家−一「つねは暇(いとま)を申ししかども」

−−−−−−−つの(#tuno)−−−−−−−
・角が生える
(つのがはえる)[=生(お)う] 1.怒った顔になる。 類:●角を出す●
角を生やす 2.嫉妬心が起こる。 類:●焼き餅を焼く
・角突き合わせる
(つのつきあわせる) 仲が悪くていつも対立している。顔を合わせる度に衝突したり、喧嘩したりする。
・角を折る
(つのをおる) 強情を張るのを止(や)める。 類:●我を折る
・角を出す
(つのをだす)[=生(は)やす] 嫉妬(しっと)する。焼き餅を焼く。 類:●焼き餅を焼く
角が生える ★能楽などで、女の生霊が嫉妬(しつと)で鬼形となることから<大辞林(三)>
角を矯めて牛を殺す
(つのをためてうしをころす)

−−−−−−−つは(#tuha)−−−−−−−
・鍔競り合い
(つばぜりあい)・鍔迫り合い・鍔糶り合い 1.互いに打ち込んだ刀を、鍔で受け止め合ったまま押し合うこと。 参考:(つば) 刀の柄と刀身の間にあり、柄を握る拳(こぶし)の防御具<国語大辞典(小)> 2.比喩的に、互いに譲らない激しい攻防。また、どちらが勝つか分からない際どい争い。 例:「2人の候補者の鍔競り合い」
・唾を付ける
(つばをつける) 1.自分のものであると宣言して、唾を塗(ぬ)って他人が食べないようにしておく。主に、食物に塗ることを言う。2.転じて、一般的に、自分に優先権が来るように、話を付けておく。他人に取られないように、手付金などを打っておく。 例:「古本屋で出物があったので、唾を付けておいた」 3.眉に唾を付ける」の形で、騙(だま)されないように用心する。

−−−−−−−つふ(#tuhu)−−−−−−−
・粒が揃う
(つぶがそろう) 集まっているものの質が均等である。特に、優れた人や良い物など、質の高いものが揃っているときに使う。 類:●粒揃い
・潰しが効く
(つぶしがきく)・利く 金属製の器物は、溶かして地金にしても、また役に立つという意味。 1.それまでの職業を離れても、他の仕事ができる能力がある。別の分野の仕事に代わっても遣りこなす力がある。 例:「英語が堪能なら潰しが利く」 2.ある用途で使えなくなったものが、別の用途で役に立つ。

−−−−−−−つほ(#tuho)−−−−−−−
・壺に嵌まる
(つぼにはまる) 1.急所を外(はず)さない。勘所(かんどころ)を押さえる。 類:●的を射る正鵠を得る肯綮(こうけい)に当たる ★「つぼ」は、三味線、琵琶などで、一定の高さの音を出すために、左手の指先で弦を押える場所。押さえ所。勘所。 2.こちらの見込んだ通りになる。 類:●図星に当たる●図に当たる ★「壺」は、賽子(さいころ)賭博で振る壺のことで、思った通りの賽子の目が出るという意味から転じて言う。→「思う壺に嵌まる」
・壺を被る
(つぼをかぶる)[=被(かず)く] 失敗する。損をする。 
★「徒然草−五三」の、鼎(かなえ)を被った法師が頭から抜けなくなって失敗した故事に基づく語か<国語大辞典(小)>

−−−−−−−つま(#tuma)−−−−−−−
・爪先上がり
(つまさきあがり) 1.少しずつ登りになること。また、そのような道を登って行くこと。 類:●爪(つま)上がり 例:「爪先上がりの山道」 2.足先を上方に向けること。足を上げること。
・躓く石も縁の端
(つまずくいしもえんのはし) 歩いていてふと躓いた石でさえ、数ある石の中でなんらかの縁があって足に当たったものである。 1.この世の中で出会うことはすべて、何かの因縁で結ばれているということ。 類:●一樹の蔭一河の流れも多生の縁袖振り合うも多生の縁 2.どんな些細(ささ)なことでも疎(おろそ)かにしてはいけないということ。
・妻の言うに向こう山も動く
(つまのいうにむこうやまもうごく) 1.動くはずのない向かいの山も、妻が動けと言えば動くかもしれぬということ。家庭の中で妻の権威が絶大であることの喩え。2.普段(ふだん)人の言うことに耳を貸さない人でも、妻が言えば従ってしまうということ。
・摘み出す
(つまみだす) 1.小さなものを指先で摘んで外へ出す。2.邪魔者などを乱暴にその場所から追い出す。 例:「部外者を摘み出せ」 用例:浄・
唐船噺今国姓爺−上「つまみ出してくれんと、両臣両手を引たつる」 用例の出典:唐船噺今国姓爺(からふねばなしいまこくせんや?) 浄瑠璃。・・・調査中。
・詰まらない(つまらない)[=ぬ・ん] 1.金銭面で、収まりが付かない。また、遣り繰りが付かない。金に困る。 用例:浄・御前義経記−二「ありかの知れぬお咄にて少しつまらぬ所あり」 2.苦労の報(むく)いがない。張り合いがない。引き合わない。 用例:洒・廻覧奇談深淵情「しょせんここでどうのこうのといった所がつまらねへ」 例:「銭にならないんじゃ詰まらない」 3.不都合である。困ってしまう。 用例:伎・加州桜谷血達磨−二「『身請けの金は親方へ渡して置いた<略>』杉迷惑し『それではつまらぬ』」 4.心が惹(ひ)き付けられない。興味が湧(わ)かない。面白くない。 類:●下らない 例:「詰まらない映画だった」 5.値打ちがない。取るに足りない。 類:●ちんけ 例:「つまらない物ですが御笑納ください」 6.道理に合わない。納得できない。 類:●理不尽な●下らない 用例:浄・盛久−道行「是はつまらぬお詞かな、弥太郎とやらんをとむる関ならば、弥太郎斗をとめ給へ」 例:「お互いつまらない意地を張っていた」 ★動詞「つまる(詰)」の未然形に助動詞「ない」が付いたもの<国語大辞典(小)> 用例の出典:加州桜谷血達磨(かしゅうさくらがやつちのだるま) 歌舞伎。血達磨物。細川家出火の際、お家の重宝の達磨の掛け軸を、自分の腹を切ってその内に入れて火災から守った忠臣大川友右衛門の話を脚色したもの。

−−−−−−−つみ(#tumi)−−−−−−−
・罪が無い
(つみがない) 1.咎(とが)めるべきところがない。欠点がない。 用例:源氏−真木柱「すこし物しけれど、いとあはれと見る時は、つみなうおぼして」 2.無邪気である。なんとなく憎めない。悪気がない。 例:「罪がない寝顔」
・罪なくして配所の月を見る
(つみなくしてはいしょのつきをみる) 罪のない身で閑寂な片田舎へ行き、そこの月を眺める。すなわち、俗世を離れて風雅な思いをすること。侘(わび)しさの中にも風流な趣(おもむき)があること。
 ★無実の罪により流罪地に流され、そこで悲嘆に暮れるとの意に誤って用いられる場合もある。 ★「古事談−一」などによると、源中納言顕基(あきもと)のことばといわれる<国語大辞典(小)> 出典:古事談(こじだん) 鎌倉時代の説話集。6巻。源顕兼編。建暦2年(1212)から建保3年(1215)の間に成立。王道・后宮、臣節、僧行、勇士、神社・仏寺、亭宅・諸道の6篇に分類された上代、中古の説話461を収める。文体は漢文体、仮名交り文など多様。
・罪の子
(つみのこ) 人間のこと。キリスト教で、アダムの原罪が、その子孫である人間全体に及んでいるということから言う。
・罪を着せる
(つみをきせる) 自分の犯罪や失敗などを、他人の罪・責任として押し付ける。
・罪を憎んでその人を憎まず
(つみをにくんでそのひとをにくまず)[=悪んで〜] 犯した罪は罪として罰し憎んでも、その罪を犯した人までも憎んではならないということ。 類:●
その罪を憎んでその人を憎まず 出典:「孔叢子−刑論」「古之聴訟者、悪其意、不悪其人

−−−−−−−つむ(#tumu)−−−−−−−
・旋毛が曲がる
(つむじがまがる) 根性が拗(ねじ)けている。片意地である。捻(ひね)くれている。
・旋毛曲がり
(つむじまがり) 1.捻くれていて素直でないこと。2.性質が風変わりで普通の人とはちがっていること。また、その人。 類:●臍曲がり
・旋毛を曲げる
(つむじをまげる) 気分を損(そこ)ねて態(わざ)と逆らい、意地悪くする。故意に捻(ひね)くれる。 類:●冠を曲げる

−−−−−−−つめ(#tume)−−−−−−−
・爪が長い
(つめがながい) 欲が深い。貪欲(どんよく)である。 用例:浄・関取千両幟「おお、どうで鷲か(くまたか)か、爪の長い猿松め」 用例の出典:
関取千両幟(せきとりせんりょうのぼり) 浄瑠璃。近松半二・三好松洛・竹田文吉・竹田小出・八民平七・竹本三郎兵衛。明和4年(1767)。竹本座初演。当時の花形力士をモデルとして義侠心を描いた九段構成の世話物。
・爪が伸びる
(つめがのびる) 大変に欲が深くなって、きりがないほどものごとを求める様子の喩え。
・詰め込む(つめこむ) 1.物を入れ物に一杯詰める。 例:「鞄(かばん)に詰め込む」 2.知識などをできる限り記憶する。無理に記憶させる。 例:「試験範囲を頭に詰め込む」 3.多くの人を狭い場所に無理に入れる。 例:「乗客を詰め込んだ通勤列車」 4.腹一杯食べる。たくさん食べる。 例:「飯を詰め込む」
・冷たい戦争
(つめたいせんそう) 英語cold warの訳語。 1.第二次世界大戦後、特に1947年以降の、アメリカを中心とする資本主義陣営とソ連を中心とする社会主義陣営(東西両陣営)の対立抗争状態。実際に戦火を交える戦争に対比していう。 類:●冷戦 2.お互いが、表に現わさないで心の中でいがみ合うこと。
・冷たくなる
(つめたくなる) 1.熱が冷める。冷える。2.死ぬ。死んで体温がなくなる。3.愛情が冷めて冷ややかになる。冷淡になる。 類:●余所余所しくなる
・爪で拾って箕で零す
(つめでひろってみでこぼす) 1.僅(わず)かずつ苦労して貯えたものを一度に無造作に使い果たすこと。 類:●枡で量って箕で零す耳掻きで集めて熊手で掻き出す 2.収入は僅かなのに支出は莫大であること。
・爪に爪なく瓜に爪あり
(つめにつめなくうりにつめあり) 「爪」と「瓜」の良く似た字形の違いを分かり易く教えた言葉。
爪に火を灯す
(つめにひをともす)
・爪の垢
(つめのあか) 1.爪と指の間に溜まった垢。2.下に「程(ほど)」を付けて、極めて少量のもの。または取るに足りないもののこと。ごく僅か。 類:●雀の涙
爪の垢を煎じて飲む
(つめのあかをせんじてのむ)
・爪の星
(つめのほし) 爪にできる白い斑点。これが出ると衣類が新調できる、衣類が貰えるとか、良いことがあると信じられた。
・爪も立たぬ
(つめもたたぬ) 人などがぎっしりと詰まっていて少しも余地がない。 類:●立錐の余地も無い
・詰め寄る
(つめよる) 1.近くまで迫り寄る。2.激しい勢いで返答を求めたり、抗議したりする。 例:「責任者を出せと詰め寄る」
・爪を隠す
(つめをかくす) 才能を表面に現さない喩え。 類:●
能ある鷹(たか)は爪を隠す
・爪を食う
(つめをくう) 指先を噛(か)む。気後れしてはにかみ、もじもじする。 類:●
爪を銜える
・爪を銜える
(つめをくわえる) 1.心の中でうらやましく思いながら、手だしできないでだまって見ている。 類:●
指を咥える 2.はにかんで、もじもじする。 類:●爪を食う
・爪を研ぐ
(つめをとぐ) 1.爪を鋭くする。獣が爪を磨く。2.準備して獲物を待ち構える。野心を抱いて、それを遂げる機会を狙う。 類:●牙を研ぐ
・爪を弾く
(つめをはじく) 1.不満の気持ちを表わす。 用例:宇津保−祭の使「季英つめをはじき、天を仰ぎて候ふ」 2.爪弾(つまはじ)きをする。他人を嫌って排斥(はいそ)する。

−−−−−−−つも(#tumo)−−−−−−−
・積もり積もる(つもりつもる) 積もった上に更に積もる。数多く積もる。 用例:古今−1005「冬草のうへにふりしくしらゆきのつもりつもりて」
・積もる話(つもるはなし) 暫(しばら)く疎遠(そえん)になったりなどして、語りたかったが語れずに溜まってきた話。溜まりに溜まった話題。 例:「二年ぶりの帰郷では、積もる話もあるでしょう」

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