【なあ】〜【なこ】

−−−−−−−なあ(#naa)−−−−−−−
・なあなあ 馴(な)れ合い。妥協。 用例:滑・浮世風呂−前「ナア、番頭。下の男のやうにわからぬ男もない物だ」 ★感動詞「なあ」を重ねたものから。「なあ、いいだろう」といった程度で、折り合いをつけることから<大辞林(三)> 参考:なあ 〔感動詞〕相手に呼び掛けたり、誘ったり、念を押したりするときに使う言葉。親しい間柄で使う。
・名ありて実なし(なありてじつなし) 評判ばかり立派で実質が伴っていないこと。 類:●有名無実

−−−−−−−ない(#nai)−−−−−−−
・無いが意見の総仕舞い(ないがいけんのそうじまい) いくら説教しても治(おさ)まらなかった放蕩(ほうとう)や道楽(どうらく)も、金を使い果たせば自然と止(や)んで、もう意見をする必要がなくなるものである。 類:●親の意見より無い意見●無いとこ納め ★ここでの「意見」は、「忠告、説教」の意味。
・内界の財貨
(ないかいのざいか) 知識や芸能のように、人間の心の中にある無形の財貨。
・内剛外柔
(ないごうがいじゅう) 《四熟》 外見は物腰が柔らかだが、心の中はしっかりしていること。 類:●外柔内剛 出典:欧陽脩「再論水災状」「静黙端直、外柔内剛、学問通達」 ★北宋の欧陽脩が、祠部員外郎直史館知襄州の張カイ(ちょうかい)を評した言葉。
・内柔外剛
(ないじゅうがいごう) 《四熟》 内面は弱いのに、外見は強そうに見えること。本当は気が弱いのに、外に現れた態度だけ強そうに見せること。 出典:「易経−坤下乾上・否・彖伝」「内陰而外陽、内柔外剛、内小人而外君子」
・内証は火の車
(ないしょうはひのくるま) 「内証」とは、内輪の事情、一家の財政状態、暮らし向きという意味で、一家の内々の経済状態が極めて苦しい様子。 類:●内証は火が降る●内は火が降る
・内証を締める(ないしょうをしめる) 「内証」は「内緒(ないしょ)」とも言い、秘密のうちに事を運ぶことをいう。また、「締める」には、取り決めるという意味があるところから、外には知られないようにして予め相談し合うこと。
・内助の功(ないじょのこう) 家にあって、夫の活動を援助する妻の働き。また、その功績。 類:●陰の力●縁の下の力持ち
・内清外濁
(ないせいがいだく) 《四熟》 心は高潔だが、外面は俗物のように振る舞うこと。内には清い心を持ちながら、日常の言動は汚れた世間とも妥協しながら行くこと。乱れた世の中を生き抜く処世術の一つ。 類:●和光同塵
・内政干渉
(ないせいかんしょう) 《四熟》 他国の政治、外交に口出しをすること。 類:●武力干渉
無い袖は振れぬ
(ないそではふれぬ)
・無い知恵を絞る
(ないちえをしぼる) 四苦八苦しつつ方策を考える。
・泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
(ないてくらすもいっしょう、わらってくらすもいっしょう) くよくよして生きても愉快に生きても、どう暮らそうとも一生は一生である。どうせ短い一生なら、できるだけ笑って暮らした方が良い。生き方は気の持ち方次第で辛(つら)くも楽しくもなるということ。 類:●Life can be lived sadly or it can be lived happily. ★ドイツのことわざからという。
泣いて馬謖を斬る
(ないてばしょくをきる)
・泣いても笑っても
(ないてもわらっても) どんなに方法を尽くしても。どんなに思い悩んでみても。どうしても。 例:「泣いても笑っても面接は明日だ」
・内典外典(ないてんげてん) 《四熟》 1.仏教の書とそれ以外の書。2.国内の書物と外国の書物のこと。
・無い時の辛抱、有る時の倹約
(ないときのしんぼう、あるときのけんやく) 金がないときは、少々不自由でも借金などせずじっと我慢し、あるときには、浪費せず節約を心掛けよということ。
・無い腹を探られる
(ないはらをさぐられる) 悪くもない腹の中を病気でもあるように検査されるという意味で、身に覚えのないことで疑いを掛けられること。 類:●痛くもない腹を探られる
・無い物強請り(ないものねだり) 1.そこにない物を、ねだって欲しがること。2.実現が難しいのを、承知しているはずなのにせがむこと。 類:●できない相談 例:「食べたケーキを戻せなどと、無い物強請りはするな」
・内憂外患
(ないゆうがいかん) 《四熟》 国内の憂うべき事態や、外国との間に生じる煩(わずら)わしい事態の総体。内外の心配事。

−−−−−−−なう(#nau)−−−−−−−
・名打て(なうて) 名高いこと。評判が高いこと。 類:●著名●名代(なだい) 用例:滑・浮世風呂−四「おちやつぴいと名うての子もり」 ★「打て」は、評判される意<国語大辞典(小)>

−−−−−−−なお(#nao)−−−−−−−
・直き木に曲がれる枝(なおききにまがれるえだ) 真っ直ぐな木にも、曲がった枝が付いている。 1.清廉潔白な親からも、不正な子が出ることがあるという喩え。2.どんなに正しい人にも必ず弱点や欠点があるもので、ものごとは一概に律すべきではないということ。 類:●Straight trees have crooked roots.(まっすぐな木でも根は曲がっている) 用例:後撰和歌集−雑哥二・高津内親王の歌「直き木に曲がれる枝もあるものを 毛を吹き疵を言ふがわりなき」
・等閑
(なおざり) 深く心に止めないこと。本気でない様子。大事に思わない。 類:●かりそめ●
投げ槍 例:「福祉行政を等閑にする」 用例:後撰和歌集−四〇三「なをさりに秋の山べを越えくれば」 ★「直(なお)去り」の意かという<国語大辞典(小)> ★「おざなり」と「なおざり」の違い。「おざなり」は、なんらかの処置をする。「なおざり」は、処置をせず放っておく。「おざなり」は江戸時代、「なおざり」は平安時代の発生。

−−−−−−−なか(#naka)−−−−−−−
・名がある
(ながある)・名のある 有名である。名声が高い。 例:「さぞ名のある方のお作なのでしょう」
・長居は恐れ
(ながいはおそれ) 1.人を訪問して長居をするのは失礼になるだけでなく、相手に迷惑を掛けることにもなるので適当に帰るようにすべきである。長居を戒めた言葉。 類:●長居は無用 用例:浮・世間胸算用−三「長居はおそれありといふて手ぶりで帰りける」 2.一つ所に長く居ると禍(わざわい)を招き、碌なことはない。職位などについても言う。 類:●長居する鷺は蟇目に逢う
・長い目で見る
(ながいめでみる) 事柄を、現状だけで判断しないで、気を長くして将来を見守る。
長い物には巻かれろ
(ながいものにはまかれろ)
・名が朽ちる(ながくちる)[=廃(すた)る] 名声が廃(すた)れる。評判が落ちる。
 用例:源氏−末摘花「名の朽ちなむはさすがなり」
・長口上は欠伸の種(ながこうじょうはあくびのたね) 祝辞や弔辞などでは、話し下手(べた)ほど長々と喋って嫌がられるものである。話の内容を相手にしっかり聞いてもらうには、簡潔に述べるのが良いということ。
・泣かされる
(なかされる) 1.酷(ひど)い目に遭う。困らされる。 例:「週末は雨に泣かされた」 2.涙が出るほど感動させられる。また、同情させられる。 例:「彼の伝記には泣かされた」 ★「れる」は受身の助動詞<国語大辞典(小)>
・名が廃る
(ながすたる)[=朽(く)ちる] 名声に傷が付く。評判が落ちる。 類:●名折れ
・鳴かず飛ばず
(なかずとばず) 1.長い間鳴きも飛びもしないでじっとしているということから、将来の活躍を期して長い間機会を待っている状態。 
故事@:史記−楚世家」 春秋時代、楚の荘王(そうおう)は、即位してから「諫(いさ)める者は死刑に処す」という法令を出し、喪中の3年の間(足掛け3年=25ヶ月)酒色に耽(ふけ)った。伍挙(ごきょ)という者が「阜(おか)の上に鳥が居り、3年の間鳴きも飛びもしません」と謎を掛けると、「ひとたび飛べば天を衝(つ)き、ひとたび鳴けば人を脅(おびや)かすであろう」と答えた。そして、喪が明けたとき、その言葉の通り大幅な家臣の粛清(しゅくせい)を行なった。 故事A:史記−滑稽列伝」 戦国時代、斉の威王が酒色に溺れ国政を省(かえり)みなかった時、家臣の淳于(じゅんう)が鳴きも飛びもしない大鳥に例えて斉の威王を諫めた。 類:●三年鳴かず飛ばず 2.現在では、長い間何の活躍もしないでいることを自嘲的に、または軽蔑していうことが多い。 出典:「呂氏春秋−重言」や「史記−滑稽列伝・淳于]」」など 「三年不蜚、又不鳴」 人物:荘王(そうおう)(楚) 中国の春秋時代の楚の王(在位前614〜前591年)。姓は熊、名は旅(侶)。穆王(商臣)の子。春秋五覇の一人。?〜前591。紀元前597年、晋の景公の軍を破り中原の覇者となった。周の使者に鼎(かなえ)の軽重を問うた逸話や、「三年鳴かず飛ばず」の故事は有名。
・泣かせる
(なかせる) 1.人が泣くような仕打ちをする。苦しませる。困らせる。嘆(なげ)かせる。 例:「親を泣かせる」 2.泣きたくなるほどの感動を与える。感極(きわ)まらせる。 用例:風姿花伝−二「かやうなる手柄にて、人をなかする所あらば」 例:「泣かせる話じゃないか」 ★動詞「なく(泣)」に使役の助動詞「せる」の付いてできたもの<国語大辞典(小)>
・仲違う
(なかたがう) 「仲」は人間の関係のこと。喧嘩する、間柄が悪くなること。
・名が立つ
(ながたつ) 世間の評判になる。 類:●浮名(うきな)が立つ●浮名を流す
・長町場
(ながちょうば)・長丁場 1.宿場(しゅくば)と宿場との間の道のりが、距離的、時間的に長いこと。また、長い道のり。 用例:膝栗毛−発端「芸州宮嶋までの長丁場」 2.仕事などが長く掛かること。また、時間を長く要するものごと。 例:「この事件は長丁場になる」 3.歌舞伎で、時間がやたらに長く掛かる場のこと。
・長っ尻
(ながっちり) 人を訪ねて、長時間座り込んで、なかなか帰らないこと。長い間、同じところにいること。また、その人。 類:●長座●長居●尻が長い 
★「長尻」からの変化。
・名が通る(ながとおる) 世間一般にその名が広く知れ渡っているという意味で、有名であること。 例:「裏の世界では名が通っている」
・名が流れる(ながながれる) 名前が流布(るふ)する。評判が世間に広がる。
・中々でもない
(なかなかでもない) 肯定できない。程度が予期を遥かに上回り、意外なほどである。 類:●途方もない●思いも寄らない●とんでもない
・中に立つ
(なかにたつ)[=へ立つ] 主に仲違(なかたが)いしている、両者の間に立って便宜(べんぎ)を図(はか)る。 類:●仲立ちをする
・中に就いて
(なかについて)[=就きて] 多くの中で特に。
・中に入る
(なかにはいる)[=へ入る] 争っている双方の間に入る。 類:●仲裁する
・鳴かぬ蛍が身を焦がす
(なかぬほたるがみをこがす) 喧(やかま)しいくらい鳴いて求愛している蝉(せみ)よりも、鳴かない蛍は、その分光ることで想いを表現し、まるで我が身を焦がしているようだという意味。口に出して何も言わぬ者の方が、心の中では激しい思いを抱いているということの喩え。 出典:俗謡(ぞくよう)の「鳴く蝉よりもなかなかに鳴かぬ蛍が身を焦がす」からとも、都々逸(どどいつ)の「恋に焦がれて(=あなた恋しと)鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」からとも言う。 ★ままならぬ恋について歌ったもの。
・中の思い
(なかのおもい) 心の中に秘めている、燃えるような恋の思いのこと。 
★「思ひ」の「ひ」に火を掛ける。また、和歌では、石は打てば火を発するところから、中に火を含むものとして、多く「石」に寄せていう<国語大辞典(小)>
・長の別れ(ながのわかれ)・永の〜 1.再び会うことのない別れ。2.死に別れ。
・長持枕にならず(ながもちまくらにならず) 大は小を兼ねると言うが、そうはいかないものもあるということ。
・仲よき事は美しき哉
(なかよきことはうつくしきかな) 人と人が仲良くしている様子は、実に美しいものである。 ★武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)が野菜や花などを描いた絵や色紙(しきし)に書き添えた「讃(さん)」の1つ。
・仲好し小好し
(なかよしこよし) 「仲好し」に「小好し」を付けて調子良く言った言葉。 ★幼児の語<国語大辞典(小)>
・流れに掉差す
(ながれにさおさす) 流れに棹を差して下るように、好都合なことが重なり、ものごとが思いのままに進む。 類:●順風に帆を揚げる●順風満帆●とんとん拍子
・流れの杯
(ながれのさかずき) 主人や貴人など目上の人から、杯に飲み残した酒をいただくこと。「お流れ」としても使われた。
・流れの末
(ながれのすえ) 1.流れてゆく川の末の方。2.流派を受け継ぐ人。 類:●末流 3.流れの身の果て。遊女の熟(な)れの果て。
・流れの身
(ながれのみ) 遊女などの定めのない身の上をいう。 類:●川竹の流れの身
・流れの道
(ながれのみち) 流れの身が立っている道という意味で、遊女の世界。遊女の稼業。
・流れを汲む
(ながれをくむ) その流儀に従う。その流派を学ぶ。また、末流に列する。
・流れを立てる
(ながれをたてる) 流れの道を盛り立てるという意味で、遊女の意気地を立て通すこと。また、遊女としての生活をすること。
・仲を裂く
(なかをさく) 間を広げて遠ざけるという意味で、親しい者同士の間を引き離すこと。 
反:■仲を取り持つ
・中を取る(なかをとる) 1.中間を取る。中庸を取る。 類:●折衷する 2.間へ入る。 類:●仲裁する
・仲を直る
(なかをなおる) 仲直りをする。

−−−−−−−なき(#naki)−−−−−−−
・亡き跡(なきあと) 亡くなったあと。死んだのち。
・亡き影
(なきかげ) 1.死んだ人の面影。また、死者の霊。 用例:源氏−松風「親の御なきかげを恥づかしめむ事」 2.亡くなった後。死んで霊魂となってしまっていること。 用例:源氏−浮舟「なきかげにうき名流さんことをこそ思へ」
・泣き出しそうな日和(なきだしそうなひより)[=空模様(そらもよう) 今にも雨が降り出しそうな天候。
・泣き付く
(なきつく) 1.泣いて縋(すが)り付く。 例:「母親の胸に泣き付く」 2.困り抜いて縋り付くようにして頼み込む。 類:●哀願する 例:「親に泣き付いて金を借りる」
泣き面に蜂
(なきつらにはち・なきっつらに〜)
・泣き面を蜂が刺す
(なきつらをはちがさす・なきっつらを〜) 泣いている顔を蜂が刺すということで、不幸に不幸が重なること。また、困っているところに更に困ったことが加わること。 類:●泣き面に蜂

・無き手を出す(なきてをだす) 1.この上もない秘術を尽くす。2.できそうもないことに知恵を絞って種々の手段を巡らす。
・長刀会釈
(なぎなたあしらい)・長刀応答 長刀で相手を扱うように、受けつ流しつして適当に、また程よく、相手をあしらうこと。 用例:俳・犬子集「鑓(やり)おとがひの人にあやにくと絶えつつとふを長刀あしらひに」
・無きにしも非ず
(なきにしもあらず) ない訳でもない。少しはある。また、ないのではない。確実にある。
・泣き寝入り
(なきねいり) 1.泣きながら眠ること。 類:●泣き寝 2.不当な仕打ちを受けながら、相手の仕返しなどを恐れて、仕方なく諦(あきら)めること。不本意ながら、なるがままにしておくこと。 用例:浄・関八州繋馬−三「弓矢の意地、泣寝入にはしまはれず」 例:「相手が議員の息子では泣き寝入りするしかない」
・泣きの涙
(なきのなみだ) 涙を流して泣くこと。酷く悲しい思いをすること。 例:「泣きの涙で別れる」
・泣き弁慶
(なきべんけい)・泣き辨慶 泣きながらも意地を張り通すこと。相手が根負けしてしまうほど泣いて、勝つこと。また、その人。 用例:浄・仮名手本忠臣蔵「母は去られていなれたで、泣き弁慶と申すなり」
・亡き者にする
(きなものにする) 殺す。
・泣きを入れる
(なきをいれる) 泣き付いて詫びを言い、許しを求める。 類:●嘆願する
・泣きを見る
(なきをみる) 泣くような目に会う。不幸せな目に会う。

−−−−−−−なく(#naku)−−−−−−−
泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)[=勝てぬ]
・泣く子は育つ
(なくこはそだつ) 良く泣く子供ほど元気に育つ。 類:●寝る子は育つ 
蛇足:成長ホルモンの分泌促進因子には睡眠と運動が含まれており、寝返りもできない乳児にとっての運動は、つまり泣くことである。
・泣く子も目を開け(なくこもめをあけ)[=目を見る・目を見よ] 泣き喚(わめ)いている子どもが目を見開いて、周囲の状況を見ながら泣くように、思慮分別の無い者でも、少しは時と場合を考えて振る舞うものだということ。また、そのように分別を持って振る舞いなさいということ。
・鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
(なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす) 外部に表わすものよりも、表さない方が、却(かえ)って心中の思いが切実である。
・無くて七癖あって四十八癖(なくてななくせあってしじゅうはっくせ) 多かれ少なかれ人には癖がある。
・鳴く猫鼠捕らず
(なくねこねずみとらず) 口数の多い者に限って、実行力が伴わない。
・鳴くまで待とう時鳥
(なくまでまとうほととぎす) 慌てず騒がず、機が熟すまで辛抱(しんぼう)強く待とうということ。 類:●果報は寝て待て 出典:「甲子夜話−五十三」「なかぬなら鳴くまで待とふほととぎす」(徳川家康の句とされる) ★織田信長は「なかぬなら殺してしまへ時鳥」、豊臣秀吉は「鳴かずとも鳴かしてみせうほととぎす」と詠んだという。ついでに、後の種田山頭火は「鳴かぬなら鳴かなくてよいほととぎす」という川柳を残している。
・無くもがな
(なくもがな) ない方が良い。なくて良い。 類:●あらずもがな 用例:伊勢−八四「世の中にさらぬ別れのなくも哉」

−−−−−−−なけ(#nake)−−−−−−−
・投げ打つ
(なげうつ)・擲つ・抛つ 1.物を投げ付けて相手を打つ。投げ付ける。 用例:日本書紀−神代紀・上「其の杖(みつえ)をなげうてて」 2.惜しげもなく差し出す。また、心残りなく捨ててしまう。 類:●投げ捨てる●放擲(ほうてき)する 用例:虎明本狂言・布施無経「身命ざいをなげうって伝法善とほっせば」
・嘆きの色
(なげきのいろ) 嘆き悲しむ様子。 
★和歌などでは、「なげき」の「き」を「木」「薪」にかけてもいう<国語大辞典(小)>
・嘆きの壁
(なげきのかべ) エルサレムの西側の城壁の一部の呼称。 
★ここで多数のユダヤ人がローマ軍によって殺害され、そのため夜間、この壁は嘆きの涙を流すといわれた<国語大辞典(小)>
・嘆きの霧
(なげきのつゆ) 溜め息を吐くときに出る息。愁嘆(しゅうたん)が深い様子を霧に喩えて言う言葉。
・投げ出す
(なげだす) 1.投げて外へ出す。放り出す。 用例:太平記−二八「抛続松(なげたいまつ)屏より外へ投出(ナゲタシ)投出」 2.投げるように前へ突き出す。また、無造作に置く。 例:「足を投げ出す」 3.命や財産・権利などを、惜しげもなく差し出す。 類:●擲つ 例:「財産を投げ出す」 4.事が完了しないのに、途中で諦(あきら)めて止(や)めてしまう。放棄する。 例:「仕事を途中で投げ出す」 5.持ち出す。提出する。 用例:虎明本狂言・宗論「日本にはびこる程のほうもんぢゃ程にやれやれいかひ事をなげだひた」
・投げ所を見たら落ち所を見るな
(なげどをみたらおちどをみるな) その起こりを知ったら、その結果まで追及するものではないということ。ものごとは程々が良く、末の末まで追及してはいけない。
・なけ無し
(なけなし) あるかないかであること。あるというのは名ばかりであること。ほとんどないこと。 例:「なけなしの金をはたく」 用例:談・八景聞取法問−一「なけなしの銭で気をはって料理して」

・投げ遣り(なげやり) 心を込めないでものごとをすること。仕事などを途中でほうっておくような無責任な態度を取ること。もうどうなっても構わないといった態度をすること。 類:●なおざり捨て鉢

−−−−−−−なこ(#nako)−−−−−−−
・仲人の空言
(なこうどのそらごと)[=七嘘(ななうそ)・嘘八百(うそはっぴゃく) 媒酌人は、縁談を成立させるために、双方の長所ばかりを挙げて、欠点を隠し、取り繕(つくろ)った話をするところから、仲人の話には嘘や誇張(こちょう)が多く、当てにならないということ。
・仲人は宵の口
(なこうどはよいのくち)[=宵の内・宵の程] 媒酌人の仕事というものは結婚の夜の宵で終わるものであるから、長居せず早く引き上げるのが良いということ。
・名残り惜しい
(なごりおしい) 過ぎ去るものごとに心惹(ひ)かれ、長く留めたいと願う。また、別離が辛く心残りである。 用例:古今六帖−六「菊の花名残おしくも思ほゆるかな」
・名残りの杯
(なごりのさかずき) 別れを惜しみながら酌(く)み交わす杯。 類:●別離の杯
・名残りの袖
(なごりのそで) 名残りを惜しむことを「袖を分かつ」に掛けて言った言葉。別れを惜しむこと。
・名残りの月
(なごりのそで) 1.夜明けの空に残っている月。有明けの月。2.陰暦九月十三夜の月のこと。前月十五夜の名月に対してその年の観月最後の月とするところからいう。後の名月。
・名残りの雪
(なごりのゆき) 1.春先まで消え残っている雪。2.春になってから降る雪。


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