【いち】〜【いち】

−−−−−−−いち(あ)(#iti1)−−−−−−−
・逸足出す
(いちあしいだす) 馬などを急いで走らせる。早足で駆ける。
・一意専心
(いちいせんしん) 《四熟》 ひたすらに一つのものごとに心を集中すること。 類:●一心不乱脇目も振らず●この道一筋●一事執心(しゅうしん)●専心一意 出典:「管子
・一衣帯水
(いちいたいすい) 《四熟》 「衣帯」は帯のこと。一筋の帯を引いたような狭い水の流れや海峡。また、そのような水によって隔てられている場所のこと。向こうとそれほど離れていない位置関係のこと。 類:●手の届くほどの距離●
一牛鳴地●一牛吼地(こうち)●目と鼻の先 出典:「南史−陳(陳書)・後主紀」「我為百姓父母、豈可限一衣帯水不拯之乎」 ★隋の文帝の言葉「一すじの帯ほどの川(長江)に隔てられたくらいで、彼らを救わずにはおられようか」
・一一文文是真仏
(いちいちもんもんぜしんぶつ) 一文字一文字が仏となるということ。 
故事:中国并州の名書家・李遺竜が、父、烏竜の遺戒に背いて法華経の題目六四字を書き、夢に、その一字一字が仏身に化して地獄に堕ちていた父の苦しみを救うのを見た。
・一意直到
(いちいちょくとう) 《四熟》 思ったことを、偽らずに有りの侭(まま)表わすこと。 類:●真実一路竹を割ったような 
反:■巧言令色
・一葦の水
(いちいのみず) 一葦は一枚の葦の葉に喩えて、一艘の小舟の意味。幅の狭い水の流れ。 類:●
一衣帯水
・一打ち
(いちうち) 1.箇条書きの頭に、一つ何々と一の字を記すこと。2.一の字を書いたように見えるところから、 眉のこと。 用例:雑俳・柳多留−一二「一打(いチうち)を剃刀でけすおしい事」
・一栄一落
(いちえいいちらく) 《四熟》 草木が、春には花が咲いて秋には葉が落ちることを人の世に準(なぞら)えて、一度栄えたかと思うと、すぐ衰えることを表わす。世の栄枯盛衰の激しさを言う言葉。 類:●栄枯盛衰
・一翳眼にあれば空華乱墜す
(いちえいまなこにあればくうげらんついす) 目に何か曇りがあると、実態のない花のようなものが乱れ落ちる光景が見えるということから、心に妄念があると心が乱れて正しい認識ができないということ。
・一押し二金三男
(いちおしにかねさんおとこ) 女を得るためには押しが第一で、金や男振りは、第二、第三の条件である。
・一オンスの予防は一ポンドの治療に匹敵する
(いちおんすのよぼうはいちぽんどのちりょうにひってきする) 事前の予防の方が事後の治療より有効である。危険の芽は小さなうちに摘(つ)んでおきなさいということ。 類:●今日の一針明日の十針●泥棒は若いうちに吊し首にせよ ★英語の諺An ounce of prevention is worth a pound of cure.から。

−−−−−−−いち(か)(#iti2)−−−−−−−
・市が栄える
(いちがさかえる) 物語や昔話などの終わりに言う決まり文句で、「めでたし、めでたし」と同意。 
★「栄えた」という形で用いられることが多い<国語大辞典(小)>
・一樫二茱萸三椿
(いちかしにぐみさんつばき) 三つの木を材質の硬い順に言ったもの。
・一河の流れを汲む
(いちがのながれをくむ) 同じ川の流れを共に汲み合うという意味。そのようなちょっとした人間関係もみな前世からの因縁だということ。 類:●一樹の陰 用例:義経記−二「一がのながれをくむも皆これ他生の契(ちぎり)なり」
・一か八か
(いちかばち)[=六か] 1.運を天に任せて思い切ってやってみる。2.二つのうちのどちらであるか考える。 用例:浄・
嵯峨天皇甘露雨−二「もし青馬の腹へなど、生れては行れぬか、但し釈迦になられたか、いちかばちかが知りたい」 類:●伸るか反るか●一か六か●出たとこ勝負●乾坤一擲一擲乾坤に賭(と)す●千番に一番の兼ね合い ●Sink or swim. (溺れるか泳ぐか)<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>  ★カルタ賭博から出た語<国語大辞典(小)> ★「一か八か釈迦十か」などと言ったという。 ★丁半賭博の「丁(一の字からできた)」と「半(八の字からできた)」とによるとも言う。 用例の出典:嵯峨天皇甘露雨(さがてんのうかんろあめ) 浄瑠璃。時代物。近松門左衛門。正徳4年(1714)。人間の力や意志を超えて因果の力が働く、自覚しないままの悲劇を描く近松門左衛門でござーい!
・一から十まで
(いちからじゅうまで) 何から何まで。全部。 類:●一部始終
・一から出直す
(いちからでなおす)・やり直す 一旦ものごとの最初に立ち戻って、改めてやり直すこと。習得した技芸などが、満足できるものでなかった場合などに言う。 ★「出直す」は、一度引き返し、改めて出掛けること。 ★「一」は、「ものごとの最初」の意味。
・一議に及ばず
(いちぎにおよばず) 少しの議論もしない。異論を述べることもない。また、問題にしない。
・一牛鳴地
(いちぎゅうめいち・いちごみょうち) 《四熟》 インドの尺度で、一匹の牛の鳴き声の聞こえるほどの近い距離ということ。 類:●
一衣帯水
・一金二男
(いちきんになん) 遊郭などで女を得るには、金力が第一で、男振りはその次であるということ。
・一隅の管見
(いちぐうのかんけん) 物のほんの一部しか見ない狭い考え方や見解。
・一隅を挙げて三隅を反そうず
(いちぐうをあげてさんぐうをかえそうず) 一部分だけを指摘して、その他のことを自覚させる。 出典:「論語−述而」「挙一隅不以三隅反、則不復也」
・一隅を照らす
(いちぐうをてらす) 各人が自分に与えられた分野で努力する、それが、ひいては天下を照らすこととなる、ということ。 参考:現在では、「照于一隅」ではなく、「照千一隅」とする説が主流。「照千里、守一隅」を縮めて引用したものだとし、「一隅を守り、千里を照らす」(一隅を守っては千里を照らす者こそが、国の宝である)と解釈される。 出典:山家学生式(さんけがくしょうしき) 上奏文。最澄(伝教大師)。「天台法華宗年分学生式(六条式)」、「勧奨天台宗年分学生式(八条式)」、「天台法華宗年分度者回小向大式(四条式)」の総称。それぞれ、弘仁9年(818)5月、8月、翌年3月成立。南都旧仏教に対し天台宗の修行規定を示し、大乗戒による一宗独立を意図して桓武天皇に上程したもの。
・一工面二働き
(いちくめんにはらたき) 大切なことは、第一に工夫、第二に勤勉である。
・一言一行
(いちげんいっこう) 《四熟》 一つの言葉と一つの行ない。一つ一つの言動。また、ちょっとした言動。
・一見着
(いちげんぎ) 婿と舅(しゅうと)の初対面の時に双方が着る衣服のこと。転じて、晴れ着。
・一見客
(いちげんきゃく) 馴染みでない、初めての客。 類:●初会(しょかい)の客 
反:■馴染み客 ★上方の遊里で初会の客をいう<国語大辞典(小)> 
・一言居士
(いちげんこじ) 《四熟》 何事についても、自分の意見を言わないと、気が済まない人。 
★「一言抉(こじ)る」を人名になぞらえたもの<国語大辞典(小)>
・一眼の亀浮木に値う
(いちげんのかめふぼくにあう) 1.仏、または仏の教えに適(かな)うことは難しいということの喩え。 類:●盲亀浮木 出典:「法華経−妙荘厳王」 ★「涅槃経」「雑阿含経」などでは、「一眼の亀」ではなく「盲亀」。 2.出合う機会が極めて稀であること。また、滅多にない幸運に巡り合うことにいう。 類:●千載一遇●曇華一現
一言以ってこれを蔽う
(いちげんもってこれをおおう・いちごん〜)
・一期一会
(いちごいちえ) 《四熟》 一生に一度会うこと。また、一生に一度限りであること。茶道で、茶会では常に誠を尽くすべきだという考え方。 出典:安土桃山時代の茶人、山上宗二の著「山上宗二記−茶湯者覚悟十体」「一期に一度の会」(茶会に臨む際には、その機会は一生に一度のものと心得て、主客ともに互いに誠意を尽くすべし)
・一伍一什
(いちごいちじゅう) 《四熟》 一から十まで。始めから終わりまで。 類:●一部始終
・一合取っても武士は武士
(いちごうとってもぶしはぶし) どんなに僅かな禄しか取っていなくとも、武士には武士の誇りと本分があり、町人、農民などとは違うということ。
・一合飯
(いちごうめし) 婦女の一度の食事。 
★貞享・元禄期の武家の扶持米は下女一食に一合であったところから<国語大辞典(小)>
・一期栄えた
(いちごさかえた) 一生涯栄えたという意味で、昔話などの結末の決まり文句。「めでたし、めでたし」などと同意。 類:●
市(いち)が栄える
・一石日和
(いちこくびより) 定まらない天候。 ★筑紫で「降ろうごと(=如ク)降るまいごと」と言う「ごと」を「五斗」に当てて、二つ合わせると一石になることからという<大辞林(三)>
・一期の不覚
(いちごのふかく) 生涯における大失敗という意味で、取り返しの付かない大きな失敗。 類:●生涯の不覚●一生に一度の大失敗
・一期の浮沈(いちごのふちん) 一生の大事。一生の浮き沈みを左右する大事な時。運命の分かれ目。 類:●生死を賭けた瀬戸際
・一期末代
(いちごまつだい) 《四熟》 一人の命は一生涯だが、未来は永劫、この世はいついつまでも続く。
・一ころ
(いちころ) 容易く勝ち、または、負けること。極めて簡単であるということ。 例:「いちころでやっつける」 
★「一度でころりと倒れる」の意<国語大辞典(小)>
・一言一句
(いちごんいっく) 《四熟》 ちょっとした言葉。 類:●
一言半句片言隻句(へんげんせっく) ★「いちごん」を強調した語で、多く否定文に用いる<国語大辞典(小)> 
・一言既に出ずれば駟馬も追い難し
(いちごんすでにいずればしばもおいがたし) 一度口から出た言葉は駟馬(四頭立ての馬車)で追っても取り返せないということの喩え。言葉は慎みなさいという戒め。 出典:「論語−顔淵」「駟不及舌」
・一言半句
(いちごんはんく) 《四熟》 ちょっとした言葉。 用例:
早雲寺殿廿一箇条−一四条「一言半句にても虚言を申べからず」 用例の出典:早雲寺殿廿一箇条(そううんじどのにじゅういっかじょう) 相模国小田原を本拠とした戦国大名北条早雲(伊勢長氏)の作と伝える家訓。江戸初期には既に早雲のものと伝えられていた事は確実。神仏の崇敬、日常の起居を規則正しくすること、刀剣衣装の心得、出仕の時の注意、読書乗馬のすすめ、友人を選ぶべき事など、武士の日常生活の具体的な注意事項を列挙したもの。ただし、これが北条氏または早雲のものであることは、この家訓自体からは分からない。
・一言芳恩
(いちごんほうおん) 《四熟》 一言を賜わったことを恩に感じて主(あるじ)と仰ぎ頼むこと。また、その人。 類:●一言千金の重み
・一言もない
(いちごんもない) 一言も言わない。また、一言も弁解できない。 用例:黄・文武二道万石通−下「なんときめられても、一言もない」 類:●ぐうの音も出ない

−−−−−−−いち(さ)(#iti3)−−−−−−−
・一字一句
(いちじいっく) 《四熟》 一つの文字と一つの句。僅かな字句。また、喋る一言一言。 例:「一字一句も聞き漏らすまいと」 類:●
一言一句
一事が万事
(いちじがばんじ)
一字千金
(いちじせんきん)
・一日三秋
(いちじつさんしゅう) →いちにちさんしゅう
・一日千秋
(いちじつせんしゅう) いちにちせんしゅう
・一日作さざれば一日食らわず
(いちじつなさざればいちじつくらわず) 一日仕事をしなければ、その一日は食事を摂らない。勤労の尊さを言ったもの。 出典:「五灯会元−馬祖一禅師法嗣・百丈懐海禅師」「故有一日不作、一日不食之語」 ★唐の高僧、百丈懐海(えかい)禅師の言葉。
・一日の長
(いちじつのちょう) 1.他人より少し年上である。 出典:「論語−先進」「以吾一日長乎爾、亟吾以也」 2.転じて、経験や知識、技能などが他の人より、少し余計に優れている。 出典:「旧唐書−王珪伝」
・一時の権、万世の利
(いちじのけん、ばんせいのり) 国家を統率する者には、その場の都合で行使する一時の権道と、永遠の利益となる万世の利が必要である。ここでの「一時の権」は「戦時における謀(はかりごと)」のこと、「万世の利」は「信義」のこと。 類:●戦陣の間には詐偽を厭わず 出典:「韓非子−難篇・一」「夫舅犯言、一時之権也、雍季言、万世之利也」 晋(しん)の文公(=重耳)の言葉。
・一字の師
(いちじのし) 一文字の教えを受けた師。また、詩文などを添削し指導してくれた人。 出典:「
?−切磋」 李相が、一字の誤読、誤記、また詩の一字の不適当な表現を訂正してくれた恩人を師と呼んだ。
・一時分限
(いちじぶげん・ぶんげん) 《四熟》 俄(にわ)かに大きな利益を得て、大金持になること。また、その人。 類:●俄か分限●俄か大尽●成金(なりきん)●俄か長者
・一字褒貶
(いちじほうへん) 《四熟》 一字の使い分けで、人を誉めたり、貶(けな)したりすること。 類:●春秋の筆法  出典:杜預の「春秋左伝−序」 出典:
春秋左氏経伝集解(しゅんじゅうさしきょうでんしゅうかい) 春秋左氏伝の注釈書。杜預(どよ)。現存している最古の春秋左氏伝の注釈書。 人物:杜預(どよ) (「とよ」とも)中国、西晋の武将、学者。222〜284。字は元凱。匈奴の乱を鎮定、呉を平定して当陽県侯に封ぜられる。学者としてもすぐれ、「春秋左氏経伝集解」「釈例」などがある。
・一汁一菜
(いちじゅういっさい) 《四熟》 汁(しる)一品、おかず一品だけの食事。転じて、質素な食事。
・一樹の陰一河の流れも多生の縁
(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん) 知らぬ者同士が、雨を避けて偶々(たまたま)同じ木陰に身を寄せ合ったのも、あるいは、偶々同じ川の水を飲んで育ったのも、前世からの因縁によるものだ。 類:●袖振り合うも多生の縁躓く石も縁の端 出典:「説法明眼論」「或処一村、宿一樹下、汲一河流、一夜同宿、一日夫婦、皆是先世結縁」 出典:説法明眼論(せっぽうみょうがんろん) 禅書。圓通述。・・・調査中。
・一上一下
(いちじょういちげ) 《四熟》 1.上がり下がること。また、上げたり下げたりすること。2.刀を上から打ちおろし、下に打ち払うこと。また、刀で激しく打ち合うこと。3. その瞬間瞬間の場面に応じて適切に対処すること。あれこれ駆け引きをすること。 例:「一上一下虚々実々」
・一場春夢
(いちじょうしゅんむ・いちじょうのしゅんむ) 《四熟》 春の夜に見るひとときだけの短い夢。人の栄華が、極めて儚(はかな)く消えてしまうことの喩え。 類:●一場の夢●一炊之夢邯鄲之夢●黄粱一炊●盧生之夢 出典:盧延譲の詩「哭李郢端公」「詩侶酒徒消散盡、一場春夢越王城」
・一事を経ざれば、一智に長ぜず
(いちじをへざればいっちにちょうぜず) 一つのことを遣り遂げて初めて、一つの知恵が身に付くものだということ。 出典:中国の俗諺「不経一事、不長一智」 ★「紅楼夢」や「鏡花縁」にも見える。
・一陣の雨
(いちじんのあめ) 一吹きの風と共にさっと降って通り過ぎる雨のこと。春先の雨とか夏の夕立などをいう。 類:●俄か雨●驟雨(しゅうう)
・一族郎党
(いちぞくろうどう・いちぞくろうとう) 《四熟》 1.一家一族。2.武士の家来。また、一家の子分たち。3.家の子と従者。

−−−−−−−いち(た)(#iti4)−−−−−−−
・一対一
(いちたいいち) 1.一つが他の一つだけに対応すること。 例:「一対一で対応する」 2.自分も一人、相手も一人。 例:「一対一の話し合い」
・一代身上
(いちだいしんじょう) 《四熟》 一代で作った財産、あるいは、一代で財産を築き上げた人。 類:●一代分限
・一諾千金
(いちだくせんきん) 《四熟》 男子が一諾することは千金にも換え難い価値がある。 類:●武士の一言 出典:「史記−季布伝」「楚人諺曰、得黄金百斤、不如得季布一諾
・一段落
(いちだんらく) 1.文章の、纏(まと)まった一部分。一つの段落。2.一纏まりの時間。一つの期間。 例:「一段落置く」 3.ものごとが一区切りついて片付くこと。ものごとに切りが付いて、落ち着いた状態になること。 例:「仕事が一段落する」「一段落を着ける」
・一稚児二山王
(いちちごにさんのう) 最澄(さいちょう)が比叡山に初めて登ったとき、最初に稚児に会い、次いで山王に会ったと伝える故事から転じて、比叡山の僧侶たちが山王権現(さんのうごんげん)よりも稚児を愛し尊んで、男色に耽ったことを嘲っていう。
・一と言って二とない
(いちといってにとない) 一人だけ飛び抜けて優れていて、次に続く者がいない。
・一度ある事は二度ある
(いちどあることはにどある) 一度起こったことはまた起こる。または、同じようなことが再び起こる。 類:●二度あることは三度ある
・一堂に会する
(いちどうにかいする) 大勢が同じ建物に集まる。また、同じ部屋に集まる。
・一度が定
(いちどがじょう) 一度したことは取り返しが付かないという意味で、今度という今度は。今度こそは必ず。
・一度の懲りせで二度の死をする
(いちどのこりせでにどのしをする) 最初の失敗に懲りないでいると二度目には命を失うことになる。
・一度は思案二度は不思案
(いちどはしあんにどはふしあん) 初めは慎重に考えて事に当たるが、二度目には無分別になるものだということ。

−−−−−−−いち(な)(#iti5)−−−−−−−
一難去ってまた一難
(いちなんさってまたいちなん)
・一に看病二に薬
(いちにかんびょうににくすり) 病気の治療には、薬の効き目よりも、手厚い看護や心の篭もった世話の方が重要である。 類:●一に養生二に介抱薬より養生
・市に帰するが如し
(いちにきするがごとし) 市に人が集まるように、徳のある者に人は慕い集まる。 出典:「孟子−梁恵王・下」「仁人也。不可失也。従之者如帰市也」
・一日一善
(いちにちいちぜん) 些細なことでも良いから、毎日何か一つ善い行ないをすること。また、そういう心掛け。
・一日これを暴して十日これを寒す
(いちにちこれをさらしてとおかこれをかんす) 一日陽光に曝して暖め、十日間冷やす意から、勤勉に努めることが少なく、怠けることが多いということ。また、一方で努力して、一方で怠けること。 類:●一暴十寒 出典:「孟子−告子・上」「雖有天下易生之物也。一日暴之、十日寒之、未有能生者也」
・一日猿楽に鼻を欠く
(いちにちさるがくにはなをかく) 得る所が少なく、失うことの多い。
・一日三秋
(いちにちさんしゅう・いちじつ〜) 《四熟》 一日が非常に長く感じられること。思慕の情が甚だしく、待ち焦がれる気持ちにいう。 類:●
一日千秋 出典:「詩経−王風・采葛」「彼采蕭兮。一日不見如三秋兮」
・一日千秋
(いちにちせんしゅう・いちじつ〜) 《四熟》 「千秋」は千年のこと。一日が非常に長く感じられること。とても待ち遠しいこと。 類:●一日三秋一刻千秋
・一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり
(いちにちのけいはあさにあり、いちねんのけいはがんたんにあり・はかりごとはあしたにあり〜)[=一年の計は春にあり] 一日の計画は朝早いうちに立てるべきであり、一年の計画は年の初めの元日に立てるべきである。ものごとは最初が肝心であるということ。 類:●一年の計は春にあり 出典:「風流志道軒伝−2」「一日の計(はかりごと)は朝にあり、一年の計は元日にあり」 源典:「梁元帝纂要」「一年之計在于春、一日之計在于晨」 出典:梁元帝纂要(りょうげんていさんよう) 中国の史書。梁の元帝統治(在位552〜554年)中のできごとの、要点を抜き出した書。・・・詳細調査中。
・一日の長
(いちにちのちょう・いちじつの〜) 他人より少しだけ年上であること。転じて、経験や知識、技能などが他の人より少しだけ優れていること。 出典:「論語−先進」「以吾一日長乎爾、
吾以也」
・市に虎を放つ
(いちにとらをはなつ) 多くの人が集まる市場のような場所に虎を放つという事で、危険極まりない行為をたとえていう。
・市に虎あり
(いちにとらあり)[=三虎を致す] 事実無根の噂や風説も、言う人が多ければ、ついに信ずるようになる。また、存在しないことや偽りなどが、実(まこと)しやかに言われること。 
故事:戦国策−魏策」 一人、または二人の人間が、町に虎が出ると言っても信じないが、三人まで同じことをいうと、事実は虎が出なくても信じられるようになる。 
・一二に及ばず(いちににおよばず) 一つ何々二つ何々と、細かく分けて触れないということから、詳しく書かない。あれこれ言わない。多く手紙の結びなどに用いた。 類:●不一(ふいつ)
・一にも二にも
(いちにもににも) 他のことを考えないで、先ずそのことを頭に置く。何を置いても先ず。 例:「一にも練習、二にも練習」 
★「一にも」と「二にも」の間に語句がはいる場合もある<国語大辞典(小)>
・一に養生二に介抱
(いちにようじょうににかいほう) 病気や怪我(けが)を治すときは、周囲の手当てや介抱も大切だが、むしろ静養するのが一番である。 類:●薬より養生一に看病二に薬
・一二を争う
(いちにをあらそう) 多数の中で、一位二位を争う。また、最も優れているか、そうでなくても三位以下には下がらないということ。
・一人虚を伝うれば万人実を伝う
(いちにんきょをつたうればばんにんじつをつたう) 一人が嘘を言い触らすと、これを聞いた大勢の人が事実として言い触らすものだ。 類:●一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
・一人当千
(いちにんとうせん) 《四熟》 一人の力で千人に匹敵できる力や勇気があること。  出典:「北史−唐[川/邑]」
・一人当百
(いちにんとうひゃく) 《四熟》 一人で百人に匹敵するほどの力量であること。 類:●一騎当千一人当千●一以って十に当たる 出典:「戦国策−韓策」
・一人前
(いちにんまえ) 1.一人に振り当てられる分量。 類:●一人分 例:「上寿司を一人前ください」 2.成人であること。また、成人としての資格や能力があること。 例:「嫁を貰って一人前になる」「一人前の分別(ふんべつ)」 3.技能などが人並みの域に達すること。 例:「二人合わせて一人前」
・一念岩をも徹す
(いちねんいわをもとおす)[=岩にも徹る] 強固な信念、至誠でことに当たれば、いかなることも成し遂げることができる。
・一念天に通ず
(いちねんてんにつうず) 専心すれば、その心が天に通じて、いかなることでも成し遂げることができる。 類:●蟻の思いも天に登る石に立つ矢念力岩をも通す
一念岩をも通す
・一年の計は春にあり(いちねんのけいははるにあり・はかりごとは〜)[=元旦にあり・正月にあり・元日にあり] 一年の計画は年の初めの元日に立てるべきであり、一日の計画は朝早いうちに立てるべきである。ものごとは最初が肝心で、先ず計画を立ててから事に当たるべきだ。 出典@:「梁元帝纂要」「一年之計在于春、一日之計在于晨」 出典A:「風流志道軒伝−2」「一日の計(はかりごと)は朝にあり、一年の計は元日にあり」
・一年麦は馬鹿の薬
(いちねんむぎはばかのくすり) なんにもならぬことの喩え。 ★「一年麦」は、年が明けてから蒔(ま)く麦のこと。
・一の腕
(いちのうで) 肩から肱(ひじ)までの間の腕。 類:●二の腕
・一の裏は六
(いちのうらはろく) 善と悪は巡り巡る。 
★さいころの目の「一」の裏は「六」であることから<国語大辞典(小)>
・一のかしら(いちのかしら) 第一番。 類:●いの一番 用例:虎寛本狂言・釣狐「殺生を一のかしらに戒めておかれた」
・一の筆
(いちのふで) 1.最初に筆を入れること。最初に記名すること。転じて、最初。第一。 類:●筆頭。 用例:浮・
御前義経記−二「女郎買ひの一の筆」 2.軍陣で一番首を取ったことを首帳の最初にしるすこと。第一の功労者。 用例:平家−九「其日の高名の一の筆にぞ付きける」 3.年頭の書き初め。 用例の出典:御前義経記(ごぜんぎけいき) 江戸時代の浮世草子。8巻8冊。西沢一風。元禄13年(1700)刊。「義経記」、謡曲などの義経伝説を近世の好色生活に翻案する。主人公元九郎今義が母と妹とを捜し求めて、さまざまな色道修行を積みながら、諸国の遊里を遍歴する物語。浮世草子が西鶴風のコントから八文字屋風ロマンへ展開する過渡期の作品として注目される。
・一の物
(いちのもの)・者(もの) 1.優れた物、または、人。2.最も気に入っている物、または人。3.楽所(がくそ)の職階の一つ。勾当(こうとう)の別称で、左楽と右楽にそれぞれ一人ずつ定めた最高の技芸者。今の宮内庁楽部の楽長に当たる。

−−−−−−−いち(は)(#iti6)−−−−−−−
・一暴十寒
(いちばくじっかん) 《四熟》 一日陽光に曝して暖め、十日間冷やすという意味から、勤勉に努めることが少なく、怠(なま)けることが多いということ。また、一方で努力して、一方で怠けること。 類:●
一日これを暴(さら)して十日(じゅうじつ)これを寒(ひ)やす●一日暖めて十日寒す 出典:「孟子−告子・上」「雖有天下易生之物也。之、之、未有能生者也」
・一罰百戒(いちばつひゃっかい) 《四熟》 一つの罰で百人の戒(いまし)めにする。罪を犯した一人を罰して、他の多くの人々が同じような過失や罪を犯さないよう戒めとすること。 類:●見せしめ
・一番乗り
(いちばんのり) 1.戦(いくさ)で、第一番に敵陣や敵城に攻め込むこと。また、その人。 類:●一番駆け●先駆け 2.その場所へ最初に到着すること。また、その人。 例:「海上に一番乗りをする」

・一姫二太郎
(いちひめにたろう) 子を持つには、最初は女で次は男が良いということ。
 ★跡継ぎの男児を望んでいたのに女児が生まれたとき、がっかりした親を慰める意味もあった。 ★女は一人で男は二人が良いという解釈もある<国語辞典(旺)>
・一病息災(いちびょうそくさい) 《四熟》 無病で健康な人よりも、一つぐらい病気のある人の方が健康に気を配り、却(かえ)って長生きできる。
・一分一厘
(いちぶいちりん) 《四熟》 後ろに、打消しを伴なって、ほんの僅かも。少しも。 例:「一分一厘、狂いがない」「一分一厘、違わない」
・一富士二鷹三茄子
(いちふじにたかさんなすび) 夢に見ると縁起が良いとされているものを順にならべた文句。多く初夢にいう。 類:●一富士 
★語源には諸説あり、以下が有力。「笈埃随筆俚言集覧嬉遊笑覧」など。 本来は駿河の国の諺で、駿河の国の名物を順に挙げたもの。徳川家康が言ったとする説〔甲子夜話〕もある。 参考:「増補俚言集覧−上」「瑞夢の次第を云一説に駿河国の名物を云といへり一富士二鷹三茄子四扇五多波姑(たばこ)六座頭」 出典@:笈埃随筆(きゅうあいずいひつ) 諸国見聞記。百井塘雨。文化元年(1804)頃。12巻。安永初年(1772)〜天明末(1789ごろ)の旅行随筆。 出典A:甲子夜話(かっしやわ) 随筆集。平戸藩の藩主、松浦静山(松浦清)。文政4年(1821)〜天保12年(1841)。278巻。当時の風俗・社会・自然現象など、多岐に亘(わた)って記されたもの。霜月(しもつき)の甲子(きのえね)の夜に、突然書き始めたので『甲子夜話』と名付けた。
・一部始終
(いちぶしじゅう) 《四熟》 1.一部の書物の、始めから終わりまで。2.ものごとの始めから終わりまで。ものごとの詳細。ことの成り行き、顛末(てんまつ)。 類:●一伍一什(いちごいちじゅう) 用例:浄・曾根崎心中「一ぶしじうを聞てたも」 ★「一部」は、一冊全部、または一揃え全巻のこと。
・市兵衛
(いちべえ) 1.江戸浅草の市に集まる商人や客のこと。 類:●市客(いちきゃく) 2.桑の一品種。近世、芝居者の間で、桑の隠語としても用いられた。 
★元禄時代、佐藤市兵衛が初めて栽培したところからいう<国語大辞典(小)>
・一別以来
(いちべついらい) 《四熟》 別れてからこのかた。この前に会ってからこのかた。 類:●一別来 用例:浄・近江源氏先陣館−七「一別以来御意得ねど兄じゃ人にも御堅勝」
・一望千里
(いちぼうせんり) 《四熟》 一目で千里の遠くまで見渡せること。眺めが良く広々としている様子。
・一木大廈の崩るるを支うる能わず
(いちぼくたいかのくずるるをささうるあたわず) 「大廈」は大きな建物のこと。 大きな家が倒れるときは、一本の木で支えることなど到底無理である。大勢が傾きかけている時は、一人の力ではどうすることもできない。

−−−−−−−いち(ま)(#iti7)−−−−−−−
・一枚岩
(いちまいいわ) 一枚の板のようになっている岩は大きくがっしりしているところから、国家や組織、団体などの結束が強固で、一つに良く纏まっていることを表わす。 類:●磐石(ばんじゃく)
・一枚噛む(いちまいかむ) 一員として仲間に加わる。あることに、関わりがある。 類:●一役買う 例:「この件にはあのお方も一枚噛んでいるらしい」
・一枚看板
(いちまいかんばん) 《四熟》 1.上方(かみがた)の歌舞伎劇場の前に掲げる大きな飾り看板。外題(げだい)を勘亭流で大きく書き、その上部に主要な役者の絵姿を描き表わしたもの。江戸では大名題(おおなだい)といった。 類:●名題看板●外題看板 2.歌舞伎などの一座で、その中心となっている役者。転じて、多数の仲間のうちで、他に誇り得る中心人物。 例:「此の家の一枚看板」3.他に取り柄はないが、たった一つ他に誇り得るものがあること。また、そのもの。4.武家で、中間(ちゅうげん)や小者(こもの)などに与えた法被(はっぴ)を「かんばん」と呼んだところから、一枚の着物の他に、着替えがないこと。また、その一枚しかない着物。 類:●一張羅
・一枚の紙にも表裏あり
(いちまいのかみにもひょうりあり) 一枚の紙にも表と裏があるように、ちょっと見た感じでは単純なようでも、実際は思いの外(ほか)複雑なものである。人の心は見掛けだけでは分からないものだということ。 類:●裏には裏がある
・市松でないが腹で泣け
(いちまでないがはらでなけ) 心の中でだけ泣いて、泣き顔を人に見せるな。 
★「いちま」は「いちまつ」の変化。市松人形は腹に泣く笛の仕掛けがあるところから<国語大辞典(小)>
・一味同心
(いちみどうしん) 《四熟》 同じ目的のために力を合わせ、心を一つにすること。また、その人々。 類:●一味徒党(ととう)●同志
・一脈相通ずる
(いちみゃくあいつうずる) 性質や考え方などが、ある程度類似したり、共通したりする。
・一面の網
(いちめんのもう) 仁政の喩え。転じて、法の執行、適用が苛酷でないこと。 
故事:呂氏春秋−孟冬紀・異用」 殷(いん)の湯王が、四面に網を張って鳥を捕えているのを見て、その三面の網を解かせ、一面の網に掛かるものだけを捕えさせ、仁政を施した。
・一毛不抜
(いちもうふばつ) 《四熟》 1本の毛さえ惜しむほどけちであること。利己主義であること。 出典:「孟子−尽心・上」「楊子取為我、抜一毛而利天下不為也」 ★楊朱という人は、自分の髪一本を抜けば天下が救われるという状況でも、そうしない。
・一網打尽
(いちもうだじん) 《四熟》 1.一度だけ網を打って多くの魚を取り尽くすこと。 出典:「宋史」・「十八史略−宋・仁宗」「一網打去盡矣」(一網に打ち去り尽くす) ★王拱辰(きょうしん)の言葉。 2.転じて、捕り物などで、一挙に一味の者を残らず捕えること。 
反:■大山鳴動して鼠一匹
・一目置く
(いちもくおく) 囲碁で、黒が先に一目打って始めるところから、自分より優れている者に対して、一歩譲る。 類:●後塵(こうじん)を拝(はい)す●一歩を譲(ゆず)る
・一目散
(いちもくさん) 多く「に」を伴って、脇目も振らずに逃げる様子。
・一目十行
(いちもくじゅうぎょう) 《四熟》 一目で十行も読み下すこと。書物を速く読む力が、とても優れていること。
・一目瞭然
(いちもくりょうぜん) 《四熟》 ものごとのありさまが、一目見ただけではっきりと分かる様子。
・一も二もない(いちもにもない) 1.とやかく言うことない。意義がない。無条件に。 例:「一も二もなく承諾した」 ★副詞的に用いて、いやおうなしに、すぐさまの意にいう
<国語大辞典(小)> 2.全てが駄目になる。 用例:人情・毬唄三人娘−五「高飛されちゃア一も二もねえから」 用例の出典:毬唄三人娘(まりうたさんにんむすめ) 人情本。松亭金水編、; 山々亭有人補綴。・・・詳細調査中。
・一文惜しみの百失い(いちもんおしみのひゃくうしない)[=百損(ひゃくそん)・百知らず] 目先の僅(わず)かな金銭を惜しむばかりに、将来の大きな利益を取り損(そこ)なうこと。また、それに気付かないこと。
・一文は無文の師
(いちもんはむもんのし) たった一字でも知っていれば、文盲(もんもう)の者より優れているという意味で、自分より僅(わず)かでも優れている人がいたら、その人を師と仰(あお)ぐべきだいうこと。
・一文不知(いちもんふち) 《四熟》 一文字も知らず、読み書きができないこと。 類:●無学文盲無知文盲一文不通
・一文不通(いちもんふつう) 《四熟》 
一つの文字すら通じない。一つの文字も読み書きができないこと。 類:●無学文盲無知文盲一文不知

−−−−−−−いち(や)(#iti8)−−−−−−−
・一夜検校半日乞食
(いちやけんぎょうはんにちこじき) 俄(にわ)か成金は忽(たちま)ちその財を失ってしまう。栄枯盛衰が激しいことの喩え。
・一夜乞食
(いちやこじき) 金持ちが一夜で零落(おちぶ)れること。また、その人。
・一夜漬け
(いちやづけ) 1.蕪や菜などを、一晩だけ漬けたもの。 類:●早漬け 2.短時間に大急ぎでやる仕事や勉強。 例:「試験勉強の一夜漬け」 3.歌舞伎などで、世間で今現在評判になっている事件などをすぐ脚色、上演すること。また、その芝居。
 類:●際物(きわもの)狂言 ★元禄頃から始まる<国語大辞典(小)>
・いちゃもん 
謂(いわ)れのない言い掛かりを指す俗語。 類:●難癖(なんくせ)●けちを付ける 例:「いちゃもんを付ける」
・意中の人
(いちゅうのひと) 心の中で密かに目当てと思っている相手。恋しく思っている相手。
一葉落ちて天下の秋を知る
(いちようおちててんかのあきをしる)
・一葉目を蔽えば泰山を見ず
(いちようめをおおえばたいざんをみず) たった一枚の木の葉が目に被さると、目の前にある泰山すら見えなくなる。僅(わず)かな私欲に心を奪われて大きな道理を見失うこと。 類:●両豆耳を塞げぱ雷霆を聞かず●一片の雲も日を蔽う●一指も亦明を蔽う 出典:「冠子−天則・先奏」「一葉蔽目不見泰山、両豆塞耳不聞雷霆」
・一陽来復
(いちようらいふく) 《四熟》 1.陰が窮(きわ)まって陽に帰ること。陰暦の十一月、または、冬至(とうじ)のことを指す。 出典:「易経−復・本義」「又自五月、[女+后]卦一陰始生、至此七爻、而一陽来復。乃天運自然」 2.冬が去り、春が来ること。新年が来ること。3.悪いことが続いた後、漸(ようや)く好運に向かうこと。 類:●悪い後には良い事が来る●苦あれば楽あり●楽あれば苦あり
・一翼を担う(いちよくをになう) 「一翼」は、役割りの一部分の意味で、「一端」と同義。全体の中で、一つの重要な役割りを担当する。一つの部門を受け持つ。 例:「医学進歩の一翼を担っている」

−−−−−−−いち(ら)(#iti9)−−−−−−−
・一理ある
(いちりある) 相手の意見などに、一つの道理がある。一応頷(うなず)けるだけのものがある。 例:「君の言い分にも一理あるね」
・一利一害
(いちりいちがい) 《四熟》 利益もある反面、害もあること。また、利益と害とが同じくらいであること。 類:●一長一短一得一失
・一離一合
(いちりいちごう) 《四熟》 一度(ひとたび)離れては、また、一度出合うこと。離れたり合ったりすること。
・一粒万倍
(いちりゅうまんばい) 《四熟》 1.一粒の種子を蒔けば、その万倍もの粒となる。僅かなものから非常に多くの益を上げることの喩え。また、少しのものも粗末にしてはいけないことや、勿体ない気持ちを表わすのにも使う。 類:●塵も積もれば山となる 出典:「
報恩経−四」「世間求利、莫先耕田者、種一万倍 2.稲の異名。 出典:報恩経(ほうおんきょう) ・・・調査中。
・一利を興すは一害を除くに如かず
(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず) 利益になることをやり始めるより、弊害(へいがい)を一つ除去することの方が重要である。新規に事を興すより、不要なものを減らすのが政治の大切な点だということ。 出典:「元史−耶律楚材伝」「常曰、興一利不如除一害、生一事不如省一事」
・一輪咲いても花は花
(いちりんさいてもはなははな) たくさん花が咲かなくても、たった一輪でも花は花である。小さなものでも、本質的にはなんの変わりもないことの喩え。また、同類の端くれであるということ。 類:●一合取っても武士は武士
・一輪も降らず万水も昇らず
(いちりんもふらずばんすいものぼらず) 月は影を落とすだけで地上に降ることなく、水は月を映すだけで天に昇ることがないという意味で、全てのものは本来の姿を保持するものだということ。
・一縷の望み
(いちるののぞみ) 「一縷」は、一筋の細糸のこと。糸のように細くなって、今にも消えてなくなりそうなほど可能性の薄い希望の喩え。 例:「一縷の望みを託す」
・一列一体
(いちれついったい) 同じ群れ、同じ仲間。また、全てが平等であることにいう。
・一蓮托生
(いちれんたくしょう) 《四熟・仏教用語 1.死後の世界(極楽浄土)で同じ蓮華の上に生まれること。2.行動、運命を共にすること。 類:●運命共同体●同じ蓮(はちす)
・一六銀行
(いちろくぎんこう)・一六屋 《四熟・俗語 質屋(しちや)の俗称。 類:●六一銀行 ★一と六との和は七で、「質」と同音であるからいう<広辞苑第四版(岩)>
・一六勝負
(いちろくしょうぶ) 《四熟》 1.賽子(サイコロ)の目で、一が出るか六が出るかを賭けて勝負を決めること。また、単に博打(ばくち)。2.運を天に任せて行なう大勝負。また、そのような決断を要する行為。 類:●一か八(ばち)か乾坤一擲伸るか反るか 例:「所詮人生は一六勝負」
・一路平安
(いちろへいあん) 《四熟》 道中御無事でごきげんようという意味で、旅立つ人の途中の平安を祈って言う言葉。

−−−−−−−いち(を)(#itiwo)−−−−−−−
・一を挙げて百を廃す
(いちをあげてひゃくをはいす) 一つに拘(こだわ)って多くを疎(おろそ)かにすること。 出典:「孟子−尽心」「所悪執一者、為其賊道也。挙一而廃百也」
・一を聞いて十を知る
(いちをきいてじゅうをしる)[=万(ばん)を知る]・[=悟る] 少しのことを聞いて、他の全てのことが分かるということ。 非常に賢く、理解が早い人の形容。 出典:「論語−公冶長」「回也、聞一以知十。賜也、聞一以知二」
・一を聞いて二を知る
(いちをきいてにをしる) 一つを聞いただけで、推し量って二つを悟り知る。 出典:「論語−公冶長」「賜也、聞一以知二
・一を知って二を知らず
(いちをきいてにをしらず) 一方だけを知って、他方を知らないこと。見識が狭いこと。 出典:「荘子−天地」「孔子曰、彼仮修渾沌氏之術者也、識其一、不知其二。治其内而不治其外」
・一を賞して百を勧め、一を罰して衆を懲らす
(いちをしょうしてひゃくをすすめ、いちをばっしてしゅうをこらす) 一人の善行を表彰して多くの人に善行を勧め、一人の悪行を処罰して多くの悪行を戒める。 出典:「
文中子−立命」「賞一以勧百、罰一以懲衆」 出典:文中子(ぶんちゅうし) 隋代の儒者王通の諡(おくりな)。また、王通と門人との対話の記録を門人が整理し、「論語」に模して編纂した書の名。「中説」とも。
・市を為す
(いちをなす) 1.市場を開いて物品の売買をする。交易をする。2.人が多く集まる。 例:「門前市をなす
・一を以て之を貫く
(いちをもってこれをつらぬく) 一つの道理を以って全体を貫く。 出典:「論語−里仁」「参乎、吾道一以貫之
・一を以て万を知る
(いちをもってばんをしる)[=察(さっ)す] 少しのことを聞いて、他の全てのことが分かるということ。 類:●
一を聞いて十を知る 出典:「荀子−非相」「以一知万、以微知明」

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