【みな】〜【みも】

−−−−−−−みな(#mina)−−−−−−−
・見直す
(みなおす) 1.もう一度よく見る。改めて見る。 例:「答案を見直す」 2.再検討する。 例:「これまでの方針を見直す」 3.見方を変えてこれまで気付かなかった価値を認め、考えを改める。 例:「父を見直した」 4.病気や景気が良い方に向かう。 類:●持ち直す 用例:
思出の記「衰弱した体もぼつぼつ見直して」 用例の出典:思出の記(おもいでのき) 長編小説。徳富蘆花。明治33(1900)〜34年発表。時代の青年像、精神を描いた自伝的作品。
・皆が皆
(みながみな) 「皆」を強めた言い方。余すところなく全て。全部が全部。
・皆にする
(みなにする)[=なす] 全部なくならせる。使い果たす。費やす。 用例:浄・孕常盤「若衆を皆にしやつた。もとのやうに入れて返しや」
・皆になる
(みなになる) 全部なくなる。尽きる。消える。 用例:徒然−60「その銭(あし)皆になりにけり」
・皆の衆
(みなのしゅう・しゅ) 全ての人。皆さん方。 例:「皆の衆、ご油断召されるな」
・皆の者
(みなのもの) 全ての者。「皆」の尊大で古めかしい言い方で、主に、武士が臣下に言った。 類:●一同 例:「皆の者、出合え出合え」
・源清ければ流れ清し(みなもときよければながれきよし) 川の流れは、水の源が清らかに澄んでいると、流れも自(おのず)から清烈である。君主に不正がなければ、臣下も襟(えり)を正すようになり、民は安心して生活を送ることができるということ。 出典:「荀子−君道」「原清則流清、原濁則流濁」
・実生らぬ木には神ぞ憑く(みならぬきにはかみぞつく) 実の生らない木には、悪い神が乗り移るということ。男を持たない女には、悪神が取り憑いてしまうよ、ということ。 類:●実の生らぬ木は神の所有に帰する 出典:「万葉集−二巻・101」「玉葛実ならぬ木にはちはやぶる神ぞつくといふならぬ木ごとに」 ★大伴宿禰安麻呂が巨勢郎女(こせのいらつめ)に通った時の歌。

−−−−−−−みに(#mini)−−−−−−−
・身に合う
(みにあう) 身分や地位が釣り合っている、その人に相応(ふさわ)しい。
・身に余る(みにあまる)[=過ぎる] 1.分不相応である。過分である。 例:「身に余る光栄であります」 2.自分の身には耐えられない。自分の力量では、処理し切れない。 例:「身に余る大役」
・身に漆し炭を呑む
(みにうるししすみをのむ) 復讐(ふくしゅう)の為に、色々と苦労すること。 類:●漆身呑炭(しっしんどんたん) 故事:史記−刺客列伝・豫譲」「豫讓又漆身爲癩、呑炭爲唖」 豫譲(よじょう)は身体に漆を塗(ぬ)って癩病(らいびょう)を装(よそお)い、炭を呑んで唖(おし)となって、主君智伯(ちはく)の敵(かたき)超襄子(ちょうじょうし)を討(う)とうとした。二度捕まり、寛大な処置を受けたが討てないと悟ると、譲り受けた襄子の衣に三たび躍り上がって斬り付けてから自殺した。 参考:知己(ちき)
・身に覚えがある
(みにおぼえがある) 自分自身に思い当たることがある。顧(かえり)みて、確かに経験した覚えがある。
・身に染みる(みにしみる)[=沁みる] 1.骨身に沁み通る。しみじみと感じ入る。深く、または痛切に感じる。 類:●身に入(い)る 用例:源氏−若紫「うち誦(ず)し給へるを、身にしみてわかき人々おもへり」 例:「親切が身に沁みる」 2.寒気や冷気が身に強く感じられる。特に、秋の冷気が痛切に感じられる。 用例:俳・
椎の葉「物ごとの身にしむ風やをなご笹」 ★俳句では「身に入(し)む」と書く<大辞林(三)> 3.深く心に思い込む。心から打ち込む。 用例:浄・薩摩歌−中「身にしまぬ一時恋(いっときこひ)」 用例の出典:椎の葉(しいのは) 雑俳。椎本才麿(しいもとさいまろ)著。元禄5年(1692)。須磨・明石・姫路などを旅行したときの紀行俳文と、姫路の俳諧作者との連句や発句を収集。
・身に付く
(みにつく) 1.飲食物が自分の血肉となる。栄養になる。2.自分のものになる。自分のものとして保持しておく。 例:「悪銭身に付かず」 3.知識・技術・習慣などを、自分のものとして自由に使いこなせる。熟練する。 例:「技が身に付く」 4.服装・態度などがしっくりと調和している。似合う。 例:「身に付いた着こなし」
・身に付ける
(みにつける)・着ける 1.携帯する。所持する。着たり、履(は)いたりする。 例:「真珠のピアスを身に着ける」 2.技術や知識などを習い覚える。 例:「教養を身に付ける」
・身につまされる
(みにつまされる) 他人の不幸などが、気の毒に思われる。他人の不幸せなどが、人事でなく思われる。 類:●身に当たる
・身になる
(みになる) 1.その身に成り代わる。その人になりきる。 例:「親の身にもなれ」 
★和歌では多く草木の実をかけていう<国語大辞典(小)> 2.親身(しんみ)になる。味方になる。真心を込める。 ★和歌では多く草木の実をかけていう<国語大辞典(小)> 3.その人のためになる。栄養になる。からだの血や肉になる。 例:「身になるものを食べなさい」

−−−−−−−みぬ(#minu)−−−−−−−
・見ぬ商いはできぬ
(みぬあきないはできぬ)[=ならぬ] 現品を見なくては売買はできない。実物を見ないでは判断のしようがない。
・見ぬが花
(みぬがはな) ものごとは、まだ見ないで期待しているうちが良いものである。実際に見ると想像していたほどではないから、期待している間が一番良い。 類:●聞かぬが花
・見ぬが仏
(みぬがほとけ) 見れば腹も立つが、見なければ腹も立たず、仏のように温和な顔をしていられる。
・見ぬ京の物語
(みぬきょうのものがたり) 知らないことを、いかにも知っているように話すこと。
・見ぬこと清し
(みぬこときよし)[=もの〜] 見なければ、汚いものも汚く感じない。見たら気になる欠点も、見なければ平気でいられる。

−−−−−−−みの(#mino)−−−−−−−
・身の上
(みのうえ) 1.自分の一身に関わること。我が身のこと。また、自分の境遇。 類:●身上(しんじょう) 例:「身の上相談」 2.一生の運命。一生の大事。 用例:浄・本朝廿四孝「もし違変あらば、身の上たるべし」 例:「身の上を占う」
・身の内
(みのうち) 1.身体の内部。2.身体の一部分。 例:「腹も身のうち」 3.身体中。身体一面。
・身の置き所がない
(みのおきどころがない)[=置き場がない] 恥ずかしくてその場から逃げ出したい。窮地に立たされて逃げ出したい。身を処置する術(すべ)がない。
・身の皮を剥ぐ(みのかわをはぐ) 皮膚に付いている皮を剥(は)ぎ取ってしまうという意味で、着ている着物さえも売ってしまわなければならないほどの貧しさの喩え。
・身の毛が弥立つ(みのけがよだつ) 寒さや恐怖のために、身体の毛が逆立つように感じる。ぞっとする。 類:●
身の毛立つ●戦慄(せんりつ)する●鳥肌立つ 用例:愚管抄−四「なにとなく身の毛だちておぼえけるに」 用例の出典:愚管抄(ぐかんしょう) 鎌倉前期の歴史書。7巻。慈円。承久2年(1220)の成立とされる。和漢の年代記や、神武天皇から順徳天皇までの歴史及び著者の歴史観を仮名文で記したもの。必然の道理の理念によって日本の政治展開を説明し、「神皇正統記」に強い影響を与えたと言われる。
・身の毛立つ
(みのけだつ) 寒さや恐怖のために、身体の毛が直立するように感じる。ぞっとする。 類:●
身の毛が弥立つ 用例:愚管抄−四「なにとなく身の毛だちておぼえけるに」
・身の毛を詰める
(みのけをつめる) 恐れ戦(おのの)き、緊張している状態の喩え。
・身の代(みのしろ) 1.人身売買の代金。身売りしたときの代金。身の代金。2.人と引き替えに受け渡す金品。 類:●身の代金 3.給金 用例:伎・
韓人漢文手管始−二「『それ、当座の身の代』と切手を放る」 用例の出典:韓人漢文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり) 歌舞伎。世話物。4幕。並木五瓶。寛政元年(1789)大坂角座の初演。明和元年(1764)朝鮮の使節、崔天宗(さいてんそう)を、通訳の鈴木伝蔵が大坂で殺害した事件を脚色。通称「唐人殺し」。
・巳の時
(みのとき) 1.現在の時刻で、午前10時頃。2.まだ日の盛りになっていない時刻であることから、物が新しい状態であること。特に、鎧(よろい)などが、古びていないで色彩などがまだ鮮やかであること。 用例:源平盛衰記−一五「鎧は緋威に金物を打、未(いまだ)巳の時とぞ見えし」 3.間もなく日中になろうとする時刻であることから、ものごとが酣(たけなわ)である頃、勢いが盛んである時期のこと。 用例:甲陽軍鑑−品一三「北条家弓矢、巳の時とかがやき」
・巳の時過ぐ
(みのときすぐ) 古びていく。また、盛りを過ぎる。勢いが衰え始める。
・実の生る木は花から知れる
(みのなるきははなからしれる) 咲いた花の様子を見れば、果実が良く実るかどうか予測できる。大成する人物は、初めからどこか凡人とは違ったところがあるものだという喩え。 類:●栴檀は二葉より芳し●虎子(こし)は地に落ちて牛を食う●竜は一寸にして昇天の気あり●蛇は一寸にしてその気を得る牛を食らうの気有り
・蓑の傍へ笠が寄る
(みののそばへかさがよる) 気が合う者は互いに親しみ集まる。同類のものは自然に集まる。 類:●類は友を呼ぶ牛は牛づれ馬は馬づれ●同性相親しむ
・身の菱
(みのひし) 身に降り掛かる災難。また、身の回りに鉄菱(てつびし)を撒かれたように身動きができないこと。 用例:浄・曾根崎心中「頼もし立てが身のひしでだまされさんした」
・身の振り方
(みのふりかた) 自分の将来に関する方針。我が身の処置の仕方。 例:「身の振り方を考える」
・身の程
(みのほど) 1.自分の地位や能力の程度。また、その地位や身体に相応(ふさわ)しいこと。 類:●分際●身分相応 2.身の上。境遇。また、自分の運命。
・身の程知らず
(みのほどしらず) 自分の身分や能力や地位を弁(わきま)えないこと。また、その人。 例:「身の程知らずにも程がある」
・身の回り
(みのまわり) 衣類・被り物・履き物など身に着けるもの。日常手元に置いたり携帯したりするもの。また、広く日常生活に必要なもの。 類:●身辺 例:「身の回りの世話をする」
・実る稲田は頭垂る(みのるいなだはあたまたる) 稲は実るほど穂を垂れるが、人間も同じように地位が上がるほど謙虚になるのが良いということの喩え。 類:●The boughs that bear most hang lowest.
・実るほど頭を垂れる稲穂かな
(みのるほどこうべをたれるいなほかな)・[=頭(あたま)の下がる〜] 俳句。詠み人知らず。稲穂は実れば実るほど穂先を垂れ頭を下げることから、君子は学識や徳行が深まるほど謙虚になるものだということ。地位が上がっても謙虚に生きなさいという戒(いまし)め。

−−−−−−−みは(#miha)−−−−−−−
・見始めの見納め
(みはじめでみおさめ) 初めて見て、しかもそれを見るのも最後でもあること。二度と見ることがないこと。
・見果てぬ夢
(みはてぬゆめ) 1.最後まで見終わらずに目覚めてしまった夢という意味で、転じて、未練がいつまでも残っていること。2.実現不可能なことがら。 例:「見果てぬ夢を追う」
・見放す(みはなす) 捨てて顧(かえり)みないようにする。諦(あきら)めて、または見切りを付けて、従来の関係を絶(た)つ。 類:●見限る見捨てる●見放つ 用例:落窪−二「いかがみはなし侍らんとて」 例:「医者から見放される」
・身は習わし
(みはならわし)[=習わしもの] 人は習慣や環境次第でどのようにも変わるということ。
・身は身で通る
(みはみでとおる) 1.貴賤や貧富の差はあっても、人はその人の身に応じた生活をしていけるものであるということ。2.人は自分本位に暮らすものであるということ。

−−−−−−−みひ(#mihi)−−−−−−−
・身贔屓
(みびいき) 自分に関わりのある人を特に贔屓すること。また、好意的に見ること。 類:●我が仏尊し 例:「同郷人を身贔屓する」
・身一つ
(みひとつ) 1.自分の身体一つ。自分一人。 例:「身一つで嫁入りする」 2.身体が一つであること。

−−−−−−−みふ(#mihu)−−−−−−−
・身二つになる
(みふたつになる) 妊婦が子どもを産む。出産する。

−−−−−−−みほ(#miho)−−−−−−−
・未亡人(みぼうじん) 夫を亡くした妻。夫に死なれた婦人。夫と共に死ぬべきであるのに、未だ死なない人の意から。 類:●寡婦(かふ)●後家(ごけ) 故事:春秋左氏伝−荘公二十八年」「今令尹不尋諸仇讐、而於未亡人之側、不亦異乎」 楚の成王の世、令尹の子元が、先王(文王)の夫人で今は寡婦である息ギ[女+為](そくぎ)を誘惑しようと、夫人の宮殿の側に館を建てて「万の舞い」を演奏させた。それを聞いた夫人は「亡き殿は、この曲を軍の調練にお使いでした。今令尹はこれを仇討ちに使うどころか、この未亡人の側で演奏される。まったく異なことです」と言った。 ★元来は自称の語で、自分を遜(へりくだ)って言うものあり、他人が呼ぶのは失礼に当たったが、現在では主に他人から指して言うものとなった。

−−−−−−−みま(#mima)−−−−−−−
・見舞われる(みまわれる) 好ましくないものごとが訪れる。特に、災害などに襲われるときに使う。 例:「大津波に見舞われた」

−−−−−−−みみ(あ)(#mimi1)−−−−−−−
・耳驚く(みみおどろく) 1.聞いて驚く。2.音が大きくて耳を聾するほどである。

−−−−−−−みみ(か)(#mimi2)−−−−−−−
・耳が痛い
(みみがいたい) 他人から言われることが自分の弱点を突いていて、聞くのが辛(つら)い。
・耳掻きで集めて熊手で掻き出す
(みみかきであつめてくまででかきだす) こつこつと少しずつ苦労して貯えたものを、一度に無造作に使い果たすこと。 類:●枡で量って箕で零す爪で拾って箕で零す
・耳が汚れる
(みみがけがれる) 汚らわしいことを聞いてしまう。
・耳学問(みみがくもん) 自分で習得した知識ではなく、人から聞いて得た知識。聞き齧りの知識。 類:●口耳の学記問の学●聞き取り学問●聞き取り法問●字引学問
・耳が肥える
(みみがこえる) 音楽・話芸などを聞き味わう能力が豊かになる。
・耳が遠い
(みみがとおい) 耳が良く聞こえない。聴覚が弱い。 例:「年を取って耳が遠くなった」
・耳が早い
(みみがはやい) 噂(うわさ)などを聞きつけるのが早い。ものごとを素早く聞き知る。 類:●早耳●耳聡(ざと)い

−−−−−−−みみ(さ)(#mimi3)−−−−−−−
・耳順う年
(みみしたがうとし) 60歳。 類:●耳順(じじゅん) 出典:「論語−為政」「六十而耳順
・蚯蚓がのたくるよう(みみずがのたくるよう)[=のたくったよう] 蚯蚓が這いまわったようだというところから、下手な文字の喩え。 類:●蚯蚓書き●金釘(かなくぎ)流雀の踊り足
・耳相談(みみそうだん) 耳元でひそひそ囁(ささや)き合うこと。耳打ちして相談すること。 類:●耳談合

−−−−−−−みみ(た)(#mimi4)−−−−−−−
・耳立つ
(みみだつ) 1.音がうるさくて気に障る。耳障りになる。2.聞こえて注意を引かれる。耳に止まる。 用例:夜の寝覚−1「人の耳立つべきことにもあらず」
・みみっちい 1.
けち臭い。しみったれている。 類:●けつの穴が小さい 用例:雑俳・柳多留−一六「みみっちく張りゃれとせなあ坪をふせ」 例:「みみっちい料簡」 2.細心である。 類:●気が小さい ★「めめしい」からの転という。
・耳年増
(みみどしま) まだ若くて経験が不十分なのに、聞き齧(かじ)りの知識が多いこと。また、そのような女性。多く、性的なことなどについて言う。 類:●老成(ませ)る
・耳留まる
(みみとどまる・とまる) 1.耳障りに聞こえる。耳にはっきり聞こえる。 類:●
耳立つ耳に留まる 2.注意を向けて聞く。聞いて納得がいく。 類:●耳に留まる
・耳留む
(みみとどむ・とむ) 注意して聞く。聞いて心に止める。 類:●
耳に留める

−−−−−−−みみ(な)(#mimi5)−−−−−−−
・耳に当たる
(みみにあたる) 聞いて不愉快に思う。 類:●
耳に逆らう耳に障る
・耳に入る
(みみにいる・はいる) 1.聞こえる。他人のいうことや音、情報などが自ずと聞こえる。2.聞いて知る。聞いて理解する。
・耳に入れる
(みみにいれる) 1.話して聞かせる。知らせる。 例:「お耳に入れたいことがあります」 2.聞く。聞いて知る。 例:「給湯室で耳に入れたこと」
・耳に釘
(みみにくぎ) 刺せば痛い釘を耳に刺しておくという意味で、間違いがないように念を押しておくことの喩え。 類:●釘を刺す
・耳に逆らう(みみにさからう) 聞いて不愉快になる。また、相手を不愉快にさせる。 類:●
耳に障る 例:「忠言は耳に逆らう
・耳に障る
(みみにさわる) 1.聞いて不愉快に思う。 類:●
耳に当たる耳に逆らう 2.聞いて注意が向く。 類:●耳に留まる
・耳にする
(みみにする) 聞く。聞くつもりなく聞く。 類:●
耳に挟む
・耳に胼胝ができる
(みみにたこができる)[=入る] 同じことを何度も聞かされて飽き飽きである。 類:●耳たぼに胼胝●
耳に付く
・耳に立つ
(みみにたつ) 聞いて心に留まる。聞いて注意が惹(ひ)かれる。
・耳に付く
(みみにつく) 1.音や声が耳に留まって、いつまでも忘れられなくなる。音が気に掛かる。 例:「時計の音が耳に付いて眠れない」 2.同じことを何度も聞かされて、聞き飽きている。 類:●
耳に胼胝ができる
・耳に留まる
(みみにとどまる・とまる) 聞いたことに心が止まる。聞き捨てにできない。 類:●
耳留まる
・耳に留める
(みみにとどめる・とめる) 聞いて心にとめる。注意して聞く。 類:●
耳留む
・耳に挟む
(みみにはさむ) ちらっと聞く。ふと耳に入る。聞くともなしに聞く。 塁:●小耳に挟む
・耳の穴を掻っ穿る
(みみのあなをかっぱじる) 耳垢(みみあか)を穿(ほじ)くって良く聞きなさいということ。 洒・
面美知之−一「是耳の穴を能かっほじって聞アがれ」 用例の出典:面美知之(???) 洒落本。・・・調査中。
・耳の穴を広げる(みみのあなをひろげる) 注意して聞く。
・耳の障子
(みみのしょうじ) 鼓膜(こまく)の俗称。
・耳の間
(みみのま)[=暇(いとま) 耳が休んでいる間。物音が聞こえていない間。 用例:
和泉式部続集−下「耳のまもなし鶯のこゑ」 用例の出典:和泉式部続集(いずみしきぶぞくしゅう) 藤原行成撰。平安(1100年頃)。和泉式部の家集。・・・詳細調査中。
・耳の役に聞く
(みみのやくにたつ) 耳があるので仕方なく聞く。嫌々ながら聞く。

−−−−−−−みみ(や)(#mimi8)−−−−−−−
・耳寄り
(みみより) 聞いて知るに値すること。聞いて好ましく思われること。また、そのような様子。多く、自分にとって有益であることについて使う。 用例:虎寛本狂言・
宗論「是は耳よりな」 例:「耳寄りな情報」 用例の出典:宗論(しゅうろん) 狂言。各流。浄土宗の僧と日蓮宗の僧とが道連れになり、それぞれ自分の宗旨のありがたさを説き、改宗を迫る。更に同じ宿に泊まることになり、念仏と題目を負けずに唱え合っているうち、互いに取り違え、その争いの愚かさを悟る。

−−−−−−−みみ(を)(#mimiwo)−−−−−−−
・耳を洗う
(みみをあらう) 世俗の、汚れたことを聞いた耳を洗い清める。世俗の栄達にとらわれず、高潔でいることの喩え。 類:●
耳を滌ぐ
・耳を疑う
(みみをうたがう) 聞いたことが信じられない。聞き違いではないかと驚く。
耳を掩うて鐘を盗む
(みみをおおうてかねをぬすむ)
・耳を貸す
(みみをかす) 相手の話を聞く。また、相手の相談に乗ってやる。 例:「何度注意しても耳を貸さない」
・耳を傾ける
(みみをかたむける・かたぶける) 熱心にじっと聞く。傾聴する。
・耳を聞く
(みみをきく) 話を耳にする。噂(うわさ)や評判が耳に入る。 用例:枕草子−319「人なみなみなるべき耳をも聞くべきものかはと思ひしに」
・耳を信じて目を疑う
(みみをしんじてめをうたがう) 人から聞いたことは信じるが、自分で実際に見たものを信じない。遠くのことをありがたがって、近くのことを軽んじる。 反:■百聞は一見に如かず 用例:平家−3「凡そ耳を信じて目を疑うは、俗の常の弊なり」
・耳を滌ぐ
(みみをすすぐ) 世俗の栄達に囚(とら)われず、高潔でいることの喩え。 類:●
耳を洗う 故事:史記−伯夷伝」・「史記正義」中の「皇甫謐高士伝」 許由(きょゆう)が潁水で耳を洗っているのを見て、やはり尭帝から天下を譲ろうと言われた高士の巣父(そうほ)は、そのような汚れた水を牛に飲ませることはできないとして、牛を引いて帰っていった。
・耳を澄ます
(みみをすます)[=欹(そばだ)てる・そばめる] 聞こうとして注意を集中する。注意して聞く。 類:●聞き耳を立てる
耳を傾ける
・耳を揃える
(みみをそろえる) 大判、小判の縁(へり)を揃えるという意味から、金額を不足なく整える。 例:「耳を揃えて払って貰う」
・耳を立てる
(みみをたてる) 注意して聞き取ろうとする。 類:●
耳を澄ます耳を欹てる
・耳を潰す
(みみをつぶす) 聞いても聞かない振りをする。知っていても知らない振りをする。 類:●素知らぬ顔をする●しらばくれる聞き耳潰す空耳を潰す
・耳を塞ぐ
(みみをふさぐ) 聞こえないようにする。また、強いて聞かないようにする。 例:「耳を塞ぎたくなる音楽」

−−−−−−−みめ(#mime)−−−−−−−
・見目は果報の基
(みめはかほうのもとい)[=下地(したじ) 顔かたちが美しいのは、幸運の元であるということ。
・見目は幸いの花
(みめはさいわいのはな) 女性にとって、容貌が美しいことは、幸福を齎(もたら)す元であるということ。
・見目より心(みめよりこころ) 人にとっては、容貌の美しさよりも、心の美しさが大切であるということ。 類:●人は見目よりただ心

−−−−−−−みも(#mimo)−−−−−−−
・み文字
(みもじ)・味文字 味噌を指す女房詞。
 ★「みそ」の後半を略して文字をそえた語<国語大辞典(小)>
・見も知らぬ
(みもしらぬ) 見たこともなく知りもしない。会ったこともなく、全く知らないということを強調して言う言葉。 例:「見も知らぬ男」
・身も蓋もない(みもふたもない)[=実も〜] 表現が露骨過ぎて、情緒も含蓄もない。直接過ぎて、話の続けようがない。 類:●鰾膠(にべ)もない 例:「そう言ってしまっては、身も蓋もない」 ★容器の身(本体)も蓋もなく、何もかも曝(さら)け出している状態のことで、含蓄(がんちく)も情緒(じょうちょ)もないということ。
・身も細る
(みもほそる) 心労で身体が痩(や)せる。 例:「身も細る思い」
・身も世もない
(みもよもない)[=あらず・あられず] 我が身のことも、世間の手前も考えていられない。酷(ひど)く取り乱した様子。 例:「身も世もなく泣き崩れる」

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