【ちな】~【ちゆ】

−−−−−−−ちな(#tina)−−−−−−−
・血腥い
(ちなまぐさい)・血生臭い 1.血の臭いがする。血がたくさん流れている形容。 類:●血臭(くさ)い 用例:浄・嫗山姥−一「まっ二つに胴切りの、血なまぐさい焼物めいどの道は相宿なし」 2.流血を見るような残酷な様子である。世の中が乱れて殺伐としている。 例:「血腥い犯行」
・因に
(ちなみに)・ちなびに 前の事柄に関連して、本筋から離れた説明や補足を付け加えるときに言う言葉。それにつけて。それに関連して。 類:●序(つい)でに 用例:
南海寄帰内法伝平安後期点−二「因(チナミ)に、護命の事を論する、且く復其の現行を言ふ」 用例の出典:南海寄帰内法伝(なんかいききないほうでん) 7世紀後半。唐の僧・義浄(635〜713)著。仏教の教義の研究のため、海路でインドに渡った時のことを記したもの。旅行中の681〜691年、シュリーヴィジャヤ滞在中に、それまでの見聞を記した。

−−−−−−−ちに(#tini)−−−−−−−
・地に足が着かない
(ちにあしがつかない)・付かない 1.不安のため落ち着きを失っている様子。心が落ち着かず、足元が覚束(おぼつか)ない様子。 類:●足が地に着かない空を歩む 2.理屈ばかりが先走って、基礎がしっかりしていない。また、現実味がない。 類:●足が地に着かない上滑り
・治に居て乱を忘れず
(ちにいてらんをわすれず) 平和な世の中であっても、戦乱の時に備えて、武の鍛錬を怠(おこた)らない。 類:●安に居て危を思う●安きに危うきを忘れず●居安思危 出典:「易経−繋辞伝・下」「是故君子安而不忘危、存而不忘亡、治而不忘乱
・血に飢える
(ちにうえる) 殺したり傷付けたりしたいという動物的な欲望が出る。 例:「血に飢えた狼」
・地に墜つ
(ちにおつ)[=落ちる] 1.地上に落ちる。2.この世に生まれ出る。3.権威や名声などが、衰え廃(すた)れる。
・血に啼く
(ちになく) 血を吐くかと思われるような痛切な声で鳴く(泣く)。 
★不如帰(ほととぎす)などの痛切な鳴き声にいう<大辞林(三)>
・地に塗れる
(ちにまみれる) 倒れて泥だらけになる、即(すなわ)ち、恥辱を受けるという意味で、戦いに負けたり、事業に失敗したりして、二度と立ち直れなくなる。 例:「一敗地に塗れる

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・血の余り(ちのあまり)[=尾] 両親の最後の血でできた子という意味。末っ子のこと。
・血の雨
(ちのあめ) 刃傷(にんじょう)沙汰などで多くの死傷者が出て多量の血が流れること。 類:●血が流れる●血を見る血を流す 例:「決戦の日は血の雨が降ることになる」
・血の気
(ちのけ) 1.顔や手足などの皮膚に表れている生き生きとした赤み。血が通っている様子。血の色。 類:●血色(けっしょく) 例:「血の気が失せた顔」 2.積極的で生き生きとした気力。感情の赴(おもむ)くままに突き進む元気。また、激し易い気質、多情な心。 類:●血気(けっき) 例:「血の気の多い連中」
・血の気が引く
(ちのけがひく) 恐怖や驚きで顔が青褪(ざ)める。
・血の滲むよう
(ちのにじむよう)[=出るよう] 辛苦、努力が、尋常でないこと。 例:「血の滲むような努力」
・血の日曜日
(ちのにちようび) 第一次ロシア革命の端緒となった1905年1月22日の日曜日のこと。僧ガポンに率(ひき)いられたペテルブルグの労働者が、ニコライ一世に請願デモを行って皇帝の軍隊に発砲され、死傷者2000人以上を出した。これにより民衆の不満は高まり、ロシア革命の発端となる。
・血の巡り
(ちのめぐり) 1.血液の循環。血行。2.頭脳の働き。 例:「血の巡りが悪い人」
・血の由縁
(ちのゆかり)[=緒(お) 同じ血筋を引く者同士。血族の間柄。 類:●血縁
・血の分かれ
(ちのわかれ) 同じ血統を引くこと。血筋に繋(つな)がること。
・地の利
(ちのり) 1.地形や土地の位置が、有利な条件を備えていること。 例:「地の利を得る」「天の時・地の利・人の和」 2.土地から産出されるもの。また、地代など土地から得る利益。
・地の利は人の和に如かず
(ちにりはひとのわにしかず) 地の利がいかに有利で頼みになっても、人々の心の一致団結する力には及ばない。 出典:「孟子−公孫丑・下」「天時不如地利、地利不如人和

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・血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい) 血筋は争われず、他人よりも身内の繋(つな)がりの方が強い。 類:●他人より身内●
Blood is thicker than water.英⇔日」対照・名言ことわざ辞典

−−−−−−−ちほ(#tiho)−−−−−−−
・地歩を固める(ちほをかためる) 自分の地位や立場を確かなものにする。
・地歩を占む
(ちほをしむ) 自分の立場をしっかりしたものにする。 例:「確固たる地歩を占める」

−−−−−−−ちま(#tima)−−−−−−−
・血眼(ちまなこ) 1.感情が激して血走った目。逆上して真っ赤になった目。 類:●血目●血目玉 2.あることに狂奔(きょうほん)すること。逆上して奔走すること。 用例:人情・恩愛二葉草−三「斯くては命も危からんと、血眼(チマナコ)に成って気を揉みけるを」
・血祭りに上げる
(ちまつりにあげる)[=する] 1.戦いの手始めに、敵方の者を殺す。また、手始めに威勢よく、最初の相手を片付ける。 
★昔、中国で、出陣に際し、いけにえを殺して軍神をまつったことから<大辞林(三)> 2.相手を酷(ひど)い目に遭わせることの喩え。 例:「あの若造から血祭りに上げてやれ」

−−−−−−−ちみ(#timi)−−−−−−−
・血道を上げる
(ちをあげる) 色恋に夢中になって逆上(のぼ)せ上がる。 用例:洒・
青楼夜世界闇明月「ぬしも又、宗さんにちみちをあげなんす」 用例の出典:青楼夜世界闇明月(せいろうよるのせかいみそかのつき) 洒落本。神田庵あつ丸? 寛政年間(1789〜1801)? ・・・調査中。 
・魑魅魍魎(ちみもうりょう) 《四熟》 「魑魅」は山林の気から生じる化け物、「魍魎」は山川や木石の精霊のこと。色々な妖怪変化。種々の化け物・怪物。

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・血も涙もない
(ちもなみだもない) 人間的な心情が全くない。少しも思い遣りの心がない。冷酷無残である。 類:●冷酷無残神も仏もない

−−−−−−−ちや(#tiya)−−−−−−−
・茶化す(ちゃかす) 1.真面目に取り合わずに、冗談のようにしてしまう。揶揄(からか)う。冷やかす。愚弄(ぐろう)する。 類:●混ぜ返す
茶にする 用例:談・根無草−後「動(ややもすれ)ば石芋(くはずのいも)石蛤(くはずのかい)で人をちゃかし」 2.誤魔化す。ちょろまかす。 類:●一杯食わせる 用例:浄・卯月の紅葉−上「十貫目といふ敷銀を、あの女めにちゃかさりょかと、涙がこぼれて口惜しいはいなふ」 ★「茶(=おどける。好い加減なことを言う)」からの派生か。「茶化」は当て字<国語大辞典(小)> 用例の出典:卯月の紅葉(うづきのもみじ) 浄瑠璃「与兵衛おかめひぢりめん卯月の紅葉」の通称。近松門左衛門。宝永3年(1706)。古道具屋の娘おかめの婿養子与兵衛が、家督相続を巡っておかめの父の妾と弟に家を追い出され、おかめも後を追って脱出。梅田堤で夫婦心中するが、与兵衛だけ生き残る<近松門左衛門でござーい!
・ちゃきちゃき
 1.血統に混じり気のないこと。 類:●正統●生粋(きっすい)●生え抜き 用例:浄・扇的西海硯−二「親は伊賀の平内左衛門とて、同じ平家のちゃきちゃき」 例:「ちゃきちゃきの江戸っ子」 2.仲間の中で優れていて注目されること。有望であること。また、仲間内で一番羽振りが良い者。 用例:伎・入間詞大名賢儀−口明「上方に於て、振付けのちゃきちゃきぢゃわいなう」 3.江戸っ子のちゃきちゃき」から、江戸っ子のように勇み肌で、はきはきしている様子。 ★「ちゃくちゃく(嫡嫡)」の変化という<国語大辞典(小)>
・茶々を入れる
(ちゃちゃをいれる)[=付ける] 文句を付ける。邪魔をする。妨害をする。妨(さまた)げる。 類:●水を注す半畳を入れる
・ちゃっかり
 抜け目ない様子や、図々しい態度を表わす言葉。 例:「妹はいつもちゃっかりおやつをせしめてくる」
・茶にする
(ちゃにする)[=なす] 1.一休みして茶を飲む。休憩する。2.はぐらかして相手にしない。真面目に取り合わない。馬鹿にする。軽く見る。 類:●
茶化す 用例:談・根無草−後「此大王を茶にしおるとは、言語道断」 3.人を利用して後は打ち捨てて放っておく。4.茶道の作法に適ったものにする。簡素で洒落(しゃれ)た風にする。 用例:滑・七偏人−初「万事茶にした家造り」 用例の出典:根無草(ねなしぐさ) (根無草・根南志具佐) 談義本。5巻5冊。平賀源内。宝暦13年(1763)刊。女形荻野八重桐の溺死事件を契機に、地獄巡りの趣向を取り入れ、当時の遊里や芝居の様子を中心に描写して、世相を穿(うが)ち風刺した作品。明和6年(1769)に、「根無草後篇」5巻5冊を刊行。
・茶になる(ちゃになる) 1.休憩の時間になる。2.つまらないものとして軽く扱える。軽視できる。3.骨折りが無駄になる。
・茶の木畑に入る
(ちゃのきばたにはいる)[=に迷い込む・から出られなくなる] 迷路に迷い込んだように、出口が分からなくなってしまうことの喩え。思考や議論などの、収拾が付かなくなること。 類:●堂々巡り ★名古屋エリアで言われる言葉かという。
・茶の十徳
(ちゃのじっとく) 茶を飲めば10種の徳があるということ。 
★10の徳目には諸説がある。明恵上人が蘆屋釜に鋳つけた茶の効能に、散鬱気・覚睡気・養生気・除病気・制礼・表敬・賞味・修身・雅心・行道とあるのに始まるという<国語大辞典(小)>
・茶飲み友達(ちゃのみともだち) 1.茶を飲みながら世間話などをする気のおけない親しい友達のこと。多く、老人同士の場合に使う。2.年老いて迎えた妻、もしくは夫のこと。
茶腹も一時(ちゃばらもいっとき)
・茶番
(ちゃばん) 1.茶の接待をする人。2.手近な物などを用いて行なう滑稽な寸劇や話芸。 
★江戸時代、芝居の楽屋で茶番の下回りなどが始めたからという<大辞林(三)> 3.目論見(もくろみ)などがすぐにばれてしまう、底が割れた馬鹿馬鹿しい振舞い。浅はかで見え透いた行ない。 類:●茶番劇 例:「とんだ茶番だ」
・茶坊主
(ちゃぼうず) 1.武家に仕えて茶事を司(つかさど)った者。 類:●茶道坊主●数寄屋坊主 
★頭を剃(そ)っていたので坊主という<国語大辞典(小)> 2.茶坊主には、権力者に諂(へつら)いその威を借りて威張る者が多かったところから、権力者に諂う者を罵(ののし)って呼ぶ。
・ちやほや
 1.子供を甘やかす様子。2.ご機嫌を取ったり、お世辞を言ったりすること。 例:「ちやほやと誉めそやす」 ★「蝶や花や」「蝶よ花よ」が縮まり「ちやほや」になった、というのが一般的な説。
・茶目
(ちゃめ) 無邪気な面白い悪戯(いたずら)をすること。子供っぽく巫山戯(ふざけ)て、人を笑わせること。また、その人やそうした性質の子供。 例:「お茶目な性格」 
★「め」は「めかす」などの略、あるいは、「やつめ」などの接尾語「め」か。「目」は当て字<国語大辞典(小)> ★「茶」は、「茶化す」などの茶と同じで、「おどけること」の意味。
・ちゃら 1.
冗談を言ってふざける。出任せを言う。 類:●出鱈目
茶化す 用例:洒・辰巳婦言「きついしゃれさ、などとちゃらかしても」 ★「ちゃらける=口から出任せを言うの意」から。 2.差し引きゼロにする。貸し借りなしにする。 ★「真っ新(まっさら)の「さら」が変化したものか。 3.なかったことにすること。 例:「話をちゃらにする」
・ちゃらんぽらん 好い加減で、無責任なこと。 例:「ちゃらんぽらんな男」 ★「ちゃら法螺(ほら)」の変化。「ちゃら法螺」は、
口から出任せの嘘のこと。
・茶を言う
(ちゃをいう) からかう。冷やかす 類:●
茶化す茶にする
・茶を点てる
(ちゃをたてる) 抹茶に湯を入れて掻き混ぜて泡立たせる。茶の湯の作法に従って、茶を点じる。
・茶を濁す
(ちゃをにごす) その場だけを巧く取り繕う。取り繕い誤魔化す。 類:●お茶を濁す
・茶を挽く
(ちゃをいひく)[=扱(こ)く] 昔、茶は留守居(るすい)などに挽かせたり、暇な日の仕事としたりしたところから、暇で用事がないこと。特に、芸者・遊女などが、客が付かなくて暇である。 類:●お茶を挽く
・ちゃんちゃら可笑しい(ちゃんちゃらおかしい) あまりに馬鹿馬鹿しくて、真面目(まじめ)に取り合えない様子だ。 類:●笑止千万片腹痛い ★「ちゃらける=口から出任せを言うの意」や「ちゃる=滑稽な言動をする・ふざけるなどの意」などの「ちゃ」を重ねて言ったものか。

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・中原に鹿を逐う
(ちゅうげんにしかをおう) 1.「中原」は、中国の黄河流域の平原地帯を指し、「鹿」は天子の位を意味する。帝王の位を得ようとして戦うこと。2.転じて、ある地位や物を得るために互いに競争すること。 出典・人物:
魏徴(ぎちょう) 中国、唐代初期の諫臣(かんしん)。唐朝開国の元勲の一人。580〜643。字は玄成。玄武門の変後、太宗に仕え、諫議大夫となる。太宗李世民を補佐して「貞観の治」を築いた。「梁書」「陳書」「北斉書」「周書」「隋書」の編纂に関与した。「述懐」の詩は有名。
・中原の鹿
(ちゅうげんのしか・ろく) 1.帝王の位のこと。2.転じて、多くの人が競争して得ようとするもの。
忠言は耳に逆らう
(ちゅうげんはみみにさからう)
・忠孝双全
(ちゅうこうそうぜん)[=両全] 《四熟》 1.東洋画の画題。葵と萱草とを描いたもの。葵は忠の象徴とされ、萱草は孝の象徴とされる。2.忠と孝との両方が、共に完全であること。
・仲裁は時の氏神
(ちゅうさいはときのうじがみ) 争いごとの仲裁を買って出てくれる人は、その場にとって氏神が現れたように有り難いものだから、その調停に従うのが良いということ。 ★正しくは「挨拶は時の氏神」。ここでの「挨拶」は、「仲裁、調停」のこと。それを現代語風に言い直したのが、この言い回し。 用例:浄・八百屋お七−中「俄に不仲な様子をば聞てさりとは気の毒故、どふぞあいさつ致さうと」 用例の出典:八百屋お七(やおやおしち) 浄瑠璃。三段。紀海音(きのちょうおん)。正徳5年(1715)秋から享保初め(1716)頃。大坂豊竹座初演。井原西鶴の「好色五人女」の影響作。八百屋の娘お七は、駒込の吉祥寺の寺小姓吉三郎と契(ちぎ)ったが、縁談が起こったので、火難を願い二度の放火。これが露見して引回しの上、鈴ケ森で処刑される。吉三郎は、お七に先立ち切腹する。
・忠臣は二君に事えず
(ちゅうしんはにくんにつかえず) 忠義の家臣は、一度仕(つか)えるべき主(あるじ)を決めたら、他の主君に仕えることはない。 類:●(女)貞女は二夫を更えず 出典:「史記−田単伝」「忠臣不事二君、貞女更二夫」
・中途半端
(ちゅうとはんぱ) 《四熟》 ものごとの完成にまで達しないこと。どっちつかずで徹底しないこと。 例:「中途半端な気持ち」
・柱に膠して瑟を鼓す
(ちゅうににかわしてしつをこす) 「瑟」は、古代中国の楽器の1つ。その瑟の琴柱(ことじ)に膠を付けて固定しておいて瑟を弾くという意味から、規則に拘(こだわ)り過ぎて、その場その時に応じて身を処することができないこと。規則にばかり拘っていて、融通が利かないこと。 類:●琴柱(ことじ)に膠す 出典:「史記−廉頗藺相如列伝」
・宙ぶらり(ちゅうぶらり)・中ぶらり 1.空中にぶら下がっている様子。 類:●宙ぶらりん 2.転じて、どっち付かずで中途半端な状態。 類:●宙ぶらりん 例:「工事が宙ぶらりんのまま凍結している」
・注文通り
(ちゅうもんどおり) 1.注文した通りである。こちらが出した希望や条件にぴったりである。2.こちらが期待している方向にものごとが運ぶ。 類:●思う壺誂え向き
・注文を付ける(ちゅうもんをつける) 1.自分の望むことをそうして欲しいと相手にいう。 例:「あれこれと注文を付ける」 2.自分の作戦通り有利な体勢に持ち込む。特に相撲勝負で言われる言葉。 例:「立ち合いに注文を付ける」
・昼夜兼行
(ちゅうやけんこう) 《四熟》 1.昼も夜も休まず目的地へ向かうこと。非常に急ぐ様子。 出典:「三国志・呉志−呂蒙伝」「昼夜兼行、至羽所置江辺屯候」 ★「兼行」は、二日以上の行程を一日で進むこと。 2.昼も夜もなく、仕事を継続して行なうこと。 類:●不眠不休夜を日に継ぐ
・昼夜を舎かず
(ちゅうやをおかず)[=捨てず] 昼夜の区別をしない。絶えず行なう。 類:●昼夜を分かたず●昼夜を捨てず 出典:「論語−子罕」「子在川上曰、逝者如斯夫、不舎昼夜
・中庸を得る
(ちゅうようをえる) 「中庸」とは、どちらにも偏(かたよ)らず、常に不偏であるという意味で、何事にも平均が取れていて中正を失わず、いつも程よい状態で調和していること。
・中流に船を失えば一瓢も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん) 一般的には瓢箪は廉価であるが、流れの真ん中で舟を失った者には浮き袋の代用品として無上の値打ちがある。時と場合によっては、つまらないものでも大きな価値を持つことがあるということ。 出典:「
カッ冠子−学問」
・中流の砥柱
(ちゅうりゅうのしちゅう・ていちゅう) 乱世に身を処するのに、砥柱のように、毅然として節を守ることの喩え。また、そのように、毅然として節度や主張を守る人。 
★「砥柱」は、中国河南省陝州(せんしゆう)の黄河の中にある柱状の石のことで、砥石(といし)のように滑らかで、激流の中で不動のまま立っている。

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