ことわざの意味
愛嬌(にこやかで可愛らしい様子)が、隠しきれずに外へ溢れ出ている様子。非常に愛想がよく、誰からも好かれるような魅力に満ちていることの例え。その人の内面にある明るさや可愛らしさが、表情や仕草に自然とあふれ出てくる状態を指す。意図しなくても自然と周囲の人を和ませる、天性の愛嬌を持った人物を描写するときに使われる表現。
用例
「彼女はいつも笑顔を絶やさず、まさに愛嬌がこぼれるような人で、職場でも人気者だ。」
「孫の愛嬌がこぼれる仕草を見るたびに、祖父母は目を細めている。」
「初めて会ったのに、彼の愛嬌がこぼれる笑顔に思わずこちらまで笑顔になってしまった。」
ことわざの由来
「愛嬌(あいきょう)」とは、もともと仏教用語の「愛敬(あいぎょう)」から転じたもので、仏・菩薩が衆生に示す慈愛に満ちた表情・態度を意味していました。これが日本に伝わり、人を惹きつける温和な表情や振る舞いを表す言葉として広まりました。
「こぼれる」は器から液体が溢れ出るイメージで、その人の内面にある明るさや可愛らしさが、表情や動作に自然と現れてしまっている状態を表します。合わせて「愛嬌がこぼれる」は、意識せずとも自然と溢れ出てしまうほどの愛嬌を持つ人を形容する表現として定着しました。
類義語
- 愛嬌を振りまく(周囲に愛嬌を積極的に示すこと)
- 尾を振る犬は叩かれず(愛嬌があれば嫌われない)
対義語
類似のことわざ
- 愛嬌たっぷり
- 笑顔に敵なし(笑顔・愛嬌で人を和ませる)