意味
ことわざの意味
苦労して少しずつ蓄えたものを、一度に大量に使い果たしたり、不注意で失ったりすることのたとえです。
用例
- 長年コツコツと貯金してきたのに、ギャンブルで一晩にして失うなんて、まさに爪で拾って箕で零すだ。
- 節電や節約を積み重ねても、一度の豪華な旅行でそれ以上の出費をしていては、爪で拾って箕で零すようなものだ。
ことわざの由来
「爪で拾う」は、指先や爪を使って小さなものを一つ一つ拾い集めるような、細かく根気のいる作業を指します。一方の「箕(み)」は、穀物などをふるい分けるための大きな農具で、一度にたくさんのものが入ります。小さな努力で集めたものを、大きな器からこぼすように一気に失うという対比から、報われない徒労や無駄遣いを戒める言葉として生まれました。
類似のことわざ
- 爪に火をともす(※蓄える努力の表現として)
- 骨折り損のくたびれ儲け
- 砂を固めて塔を作る
英語の類似のことわざ
To save at the spigot and let out at the bunghole. Penny wise and pound foolish.
ことわざを使った文学作品
江戸時代の浮世草子や、蓄財と浪費をテーマにした落語の演目などで、家計の教訓として語られることがあります。