【せし】~【せと】

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・世辞賢い
(せじがしこい) 世事に良く通じている。世渡りが巧(うま)い。
・世辞で丸めて浮気で捏ねる
(せじでまるめてうわきでこねる) 人を籠絡(ろうらく)する。お世辞を言って巧(うま)く丸め込み、浮気心を利用して思いのままに操(あやつ)る。
・せしめる 
巧(うま)く立ち回って自分のものにする。まんまと手にする。また、横取りする。 用例:浄・
弁慶京土産−三「大国の二三が国は鏡にかけてせしめたり」 用例の出典:弁慶京土産(べんけいきょうみやげ) 浄瑠璃。時代物。近松門左衛門。元禄元年(1688)(説)。義経もの。・・・詳細調査中。
・世上構わず(せじょうかまわず) 世の中の風説に無関心であるということ。人々の評価を気に病まない。自分の行動などに対する非難を意に介さない。
・世上の毀誉は善悪にあらず(せじょうのきよはぜんあくにあらず) 世間で貶(けな)したり誉(ほ)めたりするのは、必ずしもその事の善悪によるものではない。
・世上をやめる
(せじょうをやめる) 現在その人が住んでいる世の中を返上するという意味から、世間との付き合いを絶ち切ること。或いは、俗世間や人々から逃避すること。

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・背筋が寒くなる(せすじがさむくなる) 激しい恐怖感などで、ぞっとする。恐怖で背の中心が震えるようである。

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・せせかましい 1.
こせこせしている。性急である。 類:●
せせこましい 2.下品で、詮索(せんさく)好きで、風変わりである。〔日葡辞書
・せせくり合う 1.
男女が互いに戯れる。いちゃいちゃする。ちちくり合う。 用例:浮・
新色五巻書−四「三人せせくりあい、続狂言見る内懐に手を入れ」 2.互いに押しあいへしあいする。また、互いに競う。せり合う。 用例:浄・十二段−三「我も我もと引のけつきのけせせくりあひ」 用例の出典①:新色五巻書(しんしょくごかんしょ) 浮世草紙。元禄11年(1698)。西沢一風。・・・詳細調査中。 用例の出典②:十二段(じゅうにだん) 浄瑠璃。近松門左衛門。元禄3年(1690)竹本座初演。「十二段草子」に、謡曲「張良」「熊坂」「隅田川」などを加えて脚色したもの。鞍馬山の牛若丸と金売り吉次の奥州下りやその途中の浄瑠璃姫との出会いなど描いた。
・せせこましい 1.物が周(まわ)りに多くあったりして狭くて余地がない。ゆとりがなくて窮屈である。狭苦しい。 例:「せせこましい家」 2.些細なことに拘(こだわ)り、心にゆとりがない。性質がこせこせしている。気が小さい。 用例:浄・娥歌かるた−一「経政さまもこましゃくれて、<略>せせこましうてこちはいや」 例:「料簡(りょうけん)がせせこましい」
・是是非非
(ぜぜひひ) 《四熟》 一定の立場に囚(とら)われず、良いことをはっきり良いとし、悪い事を悪いと公平な立場で判断すること。 例:「是是非非主義」 出典:「荀子−修身」「是是非非、謂之知、非是是非、謂之愚」
・せせら笑う
(せせらわらう) 1.相手を小馬鹿にして笑う。嘲(あざ)笑う。 類:●せせ笑う 用例:浄・平仮名盛衰記−二「平次景高せせら笑ひ」 2.人やものごとを小馬鹿にする。悪く言う。見下(みくだ)す。軽蔑する。

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・世帯染みる
(せたいじみる) 世帯持ち特有の考え方を持ったり、それらしい態度になる。また、世帯持ちの苦労から、地味で老(ふ)けて見える。 類:●所帯(しょたい)染みる
・世帯に迫る
(せたいにせまる) 生活が貧しく困窮している様子。
・世帯仏法腹念仏(せたいぶっぽうはらねんぶつ) 仏法も念仏も衣食のためにするものだということ。単に「世帯仏法」とも言う。 用例:浄・今宮心中−上「世帯仏法腹念仏、口に食ふが一大事」 用例の出典:
今宮心中(いまみやしんじゅう) 浄瑠璃。近松門左衛門。正徳元年(1711)。針子の女きさと相愛の手代二郎兵衛が、女の親が恋敵に書いた結婚証文を主家の戸棚から盗み、破り捨てるが、誤って大事な商売の証文まで破り、2人は首を括(くく)って死ぬ近松門左衛門でござーい!
・世帯を破る
(せたいをやぶる) 生活苦や喧嘩などで離婚する。世帯を解消する。 用例:浮・好色五人女−1「世帯やぶる時分暇の状は取ておく男なしぢやに」

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・世知賢い
(せちがしこい) 世知に長じていて賢い。また、損得の打算に敏感で、勘定(かんじょう)高い。 類:●抜け目ない 用例:咄・
百物語−上「よろづせちがしこき人ありて」 ★近世上方語<大辞林(三)> 用例の出典:百物語(ひゃくものがたり) 咄本(落語)。三遊亭圓朝作(といわれる)。怪談の百物語を題材に作られたもの。 圓朝は自ら蒐集した幽霊画を高座の後に掲げて人々の恐怖を煽(あお)っていた。
・世知がまし
(せちがまし) 世知に長(た)けている風である。世知賢く見える。 
★「がまし」は接尾語<国語大辞典(小)>
・世知辛い
(せちがらい) 1.小賢(ざか)しい。計算高い。打算的でこせこせしている。 類:●抜け目がない 用例:談・
八景聞取法問−四「兒才(さるがしこい)といふのか世智辛(セチカライ)といふのか」 2.世渡りが難しい。暮らし難(にく)い。住み難い。 例:「世知辛い世の中」 用例の出典:八景聞取法問(はっけいききとりほうもん) 談義本。5巻5冊。梅牆述。宝暦4年(1754)・・・詳細調査中。
・世知弁
(せちべん) 1.僅かのことにも損得を気にすること。勘定高いこと。けち臭いこと。 用例:史記抄−19「せかせかとせちべんなる者よりは、ましぢゃぞ」 2.「世智弁聡(せちべんそう)」の略。仏教用語。八難の一つ。世知に長けているせいで邪見(じゃけん)に陥(おちい)ること。 用例:米沢本沙石集−3・9「内々は世知弁にて心まさなく」
・世知弁坊
(せちべんぼう) 《四熟》 吝嗇(りんしょく)な者を卑(いや)しめていう言葉。 類:●吝(しわ)ん坊●けちん坊

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・絶纓の会(ぜつえいのかい) 楚の荘王の逸話。為政者(いせいしゃ)の寛容と、壮士の報恩を説いたもの。三国志では、李儒(りじゅ)が董卓(とうたく)を諫めるために引用したとされる。 
故事:説苑−復恩」 戦勝の宴のとき、闇に紛れて荘王の寵姫(蔡姫?)の股座に手を差し入れた壮士があった。蔡姫は犯人探しをして呉れと、荘王に願い出たが、荘王は「全員帽子の冠纓(紐)を取って下に捨てよ」と言ってから、灯りを点けさせた。恥を掻かずに済んだこの壮士は、後に荘王の危機を、身を呈して救った。
折角(せっかく)
・尺蠖の屈するは伸びんがため
(せっかくのくっするはのびんがため)[=屈むは〜] 尺取虫(しゃくとりむし)がからだを縮めるのは、次にからだを伸ばして前進しようとするためであるということから、将来大きく飛躍しようとする人間は、一時、人の後ろに下がって待機する心掛けが必要であるということ。 出典:「易経−繋辞・下」「尺蠖之屈、以求信也、竜蛇之蟄、以存身也」
・せっかち 
先ばかりを急いでいて落ち着かない様子。また、その人。 類:●気短(きみじか)●性急●待て暫しがない 
★「急勝(せきがち)」の変化という<国語大辞典(小)>
・折花攀柳
(せっかはんりゅう) 《四熟》 花を折り柳に攀(よ)じ登るという意味で、花流の巷(ちまた)に遊ぶこと。つまり、遊里で芸者や遊女と遊ぶこと。
折檻(せっかん)
・積毀骨を銷す
(せっきほねをしょうす) 謗(そし)りも多く積もれば、固い骨をも溶かしてしまうという意味で、衆人の口は恐ろしいということの喩え。 類:●積羽舟を沈む 出典:
鄒陽「獄中上梁王書」 人物:鄒陽(すうよう) 前漢。斉の人。前203〜前129年。戦国末期の知謀の士。梁の孝王に投獄されながらも、獄中からの上書によって梁の上客となった。
・節句働き
(せっくばたらき) 皆が仕事を休む節供の日に、普段怠(なま)けている者が、自分だけ殊更に忙しそうに働くこと。 類:●節供倒し 例:「怠け者の節供働き
・節句前知らず
(せっくまえしらず) 節句の前に感情を締(し)める習わしがあったが、それを知らないということで、暢気(のんき)であること。一般に、金銭の苦労を知らずに暢気(のんき)でいること。
・絶絃(ぜつげん) 愛用の楽器の弦を断つこと。転じて、慣れ親しんだ物や人や行為と決別すること。 出典:「呂氏春秋−本味」「鍾子期
死、伯牙破琴絶絃終身不復鼓琴」 参考:知音 故事:列子−湯問」 中国古代の琴の名人伯牙(はくが)は、自分の技量を最も理解してくれた鍾子期(しょうしき)に死別してから愛用の琴の弦を断ち、二度と琴を弾かなかった。
・切磋琢磨
(せっさたくま) 《四熟》 「切」は刻む、「磋」は鑢(やすり)などで擦り磨く、「琢」は玉を磨く、「磨」は砥石などで磨くの意味。 1.骨・角・石・玉などを切り磨くこと。磨き上げて細工すること。2.学問や道徳、また技芸などに励むこと。3.仲間同士互いに戒め合い、励まし合い、また競い合って向上すること。人格を磨くこと。 出典:「詩経−衛風」「如、如
・切歯
(せっし) 歯と歯とを軋(きし)り合わせること。歯を食い縛(しば)ること。転じて、極めて無念に思うこと。また、酷く憤慨すること。 例:「
切歯扼腕
・切歯痛憤
(せっしつうふん) 《四熟》 歯軋(ぎし)りをして大いに憤慨するという意味で、酷(ひど)く腹を立てて憤(いきどお)り嘆くこと。 類:●切歯慷慨(せっしこうがい)
・切歯扼腕(せっしやくわん) 《四熟》 歯軋りをし腕を握りしめること。激しく怒ったり悔しがったりすること。 出典:「史記−張儀伝」「是故天下游談士、莫不日夜
?[手+益]瞋目切歯、以言従之便、以説人主」
・折衝
(せっしょう) 1.敵が衝突してくるのを挫(くじ)き止めること。また、敵の鉾(ほこ)さきを折ること。 出典:「詩経−大雅・緜、伝」 2.転じて、特に、外交における談判(だんぱん)。 参考:樽俎折衝 3.一般に、利害の食い違う相手と駆け引きをすること。また、その談判。 例:「漁業問題の折衝に当たる」
・殺生
(せっしょう) 1.生き物を殺すこと。仏教では十悪の一つとされている。 例:「無益な殺生はするな」 2.惨(むご)いこと。思い遣りがないこと。 例:「そんな殺生な」
・殺生八分の損、見るは十分の損
(せっしょうはちぶのそん、みるはじゅうぶのそん) 1.生き物を殺す人間に良いことは巡ってこない。更に、それを見て喜ぶような者には、もっと幸運は来ない。2.悪事を起こす者にも罪はあるが、それを見過ごしにする者には一層重い罪があるということ。
・雪上霜を加う
(せつじょうしもをくわう) 物が多過ぎるところに、更に同種のものを加えること。良い意味にも悪い意味にもいう。 類:●黄金塗りの上に黄金を塗る●長者の脛(はぎ)に味噌を付ける 出典:
伝燈広録(でんとうこうろく) 成立未詳。長治2年(1105)に伝法潅頂を受けた静誉の伝・・・詳細調査中。 
・絶世の美人
(ぜっせいのびじん)[=佳人(かじん) 世にまたとないほど美しい女性。比較するもののない美人。美しさが並外れていること。 類:●傾国●傾城 出典:「古文真宝−五言古風長篇」 杜子美(杜甫)『佳人』「絶代佳人、幽居在空谷」
・節制は最良の薬なり
(せっせいはさいりょうのくすりなり) 何事においても度を越さず、欲求を適度に抑えて暮らすことが、どんな良薬にも勝(まさ)るものである。 類:●腹八分に医者要らず●Temperance is the best physic [medicine].<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典
・折箭の戒め
(せっせんのいましめ) 一本の矢は直ぐに折れてしまうが、十九本纏(まと)めたの矢は折れない。皆で力を合わせることの大切さを説いた教え。 類:●三矢の教訓 出典:「魏書−吐谷渾伝」「阿豺《略》曰、汝取一隻箭折之、慕利延折之、又曰、汝取十九隻箭折之、延不能折」

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・絶体絶命
(ぜったいぜつめい) 《四熟》 「絶体」「絶命」は共に九星占いでいう凶星の名。転じて、どうしても逃れようのない切羽詰まった状況にあること。追い詰められて進退が窮まること。 例:「絶体絶命の窮地」 類:●剣が峰
・舌端火を吐く
(ぜったんひをはく) 弁舌鋭く説(と)き立てる。勢い鋭く論ずる。
・雪中の松柏
(せっちゅうのしょうはく) 松や柏は冬でもその色を変えない。 1.困難や苦難に遭(あ)って初めて、人の真価が分かるものである。また、君子の真価は普段は分からないが、大事に遭遇して初めて表われるものだということ。 2.苦難に遭っても主義や主張を変えない。節操が極めて固いことの喩え。 ★ここでの「柏」は、檜(ひのき)の一種のコノテガシワのこと。 出典:謝枋得(しゃほうとく)の詩「初到建寧賦詩二首−一」「雪中松柏愈青青、扶植綱常在此行、天下久無キョウ[龍/共]勝潔、人間何独伯夷清」
・雪中の筍
(せっちゅうのたけのこ・たかんな) 1.有り得ないものの喩え。 類:●兎角亀毛 2.孝心が深い喩え。孝心が天に報われることの喩え。 
故事:「呉志−孫皓伝」の注に引かれる「楚国先賢伝」 中国、三国時代呉の孟宗が、冬に竹林に入って哀嘆したところ、母の好む筍を得たという。 出典:楚国先賢伝(そこくせんけんでん) 呉志(三国志)の裴注にある文章。・・・調査中。
・雪隠浄瑠璃
(せっちんじょうるり) 雪隠のように他に人のいないところで語るばかりで、人前ではやれない下手(へた)な浄瑠璃。また、広く、拙(まず)い芸のこと。 ★「せっちん」は「雪隠(せついん)」からの転か。「雪隠」は、離れたところにある雪(すす)ぎ場の意味か。中国・霊隠寺の雪竇(せっとう)という厠掃除の長の故事からともいうが、中国語辞典に「雪隠」は無い。また一説に、「西浄(せいちん)」の転訛ともいわれる。
・雪隠大工(せっちんだいく) 《四熟》 雪隠の工事以外に使えない大工という意味で、腕前の良くない下手(へた)な大工を嘲(あざけ)っていう言葉。
・雪隠詰め
(せっちんづめ) 1.将棋で相手の王将を、また、十六六指(じゅうろくむさし)という遊戯で親石を、盤の隅に追い込んで詰めること。2.逃げ場のないところに追い詰めること。
・雪隠で饅頭
(せっちんでまんじゅう) こっそり隠れて利益を一人占めにすること。こっそりと巧(うま)いことをするたとえ。
・雪隠の火事
(せっちんのかじ) 「焼け糞」の洒落。 ★雪隠(=便所)が火事になると、糞が焼け焦げるということから。
・雪隠の錠前
(せっちんのじょうまえ) 便所の中でする咳払いのこと。昔、便所に入っているときに人が来た場合、咳払いをして使用中であることを知らせたことから。
・雪隠虫も所贔屓
(せっちんむしもところびいき) どんな汚いところでも、住み慣れたところが良いと思うのが人情であるということ。
・雪泥の鴻爪
(せつでいのこうそう) 雪融(ど)けの泥濘(ぬかるみ)の上を鴻(ひしくい)が歩いた爪跡という意味で、跡形が残らないこと。特に、人の行いや、世間の出来事などが消えてしまって、後から尋ね難いことにいう。人の事跡などは痕跡(こんせき)が残らないものだということ。 出典:蘇軾「和子由ベン池懐旧」
・切ない時は親
(せつないときはおや) 1.苦しいときや困ったときに頼りになるのは、やはり親であるということ。2.苦しいときや困ったときには、親を口実にしてその場を切り抜けなさいということ。 類:●切ない時の神頼み●叶わぬ時は親を出せ
・舌に掛ける
(ぜつにかける) 口先で巧く言い包(くる)めて相手を丸め込むこと。お世辞を言って相手を口説き落とすこと。
・殺の報殺の縁(せつのほうせつのえん) 人を殺すと、その報(むく)いが来て、自分が殺される縁に繋(つな)がるということ。
・切羽詰まる
(せっぱつまる) ものごとが差し迫ってどうにもならなくなる。抜き差しならなくなる。 類:●手も足も出ない二進も三進も行かない●抜き差しならない退っ引きならない 用例:人情・仮名文章娘節用−後「せっぱつまったそのときは、又外に思案もあらうから」 ★「切羽」は鍔(つば)と鞘(さや)が接する部分に付ける金具。敵が向かって来ているのに、切羽が鞘に詰まって刀が抜けない状態。 ★また、敵が鍔際(つばぎわ)まで迫ってきていて手も足も出ない状況のこと、ともいう。
・切羽
?[金+祖](せっぱはばき) 「?[金+祖]」は、刀身を固定する金具のこと。切羽にぴったりと付くものという意味で、膝詰め談判をすること。 類:●膝詰め談判●詰め開き
・節を折る
(せつをおる)[=屈する] 節操を曲げて人に従う。自分の意向を曲げて人に従う。節操を守り通そうとする心が挫(くじ)ける。
・節を遂ぐ(せつをとぐ) 節操を貫き通すという意味で、あらゆる困難を排して責任や義務を全うすること。或いは、信念を貫くこと。 類:●
節を全うす 反:■節を折る■節を屈する■節を曲ぐ
・節を全くす(せつをまったくす)[=全(まっと)うす] 節操を守り通す。

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・瀬戸際(せとぎわ) 1.小さな海峡と海との境い目のところ。2.ものごとの、成功か失敗かの分かれ目。安危・生死などが決まる重大な分岐点。 用例:浄・
大塔宮曦鎧−三「此瀬戸際に、思案どころか」 用例の出典:大塔宮曦鎧(おおとうのみやあさひのよろい) 浄瑠璃。竹田出雲・松田和吉、近松門左衛門添削。享保8年(1723)。竹田出雲の最初の作。合作浄瑠璃の走りとされる。・・・詳細調査中。

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