終わりよければすべてよしおわりよければすべてよし

ことわざの意味
途中の過程でどんなに苦労や失敗があったとしても、最終的な結末が良ければ、それまでのすべてが許容され、良いものと見なされるということ。

用例

  • 旅行中に道に迷ったり雨に降られたりして大変だったが、最後に素晴らしい温泉と料理を楽しめたので、終わりよければすべてよしだ。
  • プロジェクトはトラブル続きでヒヤヒヤしたが、無事にリリースできて顧客も満足してくれた。まさに終わりよければすべてよしである。
  • 試合内容は散々だったが、終了間際に逆転ゴールが決まり勝利した。監督も「終わりよければすべてよし」と胸をなでおろした。

ことわざの由来

このことわざは、イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『All’s Well That Ends Well』の日本語訳として広く定着しました。 元々の英語のことわざ自体はシェイクスピア以前から存在していましたが、彼の作品タイトルになったことで世界的に有名になりました。 「結果がすべて」という成果主義的な考え方を表す一方で、途中の失敗を慰め、最終的な成功を祝うポジティブな言葉としても使われます。

類似のことわざ

  • 結果オーライ: (和製英語ですが)過程にミスがあっても、結果的にうまくいったから問題ないという意味。
  • 勝てば官軍: 戦いに勝った者が正義とされること。結果さえ良ければ(勝てば)、過程や手段は問われないというニュアンスで通じる。
  • 最後に笑う者が最もよく笑う: 最初や途中で負けていても、最後に勝利を収める者が真の勝者であるということ。
  • 雨降って地固まる: トラブル(雨)があったおかげで、かえって以前より良い状態(地盤が固まる)になること。悪い過程を経て良い結果になる点で類似。

英語の類似のことわざ

  • All’s well that ends well.(終わりよければすべてよし/直訳かつ由来)
  • The end crowns the work.(結末が作品に冠を授ける/最後が肝心である)
  • He who laughs last, laughs best.(最後に笑う者が最もよく笑う)