ことわざの意味
好機(チャンス)はすぐに捉えなければならず、通り過ぎてしまってから捉えようとしても手遅れになるということ。
用例
迷っている暇はないよ。「チャンスの神様は前髪しかない」と言うだろう。今すぐ決断して行動に移すべきだ。
ことわざの由来
ギリシア神話に登場する「カイロス(Kairos)」という神の容姿に由来します。カイロスは「機会(チャンス)」を司る神で、前髪は長いが後頭部は禿げているとされています。また、足には翼が生えており、通り過ぎるのが非常に速いため、向かってくるときに前髪を掴まなければ、通り過ぎた後で捕まえようとしても掴む髪がなく、二度と捕まえることができないという寓意から生まれました。
類似のことわざ
英語の類似のことわざ
- Take time by the forelock.(時の神の前髪をつかめ)
- Opportunity knocks but once.(好機は一度しか訪れない)
- Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)
ことわざを使った文学作品
ポジディッポス(古代ギリシアの詩人)による『カイロスの彫像への碑文』 ※この詩の中で、彫刻家リュシッポスが作成したカイロス像との対話形式により、「なぜ前髪が顔にかかっているのか」「なぜ後頭部は禿げているのか」といった、このことわざの根源となる描写が詳細に記されています。