鳶に油揚げをさらわれるとんびにあぶらあげをさらわれる

ことわざの意味
大切なものや、苦労して手に入れようとしていたものを、不意に横から現れた者に奪い去られてしまい、呆然とする様子。

用例

  • ずっと交渉を続けてきた契約だったが、土壇場で競合他社に鳶に油揚げをさらわれる形となった。
  • 意中の相手に告白しようと準備していたのに、友人に先を越されてしまい、まさに鳶に油揚げをさらわれる気分だ。

ことわざの由来

空を飛んでいる鳶(トビ)が、人間が手に持っている食べ物を一瞬の隙をついて空から急降下して奪っていく様子から生まれた言葉です。江戸時代の庶民にとって、油揚げは好物であり、それを不意に奪われることは非常に残念で驚くべきことでした。自分の不注意や油断から、意外な相手に利益を横取りされる悲哀を表現しています。

類似のことわざ

英語の類似のことわざ

To have the bread taken out of one’s mouth To be snatched away

ことわざを使った文学作品

江戸時代の川柳や俳諧において、日常の不運や油断を風刺する表現として頻繁に登場します。また、落語などの古典芸能でも、間抜けな失敗を象徴する言葉として使われます。