石に漱ぎ流れに枕す(いしにくちすすぎながれにまくらす)

ことわざの意味
負け惜しみが強く、自分の誤りに屁理屈を付けて言い逃れる。
夏目金之助のの筆名「漱石」はここから。また、「流石(さすが)」もここから。

類似のことわざ

出典について

世説新語-排調」・「晋書-孫楚伝」 中国、晋の孫楚(そんそ)が「石に枕し流れに漱ぐ」を「石に漱ぎ流れに枕す」と言い誤ったのを、「石に漱ぐ」は歯を磨くため、「流れに枕す」は耳を洗うためだとこじつけて弁解した。

ことわざに関連する人物の詳細

晋書(しんじょ) 中国の正史。130巻。唐の太宗の時、房玄齢(ぼうげんれい)らが詔(みことのり)を奉じて撰んだ。24史の一つ。貞観20年(646)成立。帝紀10・志20・列伝70・載記30巻からなる。宣帝・武帝の2帝紀と陸機(りくき)・王羲之(おうぎし)の2伝は太宗自撰。陸機以下18家の晋史を集め、編修したもの。