ことわざの意味
身分相応に満足することを知る。今の自分の状況に感謝し、それ以上を貪欲に求めない心を持つことが、真の精神的な豊かさにつながるという意味。
用例
彼は決して高望みはせず、日々のささやかな幸せを大切にしている。まさに「足るを知る」生き方だ。
ことわざの由来
古代中国の思想書『老子(道徳経)』の第三十三章にある「足るを知る者は富む(知足者富)」という言葉に由来します。物質的にどれだけ持っていても満足できない人は貧しく、逆に持っているものが少なくても、今の状態で十分だと満足できる人は、精神的に富んでいるという教えです。
類似のことわざ
- 知足(ちそく)
- 足るを知る者は富む
- 起きて半畳寝て一畳
英語の類似のことわざ
- Enough is as good as a feast.(十分は御馳走と同じ=満腹すればご馳走を食べたのと同じこと)
- He is rich that has few wants.(欲望の少ない者は富める者である)
- Contentment is the greatest treasure.(満足を知ることは最大の宝である)