下手の真ん中上手の縁矢へたのまんなかじょうずのふちや

ことわざの意味
弓矢において、腕の未熟な者は的の真ん中を狙うが、かえって縁(ふち)のあたりに当てる結果になり、熟練した上手な者は縁を狙って中心に命中させる。転じて、未熟な者でもたまには良い結果を出し、上手な者はどこを狙っても的確に結果を出すという意味。

用例

「彼は絵が得意ではないが、下手の真ん中上手の縁矢というように、思いがけず審査員の目に留まる作品を描いた。」

「初めて料理した彼女は偶然においしい一品を作り上げた。まるで下手の真ん中上手の縁矢とはよく言ったものだ。」

下手の真ん中上手の縁矢で、新入社員が提案したアイデアが社内で一番評価された。」

ことわざの由来

弓道の稽古から生まれた言葉。下手な射手が的の真ん中を狙うと、力の加減や照準が定まらず、かえって矢が縁(ふち)付近に飛んでしまう。一方、熟練者は意図して縁を狙うことで、反動や軌道を計算し結果的に的の中心を射抜く。この弓矢の技術的な現象が転じて、技量の差や意図せぬ成功を表す表現として使われるようになった。

類義語

英語の類似のことわざ

  • Even a fool may sometimes give good counsel.