折角(せっかく)

ことわざの意味
1. 高慢な者の鼻をへし折ること。慢心を打ち砕くこと。
2. 力を尽くすべき大事なこと。気を付けなければならないこと。 用例:風姿花伝-七「三日の中に、殊にせっかくの日と覚しからん時」
3. 困難に遭うこと。また、その困難。 用例:日葡辞書「ナンギ、セッカクニワウ」
4. 一方(ひとかた)ならない苦労をすること。死力を尽くすこと。 類:●骨折り 用例:保元-上「大小の合戦数をしらず、中にもせっかくの合戦、二十余ヶ度なり」
5. 頭巾の一方の角を曲げること。

出典について

  1. 漢書-朱雲伝」 昔中国で、朱雲が五鹿の人充宗と易を論じて勝ち、時の人が評して、「朱雲の強力、よく鹿の角を折った」と洒落(しゃれ)た。
  2. 後漢書-郭太」 後漢の郭泰(林宗)が雨に遭って、その頭巾の一方の角が折れたのを見て、当時の人が真似て、頭巾の角を折った。