酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)

ことわざの意味
酒は、適量を飲めば、多くの薬以上に健康のために良い。

類似の英語のことわざ

  • Good wine makes [engenders] good blood.(良い酒は良い血を作る)

対義のことわざ

  • 酒は諸悪の元

出典について

「漢書-食貨志・下」 「夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好」 
★王莽(おうもう)が施行した法令の1つ「六管」<6品目の専売(専有)制度>の詔(みことのり)にあった言葉。 「そもそも塩は食物に最も肝心なもので、酒は百薬の長、目出度い会合で嗜(たしな)む良きものである。鉄は農耕の基本となるものであり、名山や大きな湖沼(こしょう)は、狩猟や採集、漁業の豊饒(ほうじょう)な倉庫なのである。」

出典の詳細

漢書(かんじょ) 中国の歴史書。正史の一つ。100巻。後漢の班固(はんこ)著。高祖から平帝までの231年間の史実を紀伝体で記(しる)した書。司馬遷の「史記」と共に中国の史書を代表する。「前漢書」。

ことわざに関連する人物の詳細

王莽(おうもう) 中国、前漢末期の政治家。新の建設者。前45~後23。字は巨君。前漢の元帝の皇后(王太后)の甥。自ら擁立した平帝を毒殺し、やがて帝位を得、国号を「新」と改める。政策の失敗、匈奴の侵入などにより財政が逼迫し「赤眉の乱」を招き、漢の劉秀(後漢の光武帝)に攻められ、長安入城の混乱の中、商人に殺された。在位15年(8~23)。