ことわざの意味
山椒の実は小さいが非常に辛いことから、特に、身体は小さくても、気性や才能が非常に鋭く優れている者を指して言う。
類似のことわざ
用例について
俳・毛吹草-二「さんせうは小粒なれどもからし」
伎・極附幡随長兵衛-大詰「是れが譬にいふ通り、山椒は小粒でぴりりと辛い、大きな形(なり)だがおいらは甘い」
用例の出典
極附幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ) 歌舞伎。世話物。4幕。河竹黙阿弥。明治14年(1881)東京春木座初演。講談からの脚色。旗本水野十郎左衛門が町奴幡随長兵衛を自邸に招き、湯殿で刺殺する一件に、力士桜川五郎蔵の義死をからめる。通称「湯殿の長兵衛」。