ことわざの意味
全く事実がないところには、噂が立つはずがない。噂が立つからには、何かしらその原因となる事実や根拠があるはずだというたとえ。
用例
週刊誌に不祥事をスクープされた彼は「事実無根だ」と否定しているが、火のない所に煙は立たぬと言うし、何かしら思い当たる節があるのではないだろうか。
ことわざの由来
煙が発生するためには、必ずその元となる火(燃焼)が必要であるという自然現象の因果関係から来ています。「結果(煙・噂)があるなら、必ず原因(火・事実)がある」という論理を、人間関係や世間の噂に当てはめたものです。
類似のことわざ
- 蒔かぬ種は生えぬ(原因がなくては結果が生じないことのたとえ)
- 源(みなもと)あらずして流れ分かれず ・煙あれば火あり
英語の類似のことわざ
- There is no smoke without fire.(火のない所に煙は立たない)
- Where there’s smoke, there’s fire.(煙があるところには火がある)