病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)

ことわざの意味
1. 不治の病気に罹(かか)る。また、病気が重くなって治る見込みがなくなる。
2. ある物事に極端に熱中して、抜け出せなくなる。

ことわざの補足

「膏」は胸の下の方、「肓」は胸部と腹部との間の薄い膜。ともに治療し難いところとされる。誤って「病膏盲(こうもう)に入る」ともいう。<大辞林(三省堂)>

出典について

春秋左伝-成公10年」 中国春秋時代、晋の景公が病気になり、病気が二童子となって、肓の上と膏の下に隠れようと話している夢を見た。医者が診察すると、病根が肓の上と膏の下に入ってしまっているから治療できないと言ったという。