鬼の念仏おにのねんぶつ

ことわざの意味
無慈悲で恐ろしい者が、うわべだけ慈悲深く装ったり、殊勝な様子を見せたりすることのたとえ。また、決して改心するはずのない者が、似つかわしくない振る舞いをすること。

用例

「あんなに部下をこき使っていた課長が、急に優しく健康を気遣うなんて、まるで鬼の念仏だ。何か裏があるに違いない。」

ことわざの由来

本来、残酷で人を食らうとされる「鬼」が、仏に仕える者が唱える「念仏」を口にするという、非常に不釣り合いで奇妙な光景に由来します。江戸時代の大津絵では、角のある鬼が僧衣をまとい、数珠を下げて念仏を唱える姿(鬼の念仏)が、偽善を風刺する画題としてよく描かれました。

対義語

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