百里を行く者は九十里を半ばとすひゃくりをいくものはきゅうじゅうりをなかばとす

ことわざの意味
何事も終わりの部分が難しいため、九分通り終わっていても、まだ半分しか終わっていないくらいのつもりで気を引き締めて努力せよという教え。

用例

  • あと少しで完成だが、油断してはいけない。百里を行く者は九十里を半ばとすと言うだろう。
  • 勝利目前で逆転されてしまった。百里を行く者は九十里を半ばとすの精神が足りなかった。
  • プロジェクトは最終段階こそ慎重に進めよう。百里を行く者は九十里を半ばとすだ。

ことわざの由来

中国の古典『戦国策』に見られる言葉です。旅をする時、九十里まで来ても残りの十里が長く苦しく感じられることから、最後まで気を抜くなと戒めています。

類似のことわざ

  • 油断大敵
  • 九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)

英語のことわざ

  • There’s many a slip ‘twixt the cup and the lip.(杯と唇の間には多くの失敗がある)
  • Don’t count your chickens before they are hatched.(孵化する前にヒヨコを数えるな=捕らぬ狸の皮算用)