意味
ことわざの意味
二つのものの実力や出来栄えにほとんど差がなく、どちらが優れているか(あるいは劣っているか)順位を決めるのが難しいこと。
用例
- 今回のコンテストの最終選考に残った二作品は、どちらも独創的で完成度が高く、実に甲乙つけがたい。
- 彼は数学も得意だが、英語の成績も抜群で、どちらが彼の専門分野かは甲乙つけがたいほどだ。
- 両チームのエース同士の投げ合いは、まさに甲乙つけがたい名勝負となった。
ことわざの由来
「甲乙」とは、古代中国から伝わる暦や順位付けに使われる「十干(じっかん)」の最初の二つ、「甲(こう・きのえ)」と「乙(おつ・きのと)」を指します。 昔の成績表や階級などでは、「甲」を第1位(優)、「乙」を第2位(良)としてランク付けを行っていました。本来であれば順位の差があるはずの二者ですが、その実力が非常に拮抗しており、どちらを1位(甲)にしてどちらを2位(乙)にするか判断に苦しむ状況から、「甲乙つけがたい」という言葉が生まれました。
類似のことわざ
- いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた):どちらも美しくて優劣がつけにくいことのたとえ。
- 伯仲の間(はくちゅうのかん):兄と弟の序列をつけるのが難しいほど、力量が接近していて優劣がないこと。
- 五分五分(ごぶごぶ):双方が互角で優劣がないこと。
- 難兄難弟(なんけいなんてい):どちらが兄でどちらが弟か決めにくいほどよく似ていて、優劣がつけがたいこと。
英語の類似のことわざ
- Six of one and half a dozen of the other.
- There is nothing to choose between them.