災い転じて福となすわざわいてんじてふくとなす

ことわざの意味
身にふりかかった災難や失敗を、自分の知恵や努力でうまく活用し、かえって幸福な結果になるように取り計らうこと。

用例

プレゼンの資料を忘れてしまったが、即興で話した内容が逆に聴衆の心をつかみ、大きな契約につながった。まさに災い転じて福となす結果となった。

ことわざの由来

中国の戦国時代の遊説家たちの策謀を記した書物『戦国策(せんごクサク)』にある「智者は禍(わざわい)を転じて福と為(な)し、敗を転じて功と為す(賢い人は災難を幸福に変え、失敗を成功に変える)」という一節に由来します。また、『史記』の「管晏列伝」にも同様の記述が見られます。

類似のことわざ

  • 怪我の功名(けがのこうみょう)
  • 雨降って地固まる
  • 失敗は成功の母
  • 人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)

英語の類似のことわざ

  • Turn a misfortune into a blessing.(災難を祝福に変える)
  • Every cloud has a silver lining.(どの雲にも銀の裏地がついている=どんなに悪いことの裏にも希望の光がある)
  • Bad luck often brings good luck.(不運はしばしば幸運をもたらす)