ことわざの意味
多くの人が選ぶ道ではなく、他人が見向きもしない裏道にこそ、成功や利益(花の山)があるということ。 他人と同じことをしていては平凡な結果にしかならず、大きな成果を得るには人と違う行動をとるべきだという教えです。特に株式投資などの相場の世界で、群集心理に流されず逆の行動をとることの重要性を説く「相場格言」として有名です。
用例
誰もがこの株はもうダメだと投げ売りしているが、こんな時こそ「人の行く裏に道あり花の山」の精神で、勇気を持って買い向かうべきだ。
ことわざの由来
安土桃山時代の茶人、千利休が詠んだとされる和歌「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け」に由来すると言われています。 本来は「他人が行かない裏道にこそ美しい桜の名所があるかもしれない」という花見の極意を詠んだものですが、それが転じて「他人と違う視点を持つことの大切さ」を説く言葉として定着しました。
類似のことわざ
麦わら帽子は冬に買え(夏に使うものは需要のない冬に買うのが安い=人の逆を行け)
友なき方へ行くべし
相場師は孤独を愛す
英語の類似のことわざ
Buy when others sell; sell when others buy.(人が売るときに買い、人が買うときに売れ)
The crowd is always wrong.(群衆は常に間違っている)
Take the road less traveled.(人の行かない道を行け)
ことわざを使った文学作品
特定の小説のタイトルや台詞として有名というよりは、古くから伝わる「相場格言」の代表格として、江戸時代の相場書や現代の投資・ビジネス関連の書籍・文献で頻繁に引用されています。 また、由来とされる千利休の歌として、茶道や人生訓に関する文献でも紹介されることがあります。