ことわざの意味
好きな人のところへ会いに行くときは、どんなに遠い道のりでも短く感じられるという意味です。恋愛における気持ちの力を表した言葉で、愛情や情熱があれば苦労や困難も苦にならない、という人間の心理を巧みに描いています。転じて、熱意や情熱があれば、どんな困難も乗り越えられるという教訓としても使われます。
用例
「毎週末、彼女に会うために新幹線で2時間かけて通っている。でも惚れて通えば千里も一里で、全然苦にならない。」
「好きなことをやっていると時間があっという間に過ぎる。惚れて通えば千里も一里という感じで、仕事も趣味も熱中できるものは疲れを感じにくい。」
「山頂まで3時間のトレッキングも、好きな仲間と一緒だと惚れて通えば千里も一里というように、あっという間だった。」
ことわざの由来
このことわざは江戸時代の恋愛文化を背景に生まれたとされています。当時は徒歩での移動が基本であり、千里(約4000キロ)という距離は現実的には想像を絶する遠さでした。しかし恋する気持ちがあれば、その苦労を感じさせないという恋愛の力を誇張して表現したものです。「一里(約4キロ)」という身近な距離に千里が感じられるという対比が、恋心の偉大さをユーモラスに示しています。