ことわざの意味
後ろ姿は千両の価値があるほど素晴らしいが、前から見ると一文の値打ちもない、ということ。後ろ姿や一部分は非常に良く見えるのに、全体(または正面)を見ると期待外れであることのたとえ。
用例
「遠くから見るとすごく素敵な人だと思ったが、近づいてみると普通だった。後ろ千両前一文とはよく言ったものだ。」
「あの建物は裏側のデザインが素晴らしいのに、正面はごく平凡で、後ろ千両前一文という感じだ。」
「彼女は後ろ千両前一文というタイプで、歩く姿や後ろ姿はモデルのようだが、正面から見ると印象が変わる。」
ことわざの由来
江戸時代の価値観から生まれたことわざ。「千両」は非常に高い価値を示し、「一文」は最低の価値を示す。当時、芸者や遊女の後ろ姿・着物の後ろの柄が美しいことが特に賞賛された文化背景があり、後ろ姿の美しさと正面の印象の落差を表現したもの。見た目の一面だけで判断することへの戒めとしても用いられる。
類義語
- 見かけ倒し
- 外見と中身は別物
対義語
- 前千両後ろ一文