ことわざの意味
天が張り巡らせた網は、目が粗いように見えるが、悪人を漏らすことなく捕らえる。悪事は必ず露見し、罰せられるということ。
用例
- 長年逃亡していた犯人がついに捕まった。天網恢恢疎にして漏らさずだ。
- どんなに隠そうとしても、悪事はいつかバレる。天網恢恢疎にして漏らさずと言うではないか。
- 彼は完全犯罪を目論んだが、天網恢恢疎にして漏らさず、思わぬ証拠から逮捕された。
ことわざの由来
中国の古典『老子』にある言葉です。「天網」は天の張り巡らす網、「恢恢」は広くて大きいさま、「疎」は網の目が粗いこと。天の網は広くて粗いが、決して悪人を取り逃がすことはないという意味です。
類似のことわざ
- 天罰覿面(てんばつてきめん)
- お天道様は見ている
英語のことわざ
- Heaven’s vengeance is slow but sure.(天罰は遅くとも必ず来る)
- Justice has long arms.(正義の腕は長い=法の網からは逃れられない)