匹夫の勇ひっぷのゆう

ことわざの意味
ただ血気にはやるだけで、思慮分別のない粗野な勇気のこと。一時的な怒りや感情に任せた無謀な行動を指す。本当の勇気(大勇)に対して、軽率で無計画な勇気を批判した言葉。

用例

「大勢を顧みず一人で突撃していくのは匹夫の勇にすぎず、チームに迷惑をかけるだけだ。」

「感情的になって上司に反論するのは匹夫の勇であり、冷静な判断こそが大切だ。」

「真のリーダーは匹夫の勇を戒め、仲間を巻き込む覚悟と戦略を持って行動する。」

ことわざの由来

「匹夫(ひっぷ)」とは身分の低い男、取るに足らない男を指す言葉。孟子の言葉に「匹夫の勇、一人に敵するのみ」とあり、思慮のない勇気は一人の敵にしか通用しないと批判している。孔子も「仁なきものの勇は乱となる」として、道徳的基盤のない勇気を否定した。こうした中国の古典思想から「匹夫の勇」という言葉が生まれ、無謀な勇気への戒めとして用いられるようになった。

類義語

  • 向こう見ずの勇気
  • 血気の勇

対義語

  • 大勇
  • 真の勇気

英語の類似のことわざ

  • Foolhardiness.
  • Reckless courage.