ことわざの意味
ひどくお腹が空いているときは、食べ物を選り好みしないということ。転じて、非常に困窮した状態にあるときは、贅沢を言える状況ではなく、なんでもありがたく受け入れるという意味。
用例
「長い失業期間の後、飢えては食を択ばずの心境で、とにかく採用してくれる会社に入ることにした。」
「飢えては食を択ばずというが、本当に追い詰められたとき、人は選り好みなどしていられないものだ。」
「避難所での生活は過酷だったが、飢えては食を択ばず、支給される食事を感謝していただいた。」
ことわざの由来
「択ばず」は「選ばず」の意。食べ物に困るほど空腹の状態では、好き嫌いを言っている余裕はないという現実的な観察から生まれたことわざ。人間の本能的な行動を表しており、困窮状況での謙虚さや切実さを示す言葉として広く使われてきた。ラテン語の格言「Fames est optimus coquus(空腹は最良の料理人)」にも通じる考え方。
類義語
英語の類似のことわざ
- Hunger is the best sauce.
- Beggars can’t be choosers.