ことわざの意味
物事や状況を非常にうまく言い表しており、「よくぞそう言い当てた」と感心させる表現や言葉を指す慣用句。言い方が的確で巧みであり、まさに的を射ていることを賞賛する際に使われる。ただ正確なだけでなく、言葉のセンスや機転が感じられるとき、あるいはうまく一言で言い尽くされているときに用いられることが多い。
用例
「彼女の一言は、まさに言い得て妙だった。あの複雑な状況をたった一言で言い表してしまうとは、誰もが驚かずにはいられなかった。」
「先輩の『仕事とは人と人をつなぐ架け橋だ』という言葉は言い得て妙で、新入社員たちの心に深く刺さり、長く語り継がれた。」
「あの評論家の批評は言い得て妙で、多くの読者が『そうそう、まさにその通り』と膝を打ちながら読んだという。」
ことわざの由来
「言い得て」は「うまく言い当てて」という意味の動詞句で、「妙」は「巧みで優れている」「絶妙である」という意味の形容動詞。合わせて「うまく言い当てており、絶妙だ」という意味になる。「妙」という文字は中国語由来で、仏教用語としても「奥義」「深玄」を意味する字であり、日本では平安時代頃から優れた芸術や技芸を称える言葉として広く使われるようになった。日本語における美的感覚と言葉の才覚を重んじる文化の中で、表現の巧みさを賞賛する慣用表現として定着したと考えられている。英語では “That’s well put.” や “You hit the nail on the head.” が類似の表現にあたる。