ことわざの意味
弱い者が強い者のえじきになること。また、強い者が弱い者を犠牲にして栄えること。
用例
この業界は巨大資本が中小企業を次々と買収していく、まさに弱肉強食の世界だ。
ことわざの由来
中国・唐の時代の詩人、韓愈(かんゆ)が書いた『送浮屠文暢師序(ふとぶんちょうしをおくるのじょ)』にある一節、「弱の肉は強の食なり(弱者の肉は強者の食べ物となる)」に由来します。 元々は、仏教伝来以前の未開な状態を嘆き、動物的な野蛮な世界を表現した言葉でしたが、現在では競争社会の厳しさを表す言葉として定着しています。
類似のことわざ
- 優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい/優れたものが勝ち、劣ったものが負ける)
- 適者生存(環境に適応した者だけが生き残る)
- 大魚(たいぎょ)は小魚を食らう
英語の類似のことわざ
- The law of the jungle.(ジャングルの掟=弱肉強食)
- The weak are meat; the strong do eat.(弱者は肉であり、強者がそれを食らう)
- Big fish eat little fish.(大きな魚は小さな魚を食べる)