ことわざの意味
本当に優れた隠者は、山奥に逃れることなく、人でにぎわう市中にいながらも、俗世の煩わしさから超越した生活を送ることができるということ。
用例
「大隠は市に隠るというが、その老人は都会の真ん中にある小さな古書店を営みながら、誰にも気づかれずに悠々と暮らしていた。」
「本当の達人は場所を選ばない。大隠は市に隠るの言葉どおり、喧噪の中でも心の平静を保てる人こそ真の修行者だ。」
「彼女は繁華街の一角に住みながら、大隠は市に隠るを地で行くように、世間の喧騒とは無縁の静かな生活を送っていた。」
ことわざの由来
中国の文献に由来する言葉で、「大隠」とは本物の隠者・隠士のこと。「小隠は山林に隠れ、大隠は市廛(してん)に隠る」という言葉が原典とされ、レベルの低い隠者は人里離れた山林に逃げ込むが、真に優れた隠者は繁華な市場(まち)の中にいながらも心を乱されない、という意味。精神的な境地の高さを称えた表現。
類義語
- 小隠は山林に隠れ大隠は市に隠る
- 賢者は心に隠す
英語の類似のことわざ
- A true sage can be hidden in a crowd.