ことわざの意味
破滅や死、あるいは恐ろしい状況へ向かう最初の段階のこと。また、そこへ足を踏み入れると二度と戻れないような、破滅への入り口を指します。
用例
- 軽い気持ちで手を出した借金が、地獄の一丁目になるとは夢にも思わなかった。
- その法案が通れば、プライバシーの侵害が加速する。まさに地獄の一丁目に足を踏み入れるようなものだ。
ことわざの由来
「地獄」という恐ろしい死後の世界の、最初の住所(一丁目)という意味から来ています。ここから先は苦しみが待っているだけで、逃げ場がないという絶望的な境界線を比喩的に表現しています。江戸時代の町割りの考え方と、仏教の地獄思想が結びついて生まれた日本独特の表現です。
類似のことわざ
- 破滅への第一歩
- 奈落の底(※さらに進行した状態)
- 黄泉の国への入り口
ことわざを使った文学作品
『一休地獄物語』 (※一休宗純が詠んだとされる「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」という歌のように、死や地獄への入り口を意識させる江戸時代の文学・説話によく見られます。また、現代のハードボイルド小説や社会派ドラマでも、取り返しのつかない状況の比喩として多用されます)