ことわざの意味
ぼんやりしているうちに30歳になり、何をすべきか迷ってきょろきょろしているうちに40歳になってしまうということ。 歳月の流れは早く、若いうちに努力しないと、何も成し遂げられないまま年をとってしまうという戒め、または自分の不甲斐なさを嘆く言葉。
用例
- 今年の誕生日で私も45歳。「うかうか三十、きょろきょろ四十」とはよく言ったもので、何も実績を残せないままおじさんになってしまった。
- 若いからといって遊んでばかりいると、あっという間にうかうか三十、きょろきょろ四十だぞ。今のうちに将来の計画を立てておけ。
- 同窓会で旧友に会ったが、皆口を揃えて「うかうか三十、きょろきょろ四十だ」と時間の早さを嘆いていた。
ことわざの由来
明治時代の小説家・評論家である斎藤緑雨(さいとうりょくう)の随筆集『霏々刺々(ひひらら)』(1899年刊)にある一節が由来とされています。 元の言葉は「うかうか三十、きょろきょろ四十、ごつごつ五十、なきなき六十」と続き、年齢を重ねるごとの様子をリズミカルかつ皮肉を込めて表現しています。
- うかうか三十:ぼんやりと過ごして30代を迎える。
- きょろきょろ四十:不惑の年になっても落ち着かず、迷ってばかりいる。
- ごつごつ五十:頑固になったり、あるいは生活の苦労で角張ったりする。
- なきなき六十:人生の終盤に差し掛かり、悲嘆に暮れる。
類似のことわざ
- 光陰矢の如し(こういんやのごとし):月日が過ぎるのは、飛ぶ矢のように早いこと。
- 少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし):若いうちはまだ時間があると思っていてもすぐに年はとってしまうが、学問を修めるのは難しいということ。
- 馬齢を重ねる(ばれいをかさねる):馬がただ無意味に年をとるように、自分も何も成さずに年齢を重ねてしまったと謙遜、あるいは自嘲して言う言葉。
英語の類似のことわざ
- Time flies.
- Time and tide wait for no man.
- Idle young, needy old.
ことわざを使った文学作品
- 斎藤緑雨『霏々刺々』
- このことわざの出典元となった作品。「うかうか三十、きょろきょろ四十、ごつごつ五十、なきなき六十、とぼとぼ七十、ちぼちぼ八十、ここらでくたばるがお祝い」と続く記述がある。