鶏鳴狗盗(けいめいくとう)

ことわざの意味
1. 鶏の鳴き真似をして人を騙したり、犬のように物を盗んだりする、卑しい者どものこと。
2. 「史記」の故事から、どんな下らない技能でも、役に立つことがあるということ。

出典について

史記-孟嘗君伝」 秦の昭王に捕えられた斉の孟嘗君が、既に王に献じてあった狐のかわごろもを狗(いぬ)の真似をする食客に盗み出させて、王の寵姫に贈り、その取り成しで釈放され、逃れて夜半に函谷関に来たが、そこには鶏鳴までは開門しない掟があったので、鶏の鳴き真似が上手な食客に鳴き声を出させ、群鶏をそれに和させるようにして開門させて脱出することができた。