ことわざの意味
敵の中に孤立して、味方がいないこと。周囲が敵または、反対者ばかりで味方がいないこと。
類似のことわざ
- 楚歌
- 孤立無援
出典について
「史記-項羽本紀」 中国秦代末、楚の項羽が漢の高祖に垓下で包囲されたとき、高祖は深夜、四面の漢軍に楚国の歌を歌わせた。項羽はそれを聞いて、楚の民がもはや多く漢軍に降(くだ)ったのかと驚き嘆いた。
ことわざに関連する人物の詳細
項羽(こうう)・項籍 中国、秦末の武将。下相の人。名は籍。字は羽。前232~前202。叔父項梁と共に挙兵し、漢王劉邦と呼応して秦を滅ぼし、西楚の覇王となる。後、劉邦と天下の覇権を争ったが、垓下(がいか)の戦いで大敗し、四面楚歌の中を脱したが、故郷の呉の直前の烏江で自殺した。