千変万化(せんぺんばんか)

ことわざの意味
千変万化(せんぺんばんか)とは、物事の様子や状態が、さまざまに、また、限りなく変化することを意味します。「千」も「万」も数が多いことを表し、「変」も「化」も変わることを意味します。同じような意味の言葉を重ねることで、変化の多様さや絶え間なさを強調しています。「せんべんばんか」と読むこともあります。

用例

  • 自然界の景色は、季節や天候によって千変万化する。
  • 現代社会は情報技術の進歩により、千変万化の時代を迎えている。
  • 彼の表情は千変万化し、見ている者を飽きさせない。
  • 戦局は千変万化し、予測が困難だった。

ことわざの由来

「千変万化」の由来は、古代中国の道教の書物である『列子(れっし)』周穆王(しゅうぼくおう)篇に見られる記述「千変万化、窮極す可からず(千変万化して、窮め尽くすことはできない)」とされています。 また、一説には、周の穆王に偃師(えんし)という人形師が人間そっくりの精巧な人形を献上し、その人形がまるで生きているかのように千変万化に動いたという故事に由来するとも言われています。 「千変」も「万化」も、どちらも「さまざまに変わること」を意味し、これらを組み合わせることで変化の多様性と頻繁さを強調しています。

類似のことわざ

  • 変幻自在(へんげんじざい): 思いのままに現れたり消えたり、姿を変えたりすること。変化の自由度が高いニュアンス。