ことわざの意味
前途洋洋(ぜんとようよう)とは、今後の人生や将来が大きく開けており、希望に満ちあふれているさまを表す言葉です。「前途」は将来や今後の道のりを、「洋洋」は水が一面に満ちあふれるように広々としている様子、転じて希望や才能などが豊かに満ちているさまを意味します。つまり、これからの道のりが明るく、大きな可能性に満ちている状態を指し、主に若者や新しい門出を迎える人に対して使われる肯定的な表現です。
用例
- 彼は学業優秀でスポーツ万能、まさに前途洋洋たる青年だ。
- 新しい技術を習得し、彼女は前途洋洋たる未来に向かって歩み始めた。
- 卒業おめでとう。君たちの前途洋洋たる未来を心から祝福します。
- このプロジェクトは順調に進んでおり、前途洋洋と言えるだろう。
ことわざの由来
「前途洋洋」は、特定の故事成語に直接由来するものではなく、「前途」と「洋洋」という二つの漢語が組み合わさってできた四字熟語です。
- 前途(ぜんと): これから進んでいく先。将来。未来。
- 洋洋(ようよう): 水が一面に広がり満ちているさま。そこから転じて、勢いが盛んで広々としているさま、希望や才能などが豊かに満ちているさま。
この二つの言葉が合わさり、「将来が広々と開け、希望に満ちている」という意味を表すようになりました。
類似のことわざ
- 前途有望(ぜんとゆうぼう): 将来に大きな望みがあること。成功する見込みがあること。