読書百遍意自ずから通ず(どくしょひゃっぺんいおのずからつうず)

ことわざの意味
1. 文意の通じないところのある書物も、百遍も繰り返して熟読すれば自然に明らかになる。乱読を戒(いまし)め、熟読が肝心であると説(と)いた言葉。
2. 他人に頼る前に、先(ま)ず自分でしなさいということ。

類似のことわざ

  • Repeated reading makes the meaning clear.(繰り返し読むことで意味がクリアになる。)

出典について

三国志・魏志-董遇・裴松之注」 董遇(とうぐう)という常に本を持っている勉強熱心な人がいた。郡から考廉に推挙され、次第に昇進し、献帝の御前講義を行なう仕事をするようにな人になった。彼の元で直々に学びたいと言う人に、董遇は「読書百篇、義自ら見わる」と言って断った。

三国志・魏志-王粛」の注に引く「魏略」 → 192 呉下の阿蒙 参照。
原文では「読書百ヘン(彳+扁)而義自見」。現在では、「遍」・「篇」などで代用される。