時は金なり(ときはかねなり)

ことわざの意味
英語のTime is moneyを直訳したもの。時間は貴重であり有効なものであるから、無駄に費やしてはいけない。時間の尊さを教えたベンジャミン・フランクリンの格言。

ことわざの由来

ギリシャ起源の「時は高い出費である」に由来する。16世紀後期から英語圏に入って「Time is precious」の形で用いられた。「Time is money」は、フランクリン(18世紀)の文書により広められた。

「時は金なりということを忘れてはならない。自らの労働により一日10シリングを稼げる者が、半日出歩いたり、何もせず怠(なま)けていたりしたら、その気晴らしや怠惰に6ペンスしか使わなかったとしても、それだけが唯一の出費と考えるべきではない。彼はさらに5シリングを使った、というよりむしろ捨てたのである」

ことわざに関連する人物の詳細

ベンジャミン・フランクリン アメリカの政治家・著述家・科学者。1706~90。出版印刷業者として成功し、避雷針の発明や、稲妻の放電現象の証明など科学の分野をはじめ、図書館・高等教育機関の創立などの文化事業にも貢献した。アメリカ独立宣言起草委員で、また、憲法制定会議にも出席した。著書、「フランクリン自伝」。