春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)

ことわざの意味
春の夜は寝心地が良く、つい眠り込んでしまい、夜が明けたことにも気づかないという意味。

用例

  • 春眠暁を覚えずとは言うが、毎日遅刻する言い訳にはならない。
  • 暖かくなり、春眠暁を覚えずで、最近寝坊ばかりしてしまう。

ことわざの由来

中国・唐の時代の詩人、孟浩然(もうこうねん)の漢詩「春暁(しゅんぎょう)」の一節に由来しています。

春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず) 処処啼鳥を聞く(しょしょていちょうをきく) 夜来風雨の声(やらいふううのこえ) 花落つること知る多少ぞ(はなおつることしるたしょうぞ)

(訳:春の夜は心地よく、朝になったのも気づかずに眠ってしまう。鳥があちこちでさえずっているのが聞こえる。昨夜は雨風の音がしたが、花はどれくらい散ってしまったことだろうか。)

類似のことわざ

  • 宵寝朝寝(よいねあさね)
  • 夢かうつつか

ことわざを使った文学作品

  • 尾崎士郎『人生劇場 望郷篇』