木で鼻を扱くる(きではなをこくる)

ことわざの意味
1. 酷く無愛想に振る舞う。冷淡にあしらう。 用例:「木で鼻を括ったような応対」
2. さっぱりする。 用例:俚言集覧「木で鼻をこくったやう、さっばりした事」

ことわざの補足

「こくる」は、こするの意。「くくる」は「こくる」の誤用が慣用化した語<国語大辞典(小学館)>
木で鼻をかみこくるで、木で鼻をかんでは紙と違ってしなえようがないように、我れ関せずでまるきり情愛がない意である。

出典について

『倭訓栞』後篇

出典の詳細

倭訓栞(わくんのしおり) 辞書。谷川士清(ことすが)編。安永4年(1775)頃~。93巻・上中下後4冊。古語・雅語・口語を集め、出典、注釈を加えた。近世の辞書としては珍しく見出し語を五十音順に並べている。刊行は子孫によって明治20年(1887)終結した。