ことわざの意味
大きな鹿を捕らえようとする人は、小さなうさぎなどには目もくれないというところから、大きな利益を狙うものは目先の小さな利益を顧みないという例え。
用例:
- 彼は、目の前の利益ばかりを追い求め、鹿を追う者は山を見ずの状態になっている。
- 鹿を追う者は山を見ずということわざのように、恋愛に夢中になっていると、周りの忠告が耳に入らなくなることがある。
ことわざの由来:
このことわざは、中国の古典「淮南子(えなんじ)」の「説林訓(せつりんくん)」が出典となっています。利益を追求するあまり、それに夢中になってしまうと、本当に大切なものを見失ってしまうという人間の心理を説いています。
類似のことわざ:
- 木を見て森を見ず
- 目先の百より先の千
- 全体を見渡す
英語の類似のことわざ:
- Can’t see the forest for the trees. (木を見て森を見ず)
- To be blind to everything else. (他のすべてに対して盲目である)